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よく「リスク減らす為に分散投資しろ」って言われます。でもそれじゃ、儲けが悪くなるのでは?それでも分散投資しろっていう理由を教えてください。
【この記事を書く管理人について】
●資産1400万円ほど所持(自分口座+子供たちのジュニアNISA口座)
●2020年は+15%超のリターン達成
●投資商品はほとんど米国株で、日本株は400万弱。
●投資しないもの:債券・国債・貴金属・外貨・FX・仮想通貨・信用取引
※リターンが悪い、勝ちパターンが確立されていない、そもそも米国株の勝ちパターンが鉄板すぎる為。やる必要がない。
こんな管理人が、解説いたします。
ただ分散投資するだけでは損
やみくもに分散投資させるだけは、損です。
なぜなら分散=安全・高成長とはならないからです
分散投資の例①:米国株の業種。11業種ありますが、11分散させる必要はありません。3分散(ヘルスケア・生活必需品・エネルギー)がいいとわかっています。
よく「全11業種にバランスよく分散できているからよい」などと見かけますが、それは根拠がなく誤りです。その詳しい理由はコチラに述べさせていただきます。
分散投資の例②:国際分散。伸びない国に付き合っているとリターンが落ちます。
その例が投資信託の「VT(全世界株式:オールカントリー)」です。これは文字通り全世界の株式の総和に比例します。もちろん世界経済というのは発展し続けているので、債券や預金よりはるかに良い投資先ではあります。・・しかし債券や預金より良いとは言ってもベストではありません・・・なぜなら折角伸びの良い米国株・欧州株を打ち消すように、日本株・新興市場国株が入っているからです。
●経済成長性は新興市場国のほうがいいのに、どうしてリターンが伸びないと言い切れるの?
> 本質からいうと成長性≠リターン・儲けだからです。GDP成長率は確かに新興市場国>米国・欧州ですが、新興市場国株はすでに未来への期待が織り込まれて割高(つまり大成長遂げた後の価格)になってしまっています。
> また新興市場国というのは、経済危機が来ると米国・欧州株以上に暴落します。実際現在2021年5月末でも、リーマンショック前の最高値を更新できていません。
※ETFで比較すると解りやすい。成長性はVOO(米国S&P500平均)>VGK(ヨーロッパ株平均)>VWO(新興市場国平均)となっています。
●管理人さんのオススメする「株式投資の未来」でも、これからは新興市場国にも分散せよと書かれていたけど否定するの?
> オールカントリーの投資信託(=VT)が良くないのです。つまり新興市場国「だけ」の投資信託(=VWO)を買えばいいです。
> そうすれば米国株が高・新興国が安の時には新興市場国の投資信託だけを、
米国株が安・新興国が高の時には米国株の投資信託だけを
購入することができます。
※「株式投資の未来」でもオールカントリーの投資信託ではなく、新興国だけの投資信託・ETF(上場投資信託)を勧めていますよ
以上のことから、やみくもな分散は損です。
分散投資のお得なやり方
分散投資では、お得なやり方があります。
その分散投資方法とは、例えば5つのETFを均等額買って、毎月末に一番安い物を買う方法です。
この分散投資方法だと、自動的に「安い物を買う」ことが自動的に出来ますよね。※さっきの「国際分散」でも少し触れました。
具体例をあげます。例えば、ETF5つ(管理人の選んだ優良ETFです)に分散投資するやり方。一番安い物を自動的に買うと、長期的にはリターンが凄くよくなります。どうして凄くよくなるかというと、値戻しした時に伸びが期待できるからです。
※管理人は米国株信者なので、国際分散はほとんど米国株です。下記の5つのETFはすべて米国株をテーマにしたETFばかりです。
業種 | 対応するETF | 10年リターン (2011年12月1日 ~2021年5月末) | 最長リターン |
ヘルスケア | VHT | 15.5% | 2004年~現在で 10.7% S&P500は7.6% |
生活必需品 | VDC | 10.4% | 2004年~現在で 9.1% S&P500は7.6% |
エネルギー | VDE | -1.5% | 2004年~現在で 3.4% S&P500は7.6% |
割安株 | VMY | 14.9% | 2006年~現在で 10.9% S&P500は7.4% |
高配当株 | HDV | 12.5% | 2011年~現在で 12.5% S&P500は12.9% |
(比較)S&P500 | IVV | 12.9% |
<最安値のETFを購入する分散投資>※管理人オススメ
条件:まず、1000ドルずつ購入➡次に、毎月1000ドル+配当金で一番いETFを購入する。
特徴:暴落し続けて紙屑になる株だけを延々とかう危険性があり、その際は他の優良株数は一切増えない。ただし値戻しした場合にリターンが爆発的によくなる。
➡期待値的には、「(昔からある株・銘柄・業種は) 暴落し倒産・紙屑になる<<値戻しして回復する」と解っているので、安く大量買いできるメリットの方が大きいと考えられる。
※そしてこのサイトでは、昔からある株・銘柄・業種への分散投資しか勧めていない。
最安値銘柄ばかりを買う分散投資方法:その結果は・・・
この様になります。10年間買い続けて、元手11.8万USDなのに、リターンは17万ドル超になりました(6万ドル増えています)。増え方の特徴として、5つのETF全てが均等額になっています(一番安い物ばかり買い続けたので当然です)。2018年からエネルギーセクターETF(VDEの事)が安いので、必然的にVDEばかり買っている事になります。また2018年からヘルスケアETF・生活必需品ETFは高騰し続けているので、ほとんど買っていません(株数が増えていません)。ひとつひとつをグラフにするとこうなります。
・・・2018年から、買っているのが株価の安いVDEやHDVといったETFばかりだと解るはずです。例えばVDEのテーマであるエネルギーはコロナショック・電気自動車への期待感から売られまくりで安いです(将来の悲観分も織り込まれています)。
<均等にETFを購入する方法>※比較用
条件:まず、1000ドルずつ購入➡次に、毎月1000ドル+配当金で均等にETFを購入する
特徴:暴落しつづけて紙屑になる株があっても、被害は1/5で済む。ただし安値で大量買いもあまりできなくなるので、値戻しした場合のリターンは劣る。
均等にETFを購入する分散投資:結果は・・・
今度はまったく違う景色になったと思います。5つのETFは均等額ではなく、ヘルスケアセクターETF(VHT)ばかり伸びています。株数の伸び方も直線的になります。
ちなみに・・・2021年6月現在は、わずかにこちらの方がリターンが良くなっています。『じゃあ、さっきの最安値買うよりも、こっちの均等額分散投資のほうがいいじゃないか!』と言いたくなりますが違います。
どうして違うのかというと、それだけでは一つ理論が抜けています・・・『値戻しの際にリターンが爆発的に伸びる』ことです。この場合はVDEです。現在コロナによる移動控え・電気自動車の普及といったダブルパンチで大幅に売られ続けて安くなっています。しかし・・現在十二分に安くなりすぎています。仮にVDEが100ドルまで値戻しした場合、こうなります。
・・・この様に、VDEが値戻しするとあっという間に逆転します。そして2021年現在というのは、VDEは将来の悲観分も織り込まれて安くなっているので、下がる余地が小さいと考えらえれます。
また「最安値ETFを買う方法」ではHDVもかなり買いました。こっちは昔から存在・配当貴族・高配当の銘柄だらけで、バブルしません。じっさいリーマンショック・コロナショックの時の下がり方も小さかったことが解っています。これから米国市場がショックに見舞われた場合、安全なのはこちらだと考えられます。
※バフェット太郎さんが似た方法で、実践されています。バフェット太郎さんの著書は初心者でもわかりやすく書かれているので、いちど手に取ることをおすすめします。
分散投資のお得な方法として「5つ分散投資して、一番安い物を一定額買う」方法をおすすめします。
分散投資を生かした株の買い方例(知識ゼロでもOK)
それではその分散投資を生かしてみます。下記が当サイトでぜひオススメしている投資方法です。
・・・これだと、6つのポートフォリオのうちで一番安い物を自動的に買えます。
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