【安全投資】米国製薬企業をおすすめする根拠(シーゲル理論)

悩む人
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株式投資をしていますが、安全に増やしたいです。製薬株はリターンがイイって聞いたけど根拠はあるのでしょうか??

【この記事を書く管理人について】
●現役の病院薬剤師。医薬品・医療機器を毎日触るのでヘルスケア分野の生きたニュースを知っている
●製薬株も200万円ほど所持
●現在金融資産を1300万円ほど所持、そのうち配当と含み益のプラスは180万円ほど
※投資開始した2018年6月~執筆時2021年3月での成績です

こんな管理人が、解説いたします。

製薬株(製薬企業)は過去のリターンが本当に良かったのでオススメ

製薬株(製薬企業)は過去のリターンが本当に良かったので、おすすめの投資先ですよ。(過去のリターンがいい=放置してても伸びる=バイ&ホールドにおすすめということ)

その一つ目の理由 > 業種別(GICSの11分類別)リターン平均でみると、ヘルスケア(製薬企業が属す)が断トツの数字だったからです。

この通りです。(シーゲル博士の検証)

セクター平均リターン(年%)
ヘルスケア14.19
生活必需品13.36
情報技術11.39
エネルギー11.32
一般消費財11.09
金融10.58
資本財10.22
電気通信9.63
公共事業9.52
素材8.18
業種平均10.85

この通り。断トツのリターン(年率14.19%)をたたき出しています。

【更に・・・ヘルスケアで更なるリターンを狙うと】
●1957年当初のヘルスケアセクター株の平均リターンは、さらに優秀で15.01%です。
➡つまり『何も考えず、1957年当初のヘルスケア株を保有(+配当金で同じ株を買えるだけ買う)し続けるだけで、15.01%のリターンを得られた』というわけです。
この「1957年当初の銘柄が、現在の指数より優れている例」は別記事に詳しく書かせていただきました。

その2つ目の理由 > 過去実績を別の見方でみると、リターン伸び率上位企業も、製薬企業が占めています。

実際例として生き残りの上位20社でのうちで、6社も製薬企業が占めているからです。(こちらもシーゲル博士の検証)

順位2003年末の社名年率
リターン
EPS
成長率
平均
PER
配当
利回り
フィリップモリス(PM)19.75%14.75%13.134.07%
アボット・ラボラトリーズ
(ABT)
16.51%12.38%21.372.25%
ブリストルマイヤーズ
・スクイブ(BMY)
16.36%11.59%23.522.87%
トッツィーロールズ16.11%10.44%16.802.44%
ファイザー(PFE)16.03%12.16%26.192.45%
コカ・コーラ(KO)16.02%11.22%27.422.81%
メルク(MRK)15.90%13.15%25.322.37%
ペプシコ・インク(PEP)15.54%11.23%20.422.53%
コルゲート・
パルモリーヴ(CP)
15.22%9.03%21.603.39%
10クレイン15.14%8.22%13.383.62%
11ハインツ
12リグレー
13フォーチュンブランズ
14クローガー(KR)
15シェリングプラウ
16プロクター&ギャンブル
(PG)
17ハーシーフーズ
18ワイス
19ロイヤルダッチ石油
20ゼネラルミルズ
(GIS)
トップ20社平均15.26%9.70%19.173.40%
S&P500平均10.85%6.08%17.453.27%

※ジェレミーシーゲル著「株式投資の未来」p50より抜粋

数ある業種の中で、ヘルスケアのそれも「製薬企業」がかなり占めていて強かったことがわかります。シェリングプラウやワイスは2021年3月現在は買収によりもう存在しません(買収=もともとの株価に更にプレミアついた)。

【蛇足:シェリングプラウやワイスはどうなった?】
シェリングプラウはメルクに買収された。シェリング1株➡メルク0.5767株+10.50USDに変換された。
ワイスはファイザー(PFE)に買収された

これだけの根拠より、製薬企業は過去のリターンが良く、株式投資先としておすすめできます。

製薬株(製薬企業)は現在も伸び続けていてオススメ

製薬企業の業界は、現在もこれから先もも伸びるジャンルなのでおすすめです。

その伸びる理由は、製薬企業自体が人間が生活する上で必要なものだからです。

必要である例を挙げると、リウマチの患者さんだったら高価なヒュミラ®、レミケード®といったあたりの高額医薬品を使う事で指先感覚を失わずに済んで、日常生活を取り戻せます。尋常性乾癬の患者さんだったら、効果が高くて副作用が軽いコセンティクス®という高額医薬品のお陰で、ひどい痒みや乾燥肌から護られているわけですね。がん患者さんならいい抗がん剤使う事で救えなかった命が救える・余命が伸びたなどという例もあります。糖尿病患者さんなら、インスリン使用でひどい糖尿病性昏睡・悲惨な三大合併症などを回避できるわけです。この様に医薬品がないと生活できない方は大勢みえます。つまり医薬品をつくる製薬会社の仕事は社会にとって必要なもので、無くなる事はありません。

そしてそんな必要な仕事をしている製薬企業というのは、やはり総売上も伸びているのです。具体的な数字でいえば医薬品総売上は2007年に450Billion USDでしたが、2019年には1.33倍の601Billion USDに伸びました。

●他セクターより割高(高PER、低配当)な株が多いのでは?
 > 現在たしかに割高です。しかし上述のとおり、リターンは最良でした。おまけに「必要性」がある業種なので人口増で確実に伸びていくことを考えると、多少割高でもいいのではないでしょうか。

・・・この通り製薬企業は現在もこれからも伸びると考えてよい業種ですので、オススメできます。

参考にした本

【この本で学べる事】
●上記のPERの法則について、詳しい根拠つけて載っています。読むことでより確信が深まって、自信をもって投資できるはずです。
●「株式・長期債券・短期国債・金・現金保持のなかで、株式が最善・最大リターンの投資法である」ことを証明する本です。
※株式の中での銘柄選びは「株式投資 第4章」のほうが詳しいです。
●この本の法則を知ることで、株式を狼狽売りして損するなどの事はへります。自信をもって長期保有できるようになります。一時の感情論・一般論ではなくありとあらゆる統計・比較によって導き出されています。

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