配当チャンピオン(≒配当貴族)を再投資する・しない どっちがオトク？
質問です。あなたは配当金が出たとき、すぐに株を買いますか(＝再投資する)？それとも現金として持っておきますか(＝再投資しない)？
・・・結論をいうと、配当金はすぐに再投資するべきです。私が追跡可能な７９銘柄すべてを調べたところ、再投資の有無でリターンはこうなりました。
・・・何と配当貴族(≒配当チャンピオン)７９銘柄あるうちで、再投資しないほうがよかった銘柄はたった１銘柄です。７９銘柄の平均すると、１９１５ vs １８９３で再投資した方が(現金でもっておくより)リターンがいいのです。これは５年ﾘﾀｰﾝでした。じゃあ１０年ﾘﾀｰﾝは？
・・・配当貴族(≒配当チャンピオン)７９銘柄あるうちで、再投資しないほうがよかった銘柄は３銘柄に増えました。ですが・・・７９銘柄の平均すると、３２８６ vs ３０５２で再投資する方は１．０８倍と、差を拡げられてしまいました。これこそが長期投資の醍醐味でして、長期になればなるほど差は広がっていきます。これはシーゲル博士の著書『株式投資の未来』の第３部第９章のグラフでも解っていて、１８７１～２００３年の１３２年ﾘﾀｰﾝでは何と３０倍以上の差がついてしまいます。
どうでしょうか？現金ができたら、すぐに株を買うべきですよ。
※再投資がオススメなもうひとつの理由
シーゲル博士の検証から長期リターンは、現金は―1.4%で、株は＋７％であると解っています(著書『株式投資 第４章』の第１部第１章より)。つまり再投資するのは株に変える事なので、長期リターンがいいのは当たり前なのです。
【結論】
●配当チャンピオン(≒配当貴族)にかぎらず、配当金がでたらすぐに再投資せよ！！
（その差は歴然）
先ほどの『株式投資の未来』は、この本になります。配当金を再投資せよだけでなく、他にも儲かるための法則がぎっしり詰まってます。
【配当チャンピオンの１０年検証から見えたこと】
●配当チャンピオン(≒配当貴族)は、そうでない銘柄よりもリターンがよくオススメ！
●配当チャンピオン(≒配当貴族)にかぎらず、配当金がでたらすぐに再投資せよ！！
●配当チャンピオン(≒配当貴族)に限らず、下落したからといって損切するな！！
●配当チャンピオンに限らず連続増配年数が長いほど、リターンは良い。
●「２０１１～２０２１年」・「配当チャンピオン」に限ると、配当利回りの高さとリターンは逆の関係だった。
・・しかし「超長期間」・「全銘柄」でみると、やはり配当利回りの高さがリターンの高さにつながる。
●「２０１１～２０２１年」・「配当チャンピオン」に限ると、PERとリターンは無関係
・・しかし「超長期間」・「全銘柄」でみると、やはりPERの低さがリターンの高さにつながる
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