調剤薬局での働き方・苦労

前述のとおり、僕は調剤薬局(保険薬局ともいいます)で働いておりました。初めに断っておくと、僕自身が病院向きの人間で、調剤薬局はあまり向いていませんでした。それでも嫌々でも、薬局長はやっておりました。転職サイトでは絶対に書かない苦労(理由は前述ブログの「調剤薬局の人知れない苦労」参照)を、ここで書かせていただきます。

【実際の労働時間は?】

大きく分けて、2つのパターンがありました。

<パターン①総合病院前>
8:30出勤・処方箋受付開始
13:00まで忙しい。
13:00以降は処方箋少ないので、薬歴記入・次の日準備をする
18:00終了、締め処理開始
●疑義照会先:病院薬剤部の薬剤師
※週5仕事・週2休日
 
<パターン②個人病院前>
9:00出勤・処方箋受付開始
12:30まで忙しい。
12:30~15:30まで処方箋無いので中抜け2時間・準備1時間
15:30薬局へ戻る・処方箋受付再開
19:30終了、締め処理開始
※週4.5仕事・週2.5休日

時間的に働きやすかったのは、パターン①のほうでした。早く帰れるし、規則正しい生活になります。

【困ったこと:患者さんと】

一言でいえば、調剤薬局を見下したような方が多いのです。

まず患者さん。電話口でさえも、こういう方がみえました。

女性
患者さん

××調剤薬局?あの○○病院の付属の付属のところね~。

<患者さんでの苦労>
①病院で問診・待ち時間味わった。
 ➡薬局での問診は結構・さっさと薬だけ出して!
②患者さんが情報開示してくれない為に、最低限の安全管理ができない。
 ➡例)患者アンケート拒否・問診拒否・検査数値の開示拒否
 ➡例)薬剤アレルギー歴不明なので薬剤アレルギーの薬を投薬してしまう、症状と無関係の薬を出してしまう、投薬後に「やっぱりこの薬欲しい」と電話が来る
 

結構アブナイんですよ、これ。なんで問診が調剤薬局でもあるのか、考えてから拒否してほしかった。・・・ダブルチェックの為です!外来患者さんが処方箋交付・外の薬局で調剤するのは、病院医師の視点+調剤薬局薬剤師の視点でもチェックする為なんですよ!チェックにより、患者さんの安全を守る為です。別に薬歴管理料が欲しいではありません。

<チェックすれば防げる事例>
●患者アンケート拒否しない
➡薬アレルギー解る
➡実はレボフロキサシンで発疹ありだった
➡レボフロキサシンが処方されていたら、病院問い合わせて薬変更。
➡患者さんの安全確保!!

●お薬手帳拒否しない
➡実は他院でもゾルピデム10㎎が処方されていた
➡当院でも寝れないと言って、さらにゾルピデム10㎎が処方される(病院でお薬手帳見せ忘れる方は多い)
➡調剤薬局が気が付き、更に出たゾルピデム10㎎を病院問い合わせ。
➡他剤へ変更。安全確保!!

●問診拒否しない
➡総合診療科での処方せんに、「ノルバスク錠5㎎」とある
➡高血圧ですかの問診に、「いいえ乳癌のホルモン剤です」と患者さん答える
➡ノルバスク=高血圧の薬で無関係。病院問い合わせ
➡実は「ノルバデックス錠20㎎」出すつもりだったと判明
➡正しい薬剤に変更。安全確保!!

 

患者アンケートも、お薬手帳も、投薬時の問診も。何もなければ「なんで聞いたんだ?」となりますから、ついつい軽視されます。でもいざ何かあった場合、こうやって人を守れるのです。アマリールとアルマール(最近改名しましたが)、エパデールとエバステルなどと、薬品名は似てても全く別の薬はいくらでもあります。こういうのを守るのが、調剤薬局の薬剤師さんなのです。

【困ったこと:薬の用意】

よくある勘違いは「調剤薬局は内服・外用・自己注射だけだから、在庫が少ない」「病院薬剤部はそれに加え点滴薬・検査薬もあるから在庫多くて大変」ということ。

・・・大間違いです。

例えば調剤薬局さんは同じ「アトルバスタチン錠」でも、もつ数が沢山あります。

<同じアトルバスタチン錠の在庫種類>
●病院薬剤部:アトルバスタチン錠10㎎「サワイ」 のみでOK
●調剤薬局:沢山いる。
 〇アトルバスタチン錠10㎎「サワイ」
 〇アトルバスタチン錠5㎎「サワイ」
 〇リピトール錠5㎎
 〇リピトール錠10㎎
 〇アトルバスタチン錠10㎎「トーワ」
※おれはトーワじゃないとイヤ、という患者さんもみえる為

そして、在庫種類だけでなく、在庫数も沢山いります。在庫足りなければ病院薬剤部なら処方日数減らすなど出来ますが、調剤薬局では無理。だから5種類全てを多めに持っておいたりします。それで、アトルバスタチン錠10㎎「トーワ」の方が亡くなる・他薬局に変わるなどしたら、たちまち不動在庫になります。

不動在庫も調剤薬局でも大手チェーンなら、他店にあげられます。でも大手じゃないと、まるまる廃棄ロスです。

【困ったこと:売上で上部がうるさい】

これは仕方ない事です。売上あげるのが企業の命題ですから。でも店舗ごとに事情があります。

名古屋の都心ど真ん中に調剤薬局開けて、すごく働いても家賃がバカ高くて元が取れない場合もあります。

ドラッグストア単独店舗で周りに病院などないのに、いきなり調剤薬局を併設して、面で受け付けろとなった事もあります。でも残念だったのは、近くの病院門前は、そもそもドラッグストア併設店舗だった。つまり、ドラッグストア併設という差別化ができません。もっと言えば、「うちは病院からちょっと遠いが、調剤待ち時間に買い物ができます」というアピールができません。

もっと困ったこと。それは店長会には出席義務なのに、「売上が上がっていないから、役職としての調剤部門長は与えない」「もし黒字化したら、部門長にする」と言われたことでした。それが1年続きました。

ちょっと自伝ぽくなってしまいましたね。でもこういう不条理な事例は、調剤ではいくらでもあります。忙しい店舗なら忙しいで、たまった薬歴の記入時間は残業代支払わない、なんて店舗もあります。

ちなみに上記すべて、僕自身が経験したことです。

【怪しい勧誘電話】

薬剤師=高級取り、という間違ったイメージがあります。実際は毛が生えたくらいで、庶民の生活そのものですがね。

それで、投資の電話がよくかかってくるのです。

「薬剤師の先生みえますか?」で薬剤師に取次。そこで勧誘が始まるのです。

「薬剤師の先生方に選ばれてNo1の、節税対策マンションの紹介です!」

「わが社は値上がり中の梅田駅前、名古屋駅前にもマンションをもち、・・・」

No1の割りには、不動産会社の株をもつ僕でさえもしらない会社ばかりなんですけどね。残念ながら投資は株・Reitですでに足りており、ブログアフィリエイトもあるので無用でした。調剤薬局・ドラッグストアはよくこの電話がきます。病院薬剤部にはこのような電話はきません。

【調剤薬局ならではの事も】

患者さんがゆっくり、本音をしゃべるのも調剤薬局でした。病院はどうしても3分診療になるので、ゆっくり話す時間はありません。昔のイメージで「医師はコワイ」という方もみえますし。

でも調剤薬局でなら、立場が近いせいかよく話されます。その話で「実はこの湿布いらない」「薬日数が少ないから増やして」などと、気が付いたりするのですがね。人生相談みたいになることもあります。

【門前の病院との連携が必要】

患者さんの情報開示してくれない問題は、門前クリニックとの連携である程度なんとかなりました。門前の医師に、休憩時間に何度も通いました。

勿論医師のリクエストも多かったのですが、そのうちコチラの話も聞いてくれるようになります。情報開示してくれなくて困るといえば、次回から患者さんに「薬局でも検査数値シート・お薬手帳は見せてね」と言ってくださいました。

後発品(オーソライズドジェネリックなのに!)の使用率で悩んでいると、Drの方からも説明して下さいました。それで使用率は伸びたりしました。

門前クリニックの医師は、案外調剤薬局のこと知りたがっています。最初は邪険にされるかもですが、都合のいい時間を聞いて通う。メーカー勉強会を一緒にきく。処方薬の疑問があれば、聞きに行く。それでいいと思います。

まずは関係性が大事なんですね。それを感じました。

【転職するなら】

僕の場合、転職エージェントに10社くらい登録していました。そうすると転職エージェントA社が探せなくても、B社C社がいい案件もってきてくれたりします。多ければ多いほど連絡が多くなってうっとおしくもなりますが(ゴメンナサイ)、落ち込んだ時に「そうかココに転職すればいいや」って後ろ盾でも得たような気分になって、メンタル強くなったりします。

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あとは、直接きになる転職先に電話することです。病院だと転職エージェント利用しないところも多くて、そうすると当然エージェントが探してくれません。

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