薬剤師をえらぶ意外なメリット(進路の決め方)

よくこんな意見を耳にします。

『僕はどうしても地元に帰って働きたい。だから公務員か、地場産業である林業を目指したい』

これでは狭き門だったり、そもそも地場産業で食べるのって結構ハードル高いと思うんですよね。

・・・そこで管理人ならこう言います。

●地元で働きたいなら、医療職を目指しなさい
●スキースノボをやりたいなら、薬剤師が一番おすすめです

とくに後者、これを話すと意外と言われます(高校生に進路相談されて、目からウロコと言われました)

たぶん真面目な薬剤師から怒られる意見だと思います。でも薬剤師になった人間、結構不純な動機の人間多かったですよ。

そんな不純な志望動機の数々(笑)を、これから紹介させていただきます。

Aさんの場合(男女の出逢い求めて)

【Aさんの志望動機:女の子との出会い】
●出逢いの有る場所に行きたかったから、薬学部を目指した。
●薬学部は女性率が高いし、講義たくさんあるから話す機会が多い!

・・・定番の志望動機、それにしても不純ですよね。かれの目論見は大成功でした。ぶっちゃけ話すると薬学部は講義がとにかく盛沢山で、自由時間は殆どありません。土日こそほぼ講義ありませんが、平日はフルタイム社員なみ(それ以上?)に忙しいです。

講義の内容はとにかく多い。教科書だってB5サイズではなくB4サイズで、みんな辞書みたいに分厚いです。入学のとき教科書代だけで23万円もかかって、一度では運びきれないくらい重たかったので衝撃でした。で、それだけ内容が多いと、当然講義も難しいです。難しいということは・・・みんな遊ぶどころじゃなくなり、講義後は教えあったりしていましたよ。当然そこで仲良くなることも多いです。

それでもっとぶっちゃけ話すると、ブ男でも頭いいだけでモテたりします。頭のいい人間は周りから重宝がられますからね。みなさん授業理解するのに必死ですから、理解できるのなら手段選びませんからね。

薬学部は自由時間が少ないから、出逢いどころじゃない・・・全くの大嘘です(私は高校時代の恩師に言われましたが、今思えば憶測だけでいい加減な事いってたなと思います)。むしろ忙しいから共有できる話題が多くなって、恋愛に発展しやすいのです。

Bさんの場合(スノボ三昧したい)

【Bさんの志望動機:スノボ三昧】
●スキー場通いしたいから、スキー場のすぐそばの薬学部を選んだ
>>(北海道薬科大学×朝里川温泉スキー場)
※現在の北薬大はキャンパス移転し、小樽市朝里でなく札幌市になってしまいました。それでもゲレンデ近い薬学部ですが。
●就職口も薬剤師であれば、スキー場あるようなド田舎でもいつでもウエルカムだから

・・・管理人が一番度肝抜かれた志望動機でした。管理人も薬剤師で、スキーが趣味の人間でしたから内心悔しかったです(笑)

でもすごく合理的な理由です。

まず薬学生時代。冬休み(12~1月の2週間)、春休み(2月3月)はぴったりスキーシーズンと重なります。それに土日に、すぐ裏山の朝里川温泉スキー場ですぐ滑れます。何が凄いかというと、スキー場までのアクセス道渋滞がまるで関係無なのです。おまけに北海道、いいスキー場も沢山あるので酷い渋滞は少ないです。

・・・そして最重要なのは、薬剤師になってから。薬剤師というのは、就職先に困りません。田舎であればあるほどウエルカム状態で、しかも給与も増えます。つまりスキー場近くのようなド田舎は、いつでも就職できる場合が多い上に給与もすごく高いのです。さらには店舗営業時間も短く、昼間だけでいい場合が多いです。おまけに田舎は、生活費も安くつきます。どういう事かというと、お金を稼ぎながら、スキー・スノボ三昧できるという事です。

薬学生でなく、就職後にスノボを求めた女性も

実際にこういう人間は、薬剤師になってからも沢山いました。管理人の知り合いは某ドラッグストアの美濃白鳥店で勤務していました。地域手当だけで4万円/月もついていました。しかもアパート代も安い。美濃白鳥といえば30分圏内に西日本最大級のスキー場がゴロゴロあるスキー天国です。そこにある日やってきた関西の人間。彼女はバリバリ仕事していて、将来店長になるのかなと思って話したら

『白鳥に来たの、ここで骨埋めて店長になる為じゃないですよ。私はスノボやりたいから今来ているだけですよ』

とのことでした。じっさい彼女も、数年ですぐ関西に戻ってしまいました。スキーやりたくなった時に、何時でもそこに転職・転勤できるのは薬剤師ならではのメリットでしょうね。

Cさんの志望動機(ワーキングホリデーに行きたい)

【Cさんの志望動機:ワーキングホリデーに行きたい】
●薬剤師はいつでも就職できる。
だから高い給料で旅費を素早くためる➡ワーホリ➡帰ってもすぐ就職できる が可能

Cさんの目論見も大当たりでした。彼女は実家暮らしで26歳までチェーン薬局で働き、あっという間に1000万円貯めてしまいました(田舎薬局で実家暮らしなら3年で可能)。それからピースボートに乗り、その次はワーキングホリデーでカナダ・バンクーバーに行ってしまいました。

もちろん英語で苦労しそうなのですが、そこは薬学部。薬学やってると英語が得意になりますし、彼女の専攻は薬学英語教室で、それも海外事情関連をテーマにしていました。だからカナダでの英語で困らず、しかも薬学ネタなら難しい英語見てもすぐ読めるそうで、あっという間に英語上達したそうです。

管理人の志望動機:いつでも地元に帰りたい

【管理人の志望動機:地元でいつでも就職できるから】
●薬剤師は引く手あまたで、日本全国どこでも希望地で働ける
●行きたい場所で就職して、年取ったら地元に帰りたい

管理人は結構な田舎出身でした。どのくらいかというと「出身の小学校・中学校は廃校」「児童少なすぎて小学校で複式学級」「周りは同じ苗字だらけ」「徒歩圏内にお店は2件の八百屋のみ(現在どちらも存在せずゼロに)」という状況です。そういう田舎は、就職口がありません。

高校時代によく、先輩たちの「地元に帰りたいけど、就職口がない」を耳にしました。たしかに田舎は産業が少なく、就職口がありません。公務員になろうとも、その口は小さいのです。親が倒れたから地元に帰りたいのに、どうしようって声も。

じゃあどうしたら僕は将来、地元で確実に働けるのか・・・色々調べたところ、医療職であれば田舎でも引く手あまたで、その分いつでも就職できると解りました。たまたま地元にいい薬学部があって、そこ1本に絞って受験しました。

現在は・・・まだ地元には帰れていませんが、その気になればいつでも帰れる状態ではあります。

進路を斜め上から考えてみる(薬剤師に限らず参考に)

間違っているかもしれませんが、斜め上から進路を考えてみます。

管理人は好きな事で飯は食えない・必要とされれば飯が食えると考えています。

例えばスノボやりたいからといって、即スノーボードのプロを目指すのは考えものです。いっぽう『薬剤師になってしまえば、働く場所はいつでも好きな場所に行ける。スノボに飽きてもしっかりお金かせげるから大丈夫』と考えては如何でしょうか?マジメ腐ってる学校の先生はこんな事教えてくれないし、(そもそも学校の先生以外したことない人ばかりなので)思い付きもしないはずです。

例えばピアノをやりたいといって、ピアノの専門学校・音大ではなく東京大学をめざした人間もいました。これはすぎやまこういちさんに限らず、世間にもいました。彼に言わせればピアノをやる人間は偏差値が高い、東大なら学生数も多い。だからピアノサークルもレベルが高いし、東大卒ピアニストってだけで注目を浴びられる。とのことで猛勉強して合格しました。これならピアノもできるし、東大卒なので就職口にも困りません(余談ですが家庭教師のバイト代も、東大生ってだけで破格の時給だったそうです)。

例えば加山雄三さん。『船の設計士になりたいから、歌手になったんだ』と言われています。

管理人的には、好きな事を仕事にするなと言いたいです。好きな事では食べられない場合が多いし、好きじゃなくなったらおしまいです。代りに、必要とされることを仕事にするべきです。その必要とされることは、管理人的には「医療職」が一つの正解だと考えています。

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