ドラッグストアで働く事

病院薬剤師の僕ですが、その前はいろいろ経験しておりました。ドラッグストア薬剤師も、経験しております。いち個人の経験として、どんな感じなのか、転職サイトでは書かれない事も書かせていただきます。

【大規模店舗:勤務時間はシフト制】

大規模店ともなると、薬剤師のいる時間は長くなります。僕のいた場所はショッピングモールの真ん中のドラッグストアだったのですが、そこは9時開店~21時閉店まで、ずっと要指導・一類医薬品を受け付けておりました。つまり薬剤師は9~21時まで、常駐しています。土日祝も、関係なく働いていました。

12時間労働きついでしょ、ときかれますがそうでもなく。薬剤師は早番・遅番の常勤2人でした。早番:9~18時勤務(休憩1時間)、遅番:12~21時勤務(休憩1時間)でした。

※今はほかの会社に買収されて、常勤1人・非常勤1人の1.5人体勢(9~18時と17~21時の1.5人)でずっと一人薬剤師。買収されるとキツキツになるの、ドラッグストア業界でも同じです。

【小規模店舗:勤務時間は規則的】

小規模店舗だと、勤務時間は9~18時(休憩1時間)です。平日のみで、土日祝は休みでした。ただし、薬剤師は1人です。たとえ銀行・市役所行きたくても、いけません。昼休みは「外出禁止」とされていて、いつでも呼び出されるからです。(後述)

薬剤師が日曜日に店舗行くと、お客さんが売ってくれといいます。ふだんなら「日曜日は薬剤師がいないので売れません」ですが、いる場合は「(休日でも)いるので売ってください」と言われます。お客さんの為にはなるのですが、それって休日のタダ働きだな、とも思います。

【昼休み:休憩じゃない?】

ドラッグストア薬剤師は、休憩時間に外出すると怒られました。「買いたい人がいるのに、なんで外出したのか!」と店長(登録販売者)にね。

僕に言わせば、休憩時間はこちらの自由時間だから買い物・市役所くらい行かせてよ、だったのですが。当時(2014年)のドラッグストアの常識では、休憩時間=待機時間でした。たとえば薬剤師1人が接客で捕まってて、別の客が「リアップ(要指導・一類医薬品)欲しい!」といえば。その「待機時間」の薬剤師が昼食の手をとめて、接客にいって当たり前だったのです。「そこに居るなら、やってよ」という事です。

【他店の登録販売者から相談】

イマドキのドラッグストアは、薬剤師がほとんどいません。登録販売者がみえるのですが、薬で解らなくなったらどうするのか・・・他店の薬剤師に電話相談するのです。

僕は薬剤師なので、電話うける側です。でも時々、そのままでは答えられない事案もあります。例です。

整体師さん
他店
登録販売者

お客さんに炎症が有る、と言われた。何を売ればいいですか?

ちゃすけ
ちゃすけ

待ってください。炎症だけでは不十分ですよ。どこの炎症?

その人は何に困ってるのですか?

整体師さん
他店
登録販売者
 

今から聞きます。
(問診してから)肩が痛い。炎症がある。湿布はかぶれるからイヤだと困っています。

ちゃすけ
ちゃすけ

わかったそういう事ね。

じゃあタイレノール(カロナール300㎎と同じ)はどう?

 

【自分でプチ診断・薬決定できる】

これは転職サイトにもよく書かれる、ドラッグストア薬剤師のやりがいだと思います。僕もやっていて一番面白かった部分です。

<ドラッグストア薬販売の流れ>
接客
➡問診・症状聞きだし(プチ診断)
➡薬決定(プチ処方決定)
➡薬・サプリ等を案内する
➡買ってもらう
※問診して市販薬では無理となったら、病院受診を勧告する

病院でいう診断・処方決定から全部できるのが、ドラッグストアのやりがい・面白さでしたね。案内する薬が販促物であれば、そのまま自分のノルマにできます。風邪薬には症状にあった薬勧めましたし、肌荒れの酷い人は薬じゃなく、化粧品(Dr.イノベールやオバジCなど)を勧めました。ツナギ姿の登録販売者じゃなく、白衣姿の薬剤師が喋ったことは、結構聞いてくれたりします。

このプチ診断の流れは、ドラッグストア会社の勉強会で教えてくれたりします。大手ドラッグストアだと勉強会がシッカリしていて、うまいお客アプローチ方法・言葉使いまで教えてくれます。その経験は他職種になっても活かせたりして、たとえば僕は病院で役立っています。

うまく治せば、次からも貴方を頼って来客して下さいます。お土産頂くこともあります。

【将来性】

あまりないと思います。不採算だからです。いまめぼしいOTC薬は一類ではなく、二類医薬品に格下げされています(ロキソニン・アレグラなど)。薬剤師でなく登録販売者でも売れるので、わざわざ高給取りの薬剤師は置きません。しかも一類医薬品は、時間がたつとどんどん二類化してきています。

不採算化して、ドラッグストアに薬剤師置くことを、どんどん辞めてきているからです。採算のとれないドラッグストアではなく、調剤薬局(調剤併設店舗含む)に薬剤師を置きたがるのです。

ドラッグストア薬剤師がそれでも生き残る場所は、人の集まる店舗だけです。ターミナル駅の店舗・都心の真ん中・ショッピングモール内などの店舗。田舎ではとっくに、淘汰されてしまいましたね。

どういう事かというと、ドラッグストア薬剤師しかできないと、人の集まる限られた店舗でしか働けない、という事です。しかもさらに、減少傾向にあります。

ドラッグストア薬剤師は、会社に二択を迫られたりしています。「調剤をイチから覚えて残るか、できないなら辞めてほしい」と。それくらい、縮小が激しい働き方なのです。

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