現在、株式市場に大きな要因をもつものを考えてみます。
【コロナ感染対策】
コロナ感染者数は以下の通りです。皆さんはどんな印象を持つでしょうか?
現在のコロナ患者数は、新規300人強。これは1年前の8月~11月の数字と同じです。
感染者数のなかでも要注意の、重症者数について見ていきます。
こんな感じで、やはり重症者数も低水準のまま。
【同じ感染者数だった2020年8~11月と現在の違い】
●現在は感染力の強いはずのδ株が蔓延している
●現在は緊急事態宣言などの制限が基本的にないこと。
●コロナワクチン接種完了率が0%➡68.4%に激増している事
このコロナワクチン接種率の増加が、明らかに感染率を抑え込んでいます。緊急事態が解除されてまるまる1か月たつのに、感染者数が微減でいられる要因と考えられます。
ですが。やった、俺は必要回数(2回)接種完了したからもうコロナ大丈夫だ!
とはできません。というのは、接種率のより高いはずのシンガポール・イスラエル・米国などといった先進国ではマスク規制解除➡現在感染爆発となっているからです。
【感染爆発する理由】
●マスク規制解除やイベント再開などで、感染機会がふえている(ワクチン接種完了・感染者数減での気のゆるみ)
●ワクチンの効果切れ
じつはワクチンの効果切れが最近解ってきています。
【コロナワクチンのメーカーごとの発症予防・重症予防効果について】
<オックスフォード大学の研究結果>
●ファイザー2回接種後:1か月後で90%、2か月後で85%、3か月後で78%
●アストラゼネカ接種後:1か月後で67%、2か月後で65%、3か月後で61%
<米国ミネソタ州メイヨ―クリニックの収集資料>
●ファイザー製ワクチン:2月時点で89%➡7月時点で42%
●モデルナ製ワクチン:2月時点で91%➡7月時点で76%
引用元:https://www.j-cast.com/trend/2021/08/28419089.html?p=all
そして日本はワクチン接種が遅く、まだ接種完了まもない時期なので有効性も残っています。でもシンガポール・イスラエル・米国などのワクチン先進国では、接種完了して半年以上たつ人が殆どなので有効性も下がっています。
つまり日本で感染率が下がっているのはまだワクチンが有効性発揮する時期だからで、ワクチン先進国で感染爆発しているのはワクチンの有効性が切れてきたからではないか、とされているわけです。
【ワクチンの各メーカーごとの有効性】
※感染➡入院となるのをふせぐ確率
●モデルナ:93%➡4か月後に92%を維持
●ファイザー:88%➡4か月後に77%に低下
●ジョンソンエンドジョンソン:71%➡4か月後は不明
モデルナワクチンといえば、接種当初のモデルナアームやつよい副作用でひどい目に遭った方が多いと思います(副作用の発生率も実際高いです)。ですが苦労は報われるというのか、有効性も高くしかも持続期間も長い事が解っています。
コロナ感染推移から未来を推測する
現在感染者数が久々に300人台と抑え込めていて、「コロナに勝った」などとされています。英国メディアでも日本の感染対策は世界類の無い大成功だ、などとされています。
コロナはもう怖くない!じゃあこれからリア充銘柄(鉄道・旅行・ホテル・外食・エンターテイメント系)の復活だ!
・・・とは残念ながらならないでしょう。それは日本のコロナ未来図がそのままワクチン先進国のシンガポール・イスラエル・米国だとすると、また緩和したとたんに感染爆発が推測できるからです。
勿論日本とワクチン先進国には、違いもあります。日本ではマスク反対デモは起きないし、着衣義務解除の流れも今の所ありません(イスラエルなんかは屋外解除・全面解除と段階的に解除している)。ですがそんなマスク抵抗なしの日本でさえも、外食すればマスク外すわけですからね。ここに数か月後のワクチン有効切れが重なったらどうなるのか?
・・・私はリア充銘柄を、投資先としては勧めません。
投資先として有望?とおもう業種
手堅くいくなら「海外の医薬品メーカー」です。まず長期成長力は市場平均より上だし、何よりコロナ禍でダメージどころか逆に伸びる業種だからです。
<製薬株なだけで市場平均以上に成長してきた歴史>
<業種別でみてもヘルスケア系が圧勝だった>
<コロナ禍で伸びると思ってる銘柄(薬剤師目線で)>
つぎにいうなら、高配当株のETFです。これらも成長力は高いし、高配当株は財政優良のものが多い上、売上も2020年4月のコロナショックでもダメージ小さめでした。
<高配当株はそれだけで高成長力だった歴史>
<最強のファンドはVYM(米国高配当株式ETF)である>
結局コロナ禍だからこれがいい、というのはなく何時も当サイトで勧める銘柄と変わらないです。
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