【ギャンブル製薬】ギリアド・サイエンシズ(GILD)はテンバガー候補の製薬

個別銘柄(ヘルスケア>製薬株)

投資をしたいけど迷う方。

ちゃすけ
投資家

お金を短期間で増やしたい。「信用取引」「FX」はイヤだけど、株で化ける可能性ある株はないのかな?できれば手堅いとされる、製薬会社の株がいいな。

大化けする可能性あり、テンバガー候補。といえば僕が思いつくのは「ギリアド(GILD)」と「アムジェン(AMGN)」、「サノフィ(ANY)」を思いつきます。これらはみんなリスキーですが、現在とても格安で、しかも伸びるだろうジャンルで新薬を開発しています。

だけど、折角大事なお金をつかって投資するなら、知っておきたいですよね?

●投資歴1年半で、コロナショックでも収益プラス
●投資スタイルは買ったら放置(2人子育てで忙しいから)
●放置したいので、安定株しか買わない・分析しない
●高収入じゃない分、生命保険・学資保険代りに資産が欲しい
●本職は病院薬剤師(抗がん剤管理担当)なので、最前線での薬・医療機器動向がわかる

そんな僕が、解説いたします。

【そもそもどんな銘柄?】

一般知名度は恐らくゼロでしょう。2015年前後にnewsで「ハーボニー偽造事件」があったので、その時「ハーボニーの製薬会社」として耳にしているかもしれません。規模を把握したいので、同業種の売上も比較してみましょう。

この表はメガファーマを除いた、次の規模のグループです。メガファーマも加えた製薬全体でみれば15位くらいです。・・・医薬品業界の時価総額はTOPの「ジョンソン&ジョンソン(JNJ)」が380BillionUSDなので、その1/4程度。ちなみに医療用医薬品の売上は、2019年はTOP10から陥落しました。

今度は売上の内訳をみてみます。

・・・医療用医薬品の中での内訳を、書きました。(医療用医薬品が売上のほぼ100%を占める為)。いつもの円グラフではなく、棒グラフ推移としたのは訳があって、年毎に内訳が違いすぎるからです。HCV薬がたったの2年で1/3ですからね!

セクター(=業種)11分類でいうと「Health Care(=ヘルスケア)」ですね。当然景気敏感・ディフェンシブでいえば、ディフェンシブ株にあたります。・・・しかし「ディフェンシブ株=安定」の法則からは程遠い業績です。

本当に化ける可能性あるの?

充分にあります。(ただし安定性はありません)理由はこうです。

①売上地域が米国依存だから
②新薬を次々発売し、伸び盛りの物も沢山あるから
③不景気でも止めないものだから
④長期リターンのいい「Health Care」業種だから
 

いっぱいありますね。ひとつひとつ解説していきます。

具体的な理由

①売上地域が米国依存だから

これをご覧ください。

売上は右肩下がりとあまり好ましくありません。しかし米国の会社なので米国で売り上げ増➡他国で売り上げ増、となる可能性を持っています。

(詳しい売上で解説しますが)メイン商材が「HIV薬」に変わったため、アメリカより東南アジア・アフリカでの展開が待たれます。高齢者人口にではなく、HIV患者人口に比例して業績が伸びると考えれらます。

②新薬を次々発売し、伸び盛りの物も沢山あるから

ギリアドは沢山の新薬を持っています。

それは、ギリアドは研究開発型の製薬企業だからです。(同タイプはアッヴィ、ブリストルマイヤーズ、バイオジェンなどですね)

例として、伸び盛りの薬も沢山あります。

この様に売上激減する薬もあるなかで、突如新登場して激増する薬もあるのです。Biktalvi、Genvoyaなどがそうです。しかも数年のうちに4000Million USDもの売上になったりしてます。

ですから、爆発する可能性は十分です。

③不景気でも止めない物だから

ギリアド社の売上は、不景気だからやめるという可能性は低いです。

理由は業種的に、「医療用医薬品」だからです。

具体的に考えて、例えば主力だったハーボニー配合錠は1か月150万円もする薬でしたが、薬価は高くても「高額医療費制度」などで救済(負担上限額が有るって事)されています。

別の例として、いまは抗HIV薬が主力ですがこの薬は「症状を抑え続ける薬」のため、止める事ができません。止めたらAIDS発症の危険性がでてきます。

ですから、不景気での業績悪化は、(ギャンブル製薬な)ギリアドといえども心配ありません。

④長期リターンのいい「Health Care」業種だから

「医薬品メーカー」という業種的には、伸びるだろうと考えられます。

なぜなら医薬品メーカーを含むHealth Care(ヘルスケア)の業種は、歴史的にも伸びの良かったからです。

具体的な数字をあげます。これは株式分析の権威:ジェレミー・シーゲル博士の統計からわかった、業種別の長期伸び率です。

セクター平均リターン(年%)
ヘルスケアHealth Care14.19
生活必需品Consumer Staples13.36
情報技術Information Technology11.39
エネルギーEnergy11.32
一般消費財Consumer Discretionary11.09
金融Finacials10.58
資本財Industrials10.22
電気通信Communcation Services9.63
公共事業Utilities9.52
素材Materials8.18
業種平均Average10.85

どうでしょうか?業種平均より大幅にいい14.19%の伸び率をだしています。業種的にも、伸びやすいといえます。伸びるということは、それだけ安定的だという事です。

詳しい売上内容

主要医薬品の売上と伸びはこうです。

抗HIV薬(今後のギリアドの主力)

Atripla®:アトリプラ錠

バイオ医薬品・低分子薬でいえば低分子薬です。治療病名でいえばHIVです。発売が1996年と古いため、とっくに特許切れです。売上激減の理由は、低分子薬剤ゆえカンタンに後発品が作れてしまうため。あとは多剤併用が必要なので面倒がられることです。将来を期待できません。日本未発売ですが、だれも期待していないでしょう。

Biktalvi®:ビクタルビ配合錠

バイオ医薬品・低分子薬でいえば低分子薬です。治療病名でいえばHIVです。この薬は3剤配合ゆえにこれ一つで済んで、しかも1日1回1錠でいつ飲んでもOKと、至極わかりやすい薬です。そのお手軽さとしっかりした抗ウイルス効果で、売上激増です。まるでアトリプラ錠の弱点を補うような薬ですね。ギリアド株を買うということは、このビクタルビ(とゲンボイヤ)の将来性にかけるって事です。

Genvoya®:ゲンボイヤ配合錠

バイオ医薬品・低分子薬でいえば低分子薬です。治療病名でいえばHIVです。ビクタルビと似たコンセプトで、3剤配合の為これ1つで済む・1日1回1錠でOK(食後に限定)という解りやすい薬です。医薬品別売上ランキング20にも、顔だすくらいの売上です。

Odefsey®:オデフシィ配合錠

バイオ医薬品・低分子薬でいえば低分子薬です。治療病名でいえばHIVです。やはりビクタルイビ・ゲンボイヤと似たコンセプトで、3剤配合・1日1回1錠(食事中か食直後に限る)という薬です。

・・・抗HIV薬というのは「スカッと治すのではなく、症状を抑え続ける」薬です。つまり一生薬が必要なんです。そして日本では実感ないですが、世界中にはHIV患者さんが沢山みえます。アフリカ諸国ではまだ薬はいきわたっていなくて(ボツワナ・ウガンダは行き渡っているようですが)、伸びしろのある分野でもあります。世界疾病負荷のランクでHIVはかなり上位(2019年現在、11位です)で、そこで勝負できる点ではギリアドは強いのです。

HIV以外の主要薬

Harvoni®:ハーボニー配合錠、Sovaldi®:ソバルディ錠

バイオ医薬品・低分子薬でいえば低分子薬です。治療病名でいえばC型肝炎ウイルス(HCV)です。2014年~2015年頃は飛ぶように売れて医薬品売上ランキングのトップでもありました。グラフをみると売上1/15になったり、売上消えたりしていますが僕のデータミスではありません(重要)。

消えた最大の理由、それは「C型肝炎が治ったので薬卒業できた」からです。これらの薬はHCVをスカッと治してしまうので、治ったらもう薬はいりません。世界中で治し続けて、患者さんが激減したからです。

株主としては複雑な気分になるんでしょうが、患者さんにとってはこの上なくありがたい特徴です。その新境地を切り開いたギリアドは、もっと賞賛されるべきしょう。

また「ウイルスや抗真菌薬ばかりに特化している」と気が付きますか?・・・そう、コロナウイルス薬も開発しているのです。もともとガンガン研究開発して、大きくなった会社です。開発力は十分です。

反論への理解

このまま落ちていくのでは、と思われるでしょう。実際に業績はこうです。

つねにすごい設備投資しているので、経費は嵩んで薬が当たらないとあっという間におちる会社です。利益率も70%近い年もあれば20%きる年もあります。

ですが伸びる要素もじゅうぶんにあります。米国以外で世界展開が不十分ですし、主力とするHIV患者さんは世界中に数多いです。また何と、抗がん剤も畑違いですが売っています。

他の製薬会社と全く同じグラフを作ったのですが、他と違ってジェットコースターのようなグラフになっております。いまは「落ちている時期」で、PBRがとても低く割安なタイミングです。ギリアドは、万人にオススメはしません。

結論:ギリアドはHIV薬に将来かけるギャンブル株

これがいえます。完全放置で、勝手に増えてほしい株が欲しいかたには、向きません。売上があまりにも特定の分野と薬に、依存しきっているからです。株価の値動きは、まるでジェットコースターです(何度も言いますが僕の集計ミスではありません)。

ですが近年の凋落ぶりから避けられており、PBRが低く割安でもあります。そしてHIV患者さんの多さから、このまま推移する可能性もあります。

僕は基本的に買って放置する(バイ&ホールドというそうですね)人間なので、こういう特化しすぎた株はあまり好みません。ニュースや値動きを見て、今が買い時・売り時とわかる方にはオススメです。

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