影が薄すぎて、絶対ドラマにならなそうだった「薬剤師」、ついにドラマに登場!
しかも主人公で!あの石原さとみちゃん起用!
「アンサング・シンデレラ」
でも、みんなこう思いませんか?
「病院薬剤師って、でら忙しそうやけど、何しとっと~?」
それにお答えします。このシリーズでは、僕・茶助の薬剤師業務を紹介いたします。
※女性の名古屋弁は、標準語で「病院薬剤師、とても忙しそうだけど、何してるの?」となります。僕の地方の言葉です。
【時には嘘つき?の薬剤師】
病棟薬剤師は、時にはウソをつきます。ウソでも利己的なウソはいけませんが、患者さんの為の優しいウソです。
(乳糖0.5gで、不眠時って書いてあるけど)この薬、本当に寝れない時は飲んで下さい。ぬるま湯がいいです。だいたい30分位できkますよ~
ありがとう。寝れないとき、このタダの白い粉が効くのよね~
(ゲ、ばれた?)
そ、そうか。よかったよかった~
所謂プラセボ効果です。ほかにも「オロナミンC」を水剤ボトルにつめて、気分ソワソワするとき使ってね、もやりました。
【視野が狭い場合】
薬剤師は医師のお手伝い(相談される)もしています。内科医に、副作用を疑って相談される場合も。
◆◆号室の△△さん、低カリウムでやばいんだ。これ、薬副作用の可能性あるから、調べてもらえない?
(低カリウム=アルドステロン症かな?)
漢方薬とか、肝臓の薬とか、九州の甘口しょうゆとか使ってます?
使ってないと思うよ。
(わ、解らん・・)
患者さんから、聞き取りしてきますね。
患者さんに聞いても、それらしい薬・食品はとっておらず、悩みました。
薬剤師あるあるですが、「何かある=まず薬の副作用・薬効いてない」という思い込みがあります。それが医師・看護師にも求められていますが、時々ピント外れです。
タネを明かすと、今回の低カリウム血症の原因は、「薬」ではなく、「コンビニ弁当ばかりの偏食」でした。管理栄養士さんが食生活の聞き取りをして、見つけました。本当に多職種連携って大事ですね!
➡偽アルドステロン症です。
この偽アルドステロン症をおこすのが、グリチルリチンという物質です。
「じゃあグリチルリチンを含む何かを、摂っているはずだ」と考えて、聞き取りをしました。それが
「漢方薬(に多く入っている甘草)」、
「肝臓のくすり(グリチロン)」
「九州の甘口しょうゆ(甘草が入っている)」
でした。
【奇跡の一枚】
OKじゃないぞぉ!
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