【お買い得】ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)は超高配当な米国株

株式投資をして、こんな事を考えている方。

ちゃすけ
投資家

不景気で落ちにくいディフェンシブ株。配当金沢山受け取りたいから英国ADR。それでいて配当金沢山くれたらいいな。

この全部を満たすのは、「ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)」「ユニリーバ(UL)」「ナショナルグリッド(NGD)」「(二重課税のほぼない)フィリップモリス(PM)」くらいです。今回はその中で、超高配当で有名なBTIを紹介いたします。

だけど、折角大事なお金をつかって投資するなら、知っておきたいですよね?

●投資歴1年半で、コロナショックでも収益プラス
●投資スタイルは買ったら放置(2人子育てで忙しいから)
●放置したいので、安定株しか買わない・分析しない
●高収入じゃない分、生命保険・学資保険代りに資産が欲しい

の僕が、解説いたします。

【そもそもどんな銘柄?】

社名「ブリティッシュアメリカンタバコ」では解りませんよね。では「電子タバコのglo」、「紙巻きたばこのLucky Strike、CAMEL」と言われたらどうでしょうか?喫煙者はご存じでしょう。規模を把握したいので、同業種の売上も比較してみましょう。

・・と、たばこ会社部門では第2位の時価総額です。あと表をみて気が付くと思いますが、たばこ会社はベスト5でほぼ全ての時価増額を占めていて、つまり寡占化が進んでいます。そればかりかフィリップモリスとアルトリアグループは、再合併する話すらあります。

この様に寡占化が激しく、新規参入がほぼないのがタバコ業界の特徴なんです。

今度は売上の内訳をみてみます。

・・・ほとんどが従来式の紙巻きたばこ(燃焼式タバコ)です。最近のびているのが「加熱式タバコ」です。

セクター(=業種)11分類でいうと「Consumer Staples(=生活必需品)」ですね。「エ、タバコが生活必需品!?」と思いますが使用者にとってはなくてはならず、好景気・不景気時の業績は必需品セクターそのものの値動きをしているんです。当然景気敏感・ディフェンシブでいえば、ディフェンシブ株にあたります。

本当に安定しているの?

とても安定しています。理由はこうです。

①売上地域が分散してるから
②不景気でも止めない物だから
③実際に配当金が、増え続けているから
④長期リターン最良だった「たばこ業界」だから
 

いっぱいありますね。ひとつひとつ解説していきます。

具体的な理由

①売上地域が分散してるから

これをご覧ください。

売上が世界中に分散していますよね。分散すると、安定するんです。

なぜなら、一カ国で不祥事・被害があって売上低下しても、他の国と地域が補ってくれるからです。

投資家では有名な格言で、「卵を一つのカゴにのせるな。(沢山のカゴに分散させろ)」というのもあります。

ですから「売上分散」というのは、おおきなメリットなんです。

ちなみに、地域別の売上の伸びをみると、この通りです。

2018年の米国市場が+244%ですが、私の集計ミスではありません。米国R.J.レイノルズタバコ社を買収したためです。CAMEL,Lucky Strike,PAUL MAULはレイノルズ社のブランドだったのです。

②不景気でも止めない物だから

タバコというのは、不景気でも止めることはまずありません。

なぜなら、依存性が高いからです。(依存性ゆえに止められないのはタバコ・酒・コカコーラなど清涼飲料水もそうです)

じっさいの例として、2020年6月に「コロナショック後の定額給付金10万円を、パチンコとたばこに使ってしまった」という人の話も少なくなかったです。そればかりかリーマンショックで落ち込んだ2008年、売上はむしろ+14%もしています。これは「ウサ晴らしするためにタバコに頼った」人が多いからです。

ですので、たばこ株というのは不景気でも、売上は落ちません。モノがタバコなので、不幸な話なんですが・・・。

③実際に配当金が、増え続けているから

これをご覧ください。年々、配当金が増え続けている事が解ります。

2020年は配当がまだ2回しかないので悪いようにみえます。緑の配当金は途切れることなく、増え続けています。

当然、利益も右肩上がりで伸びている会社です。売上は停滞ですが、利益率向上で利益が出ているのです。2018年・2019年の利益率は76%・69%とエライコトになっていますが私の集計ミスではありません。

利益率が50%を割らないのも、たばこ業界の特徴です。それは「寡占化している」「新製品を開発しないので、あまり設備投資かからない」「価格転嫁できる」からなんです。他の業界ではありえない特徴ばかりです。

④長期リターン最良の「たばこ業界」だから

たばこ業界は長期リターンが最良でした。何とあの製薬業界すら上回ります。

なぜなら長年、「投資不適格」とみなされて割安評価されていたからです。

具体的にいえば、2000年前後のアメリカでたばこ業界は、訴訟地獄でした。アメリカ史上最大額2000億ドルの賠償命令も、たばこ会社に下ったものでした。そのためみんな「たばこ業界はもうおしまいだ!」と手を引いて、株価とPBR(割安性の指標)は暴落していきました。しかしたばこ会社の業績は良かったのです。訴訟地獄を潜り抜けると、株価は暴騰していきました。

この様に過小評価されがちだけど、業績はもっともいい業種なんです。

<参考資料として>

1999 年 7 月 3 日にフロリダ州の全喫煙者 50 万人を代表した巨大クラス訴訟であるエンゲル訴訟が行われた。この訴訟では、8 ヶ月に渡る集中審理の最後に、双方が 13時間という与えられた制限時間の中で、陪審員を説得しようと必死の弁論が行われた。
弁護士にとって、陪審員を説得することとその向こうにいる国民に向かって訴えかける事との間に区別は存在しない。アメリカの、弁護士が激しく攻防を繰り広げる対審的な訴訟手続きは、このように陪審制があって、世論が実際にも背後に感じられるような構造があるからこそ陪審裁判も生き生きとしたものとなる。このような世論を巻き込んで、裁判を国民的な討議の元におく陪審の積極的な機能は、実際タバコ訴訟の場合にも、世論の動きが多くの面で裁判に反映するという形で現れてきている。

このエンゲル訴訟において、陪審は、タバコ会社に喫煙者の健康被害の責任があるとの判断を下し、もしそのまま賠償まで認められれば 2000 億ドルにも及ぶ、タバコ会社にとって壊滅的な打撃を与える評決を下した。

http://fs1.law.keio.ac.jp/~kubo/seminar/kenkyu/mitasai/2002/09iida.PDF

このくだりは株式投資の神様・ジェレミーシーゲル博士の著書でも触れられています。「割安(PBRが低い)でみんなから見向きもされていないけど、実は業績のいい会社を選んで投資しよう。それが市場平均を上回るコツだ」と書かれていて、その例としてたばこ会社のフィリップ・モリス(PM)が挙げられています。

株式の本は他にも沢山ありますが、この本の優れているのは「圧倒的なデータ量の解析からいえる、株式投資の法則」が書かれているのです。他の本では決して得られません。また「投資家に利益をもたらすのは、会社の永続である」とも書かれています。何十年と連続増配しつづける会社が永続すれば、そりゃ投資家の受取額も増えますよね。僕もこの本の法則を守って、銘柄を選んで投資し続けています。

詳しい売上内容

主要カテゴリの売上と解説です。

「燃焼式タバコ以外の製品=PRRP」
と括られます。これは有害物質は燃焼によって生じる為、燃焼以外の方法で喫煙するために作られた、カテゴリです。
 

燃焼式タバコ(Combustibles)

従来型の紙巻きタバコです。

日本でも有名なラッキーストライクも、BTIのブランドです。

ベイパー製品:(Vaper)

いわゆる「電子タバコ」とよばれるものです。高温で熱するのではなく、グリセリンの蒸気を発生➡タバコ香料カプセルをとかして、香りを吸う。という方式です。

なお日本ではBTI社のベイパーは売っていません。日本では「ニコチン含有したベイパー製品は、医薬品指定を受けないと売れない」とされているためです。

なお他社からはニコチンを含まない電子タバコが販売されていて、電子タバコに切り替え=禁煙を意味します。ニコチンがないので、たばこ税もかかっていません。

加熱式タバコ:(THP=Tobacco Hearting products)

販売ブランドは「glo(グロー)」です。

反論への理解

世界のたばこ人口は減少傾向じゃないか、と言われますがその通りです。

それにメンソールタバコの禁止で売上は大きく落ちました。(2018➡2019の減少)

ですが、たばこ業界は寡占市場。競争が働かないゆえに価格で転嫁できます。それにラッキーストライクが高騰しても、安い他のブランド乗り換えも起きにくいです(やっぱりラッキーストライクしか吸わない、という人が殆ど)

心配の種はいっぱいですが、なんだかんだで業績はいいのです。

結論:BTIは長期投資向きの高配当株

これがいえます。心配の種はいっぱいで投資家からも嫌煙されていますが、なんだかんだで業績がいいのです。長期的にもあまり崩れません。万一崩れても、高配当を受け取り続けているのでダメージは小さいはずです。

高配当の泉源は高利益率からくるし、高配当は24年連続増配なのでそう簡単に崩れません。

株価の伸び方は市場平均以上でした。ここにさらに、7%をこえる高配当金が「(英国ADRの為)2重課税なし」で入ってくるので、凄いリターンでした。2019年に株価暴落したのは、メンソールたばこの発売禁止措置で売り上げ減が大きかったからです。

ですがそこは特殊なたばこ業界。価格に転嫁した(要するに売れない分値段高くした)ため、利益は確保されました。2019年の利益率がエライコトになっているのは、この価格高騰も一因です。

タバコ人口は世界的に減っており、FDAも規制するという難点もありますが。長期リターンの最もよかった業種でもあるのです。

ただし個人的な話をすると、僕は医療関係者です。人にタバコと暴飲暴食をやめろ、と言う側の立場です。説得力出す為にも、僕はたばこをやらないしたばこ株で儲けたいとも考えません。投資先としては大変魅力的なんですが・・・

参考

会社のアニュアルレポートより。

https://www.bat.com/group/sites/UK__9D9KCY.nsf/vwPagesWebLive/DOAWWGJT/$file/BAT_Annual_Report_and_Form_20-F_2019.pdf

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