【知らなきゃ損】ユニリーバ(UL)は安定した高配当&連続増配25年超

個別銘柄(生活必需品)

投資をしたいけど迷う方。

ちゃすけ
投資家

投資したいけど、どの銘柄にしよう?不景気でも伸びてくれたらいいな。

でしたら、「ユニリーバ」はいかがでしょうか?迷う方にはこういう、安全な株をオススメします。

だけど、折角大事なお金をつかって投資するなら、知っておきたいですよね?

●投資歴1年半で、コロナショックでも収益プラス
●投資スタイルは買ったら放置(2人子育てで忙しいから)
●放置したいので、安定株しか買わない・分析しない
●高収入じゃない分、生命保険・学資保険代りに資産が欲しい
●投資・金融が専門外なので、却って初心者の気持ちが解る

の僕が、解説いたします。

【そもそもどんな銘柄?】

日用品でふだんから使っているメーカーなので、みなさん名前はご存じでしょう。いろんなブランド持っているので「これもユニリーバだったの!?」と思う事も沢山あります。規模を把握したいので、同業種の売上も比較してみましょう。

・・と、洗剤・せっけん業界では第2位です(1位はアメリカのP&Gです)。なおUnileverは英国本社・オランダ本社で別々の時価総額なので、足した額が正解です。

今度は売上の内訳をみてみます。

・・・3分野がおおむね均等に売っています。

セクター(=業種)11分類でいうと「Consumer Staples(生活必需品)」ですね。当然景気敏感・ディフェンシブでいえば、ディフェンシブ株にあたります。

本当に安定しているの?

とても安定しています。理由はこうです。

①売上地域が分散してるから
②不景気でも止めない物だから
③コロナで「清潔志向」で消費増大の可能性
③実際に配当金が、増え続けているから
④長期リターンのいい「Consumer Staples(生活必需品)」業種だから
 

いっぱいありますね。ひとつひとつ解説していきます。

具体的な理由

①売上地域が分散してるから

これをご覧ください。

売上が世界中に分散していますよね。分散すると、安定するんです。

なぜなら、一カ国で不祥事・被害があって売上低下しても、他の国と地域が補ってくれるからです。

投資家では有名な格言で、「卵を一つのカゴにのせるな。(沢山のカゴに分散させろ)」というのもあります。

ですから「売上分散」というのは、おおきなメリットなんです。

ちなみに、地域別の売上の伸びをみると、この通りです。

なおAAMEO=アフリカ・中東・東南アジア・オセアニアを指しています。

②不景気でも止めない物だから

ユニリーバ製品の「化粧品」「食品」といったジャンルは、不景気でも落ちない分野です。

なぜなら不景気でお金がない時に、節約する分野ではないからです。

具体的にみましょう。例えば

③コロナの清潔志向で、消費拡大の可能性もある

コロナショックにより、ユニリーバの売上はむしろ上がる可能性を秘めています。

なぜなら2020年のコロナショックは、世界の景色を一変させましたよね。

具体的にはマスクなんてつけなかった欧米人がマスクする、手洗い消毒がすごく頻繁になった(それらが不足した)など。そしてコロナを洗い落とす為に、「掃除をこまめにしよう」「毎日体・髪を洗おう」などとなりました。それらはどこの会社製品かというと、ユニリーバが強い分野ばかりです。

他の例ですがコロナで外出控えて「巣籠り消費」が伸びています。世界中でです。巣籠り消費もユニリーバは元々扱っていて、例えば紅茶のLiptonなどですね。

ですから、コロナショックでも売上はむしろ上がる可能性を秘めています。

④実際に配当金が、増え続けているから

これをご覧ください。年々、配当金が増え続けている事が解ります。

2020年は配当がまだ2回しかないので悪いようにみえます。緑のUSD建て配当金は2007➡2008で減少しているように見えますが、実はEUR建て配当金は伸びています。そして増配しつづけているのに、利益もハイペースで伸びていて余裕があります。

当然、利益も右肩上がりで伸びている会社です。

利益率の高さも、つねに25%を超えていて凄いです。これだけ売上分散しているのに、全体でこの数値は凄いの一言です。

⑤長期リターンのいい「Consumer Staples(生活必需品)」業種だから

業種的にも、オススメです。

なぜならConsumer Stales(生活必需品)の業種は、歴史的にも伸びの良かったからです。

具体的な数字をあげます。これは株式分析の権威:ジェレミー・シーゲル博士の統計からわかった、業種別の長期伸び率です。

セクター平均リターン(年%)
ヘルスケアHealth Care14.19
生活必需品Consumer Staples13.36
情報技術Information Technology11.39
エネルギーEnergy11.32
一般消費財Consumer Discretionary11.09
金融Finacials10.58
資本財Industrials10.22
電気通信Communcation Services9.63
公共事業Utilities9.52
素材Materials8.18
業種平均Average10.85

どうでしょうか?業種平均より大幅にいい13.36%の伸び率をだしています。業種的にも、伸びやすいといえます。伸びるということは、それだけ安定的だという事です。

詳しい売上内容

主要分野の売上と伸びはこうです。もちろん「Unilever」社名ではなく、「Mods Hair」「Lipton」「AXE」などといったブランド名で販売しています。

図からはビューティ部門の伸び、食品部門の低下がわかります。ビューティ部門は利益率22.7%と最もいい部門です。食品部門は利益率17.6%とやや劣るので、稼げる分野を伸ばしたということになります。

美容部門(Beauty&Personal Care)

※日本のユニリーバブランドです

利益率22%と、ユニリーバもっとも稼げ、しかも伸びている分野です。

ダヴのボディソープは安価なのにしっとりするので、ファンが多いです(そして安価なので不景気でもファンが離れません)。しかもコロナショックの時は世界中が清潔志向になり、なけなしのお金でシャンプー・ボディソープを沢山買っています(選ばれるのは良く知られて安いユニリーバブランドも多い)。

LUXやモッズヘアなどの化粧品は、化粧品なのでやはり生活必需品です。高級化粧品から安価なこれらに乗り換える方も予想されるので、やはり不景気でも堅いです。

食品部門(Foods&Refreshument)

※日本のユニリーバブランドです

利益率20%前後で、売上減少ぎみの分野です。紅茶好きでなくてもリプトンはご存じでしょう。黄色いパックで安価で、どこのスーパー・ドラッグストアでも見かけるはずです。世界一売れている紅茶ブランドだそうです。

コロナの巣籠り消費で、紅茶消費は伸びています。(ちなみに同じ飲料でもアルコール飲料は落ちています)

ちなみにベン&アンドジェリーズのアイスは、高級路線なので不景気で落ちるだろうな・・・と考えています。

ホームケア(Home Care)

※日本のユニリーバブランドです

利益率は14%程度で推移しています。ジフはシンクなどのクレンザーで、ドメストは水回りの消毒・除菌などでお世話になるかと思います。競合は多くてP&Gや花王・小林製薬などがライバルです。価格帯も安めなので、節約家の僕はユニリーバ製品を選びます。

反論への理解

世界で展開し終えたからもう伸びないのでは、と考える方もみえます。

確かに全大陸を制覇しています。

ですがこの会社、啓発活動で製品をつかってもらうことが得意です。例えばインドでのユニリーバ社せっけん消費は多いですが、これはユニリーバが長年かけて手洗いの重要性を説き続けたからです。まだ余地の大きいアフリカでも、同様に啓発活動➡商品売れる流れも考えられます。

それにコロナウイルスの流行で、マスク・手洗い・シャンプーなどが世界的に激増しました。後者2つを得意とするのが、やはりユニリーバです。

充分に伸びる余地はあるとおもいます。

結論:ユニリーバは不景気でも落ちない会社

と言ってもいいでしょう。手堅いです。僕はコロナショック前に100株買ったのですが、下がっても安心してみていられました。現にすぐに株価回復しています。

このグラフをご覧ください。リーマンショックだった2009年でも、株価は市場平均ほど落ちずしかもすぐ回復していますよね?しかも配当金なしの株価だけで、市場平均のS&P500に互角です。

配当利回りも3%超で、配当性向も66%程度でまだまだ余裕です。おまけに英国ADRなので二重課税されず、3%の配当金も沢山受け取れるのです。

まさに買って放置するにはうってつけの会社です。

【投資家必見】米国株投資は「買って放置」がベストな理由
投資家 お金を増やしたいから、成長力ある米国市場で投資したいです。でもどうやって投資するのが正解なの? 結論。米国株は「買って放置」がベストです。買って放置することを、「バイ&ホールド」ともいうそうですね。 米国株は「買って放置」できる安定...

余談:環境に優しい会社へ脱却

個人的な感想をいえば、この会社は大好きです。

好きなポイントは「みんなの必要とする・使えば使うほど幸せになれる商材で勝負している」だけではありません。「CO2削減・プラスチック削減・水資源の有効活用」を進めていて、しかもちゃんと見える数値で発表してくれるからです。

2030年までに、GHG排出・水資源の使用・ゴミの量などを半減させる目標をたてています。そして現に、これらぜんぶを低下させています。

2019年年次レポート(20-F)より

グレタさんじゃないですが、我々大人にできることは「子供たちに安全な未来をのこしてやりたい」と思っていて、この会社が利益だけでなく未来の安全もくれるのなら、こんなにいい投資先はないと思っています。

それでいて伸びてくれる。個人的にこういう会社を、探していました。

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