【配当王】メルク&カンパニー(MRK)は知名度の割に優秀

投資をしたいけど迷う方。

ちゃすけ
投資家

投資したいけど、どの銘柄にしよう?不景気でも伸びてくれたらいいな。

でしたら、「メルク&カンパニー(MRK)」はいかがでしょうか?迷う方にはこういう、安全な株をオススメします。

だけど、折角大事なお金をつかって投資するなら、知っておきたいですよね?

●投資歴1年半で、コロナショックでも収益プラス
●投資スタイルは買ったら放置(2人子育てで忙しいから)
●放置したいので、安定株しか買わない・分析しない
●高収入じゃない分、生命保険・学資保険代りに資産が欲しい
●本職は病院薬剤師なので、ヘルスケア動向はだれよりも肌で解る

の僕が、解説いたします。

【そもそもどんな銘柄?】

一般知名度はいま一つですが、製薬企業の大手です。規模を把握したいので、同業種の売上も比較してみましょう。

・・と、医薬品業界ではベスト5の時価総額です。ちなみに売上(Annual Revenue)も第3位にはいる、この業界ではスゴイ会社なんです。

今度は売上の内訳をみてみます。

・・・ザックリ言えば11%は動物の薬、19%はワクチン、残り70%は医療用医薬品(つまり処方箋でだす、作用と危険性の強い薬)なんです。つまり市販製品は一切売っていないので、一般の方は知らなくて当然の会社です。

そして30%を占める抗がん剤のほどんどは、とある1剤(後述)のスーパースターがもたらしています。

セクター(=業種)11分類でいうと「Health Care(=ヘルスケア)」ですね。当然景気敏感・ディフェンシブでいえば、ディフェンシブ株にあたります。

本当に安定しているの?

とても安定しています。理由はこうです。

①売上地域が分散してるから
②不景気でも止めない物だから
③実際に配当金が、増え続けているから
④長期リターンのいい「Health Care」業種だから
 

いっぱいありますね。ひとつひとつ解説していきます。

具体的な理由

①売上地域が分散してるから

これをご覧ください。

売上が世界中に分散していますよね。分散すると、安定するんです。

なぜなら、一カ国で不祥事・被害があって売上低下しても、他の国と地域が補ってくれるからです。

投資家では有名な格言で、「卵を一つのカゴにのせるな。(沢山のカゴに分散させろ)」というのもあります。

ですから「売上分散」というのは、おおきなメリットなんです。

ちなみに、地域別の売上の伸びをみると、この通りです。

②不景気でも止めない物だから

メルク社の製品はワクチン・医療用医薬品ですので不景気でも落ちません。

なぜなら、お金が少ない時に節約する分野ではないからです。

メルクの売上30%をしめる「キイトルーダ」は、抗がん剤です。この薬は超高額医薬品です。ですが抗がん剤はお金がないからと辞める事は、まずありません。だってこれ以上にきく抗がん剤などほぼありませんし、高額でも「高額医療救済制度」なるものが各国に存在するので、自己負担までは高くならないからです。

メルクといえば「肺炎球菌ワクチン」も強いんです。肺炎球菌ワクチンといえば、高齢者は肺炎で致命的になるので(後期高齢者の死因No1は肺炎)、ワクチンは自治体が助成してでも使うんです。不景気だからワクチンを止めます、とはならないんですね。

ですからメルク業績は、不景気でも落ちにくく安定すると考えられます。

③実際に配当金が、増え続けているから

これをご覧ください。年々、配当金が増え続けている事が解ります。

2020年は配当がまだ2回しかないので悪いようにみえます。一見連続増配9年で短いですが、実質は50年も増配する配当王です(会計年の都合上、9年になってるけど減らした事はありません)。残念なのは現在PBRが高く10を超えていて、割高に感じる事ですね。

当然、利益も右肩上がりで伸びている会社です。

利益率が高くなっています。利益率はまた、悪くてもつねに10%を超えている経営効率です。さすがは参入障壁の高い製薬業界、といえます。

④長期リターンのいい「Health Care」業種だから

業種的にも、オススメです。

なぜならHealth Care(ヘルスケア)の業種は、歴史的にも伸びの良かったからです。

具体的な数字をあげます。これは株式分析の権威:ジェレミー・シーゲル博士の統計からわかった、業種別の長期伸び率です。

セクター平均リターン(年%)
ヘルスケアHealth Care14.19
生活必需品Consumer Staples13.36
情報技術Information Technology11.39
エネルギーEnergy11.32
一般消費財Consumer Discretionary11.09
金融Finacials10.58
資本財Industrials10.22
電気通信Communcation Services9.63
公共事業Utilities9.52
素材Materials8.18
業種平均Average10.85

どうでしょうか?業種平均より大幅にいい14.19%の伸び率をだしています。業種的にも、伸びやすいといえます。伸びるということは、それだけ安定的だという事です。

詳しい売上内容

主要医薬品の売上と伸びはこうです。もちろん医療用医薬品は「ヤンセンファーマ」の名前で売っています。

Keytruda®:キイトルーダ

バイオ医薬品・低分子薬でいえばバイオ医薬品(バイオの中でも分子標的薬剤に該当)。治療病名でいえばがんです。売上がエライコトになっていますが、実際これだけで会社の25%の売上を占めています。

「メルクはキイトルーダ依存だ、危ない!」といわれそうですね。でもキイトルーダは2032年まで特許あり、盤石です。おまけに超高額医薬品で、あの「オプジーポ」と同じ作用の薬です。適応がん種の拡大中につき、将来性もあります。

Gardasil9®:ガーダシル

ワクチンです。ヒトパピローマウイルス(HPV)という、子宮頸がんの原因ウイルスを対象にします。この手の薬はメルクのガーダシルが初めてで、女子中生~女子高生に接種させるんです。対象者数が多いし、ワクチン啓発によって使用数もグングン増えています。

※余談ですが「ウイルスのせいでがんになる」と聞いて私は驚きました。子宮頸がんの原因ほとんどが、このHPVです。細菌・ウイルスでがんになるのは、「胃癌(ピロリ菌)」「肝臓がん(B型肝炎、C型肝炎ウイルス)」などがあります。

Pneumobax®:ニューモバックス

肺炎球菌ワクチンです。肺炎球菌ワクチンといえば「ファイザーのプレベナー®」がトップですが、そのライバルということです。肺炎球菌=肺炎=高齢者の死因ランキング上位です、だから高齢化によって需要拡大するのは確実です。

医薬品と同じなのは「不景気でも売れる事」ですが、違うのは「単価が安い」「健康な人にでもバンバン打つ」という事。別に肺炎患者じゃなくても使うし、高齢者数に比例して増えるので将来的にも伸びます。

※病院薬剤師の僕は、実際コレの消費が拡大しているのと、高齢者が次々と肺炎で亡くなるのを目にしています。それも肺炎球菌ワクチンを打たなかった方ばかりが。

Bersomra®:ベルソムラ錠

バイオ医薬品・低分子薬でいえば低分子医薬品です。従来使われていた睡眠薬に比べて弱めなのですが、「依存性がない」「不穏・記憶障害を起こさない」「脱力しない=高齢者の転倒事故がない=骨折の原因にならない」という、大変うれしい特徴があります。

その為睡眠薬のランキングでは「ゾルピデム」に次いで2位になっています。売上額こそ小さいですが、高齢化と睡眠薬啓発のダブルゲインで、グングンのびていく薬です。

反論への理解

50年も配当金増やし続けてもう増える余地がないのでは、といわれます。というか私も思いました。

たしかに増やし続けています。

ですが配当金の出所は、利益です。先ほどの表見ての通り利益も増え続けています。配当金が増え続けても、元手も増え続けているので心配ありません。

キイトルーダ依存が強いですね。でも売り上げの25%程度で、アッヴィのヒュミラ依存(46%)に比べれば小さい物です。あちらは特許2023年までですが、こちらは2032年まであります。

結論:メルク&カンパニー知名度の割に優秀

これがいえます。

この通り、配当金なしの株価だけで、市場平均のS&P500に互角です。

配当利回りは3%強くらいで、決して低くありません。S&Pには株価だけでも互角なので、配当金の分ふくめれば勿論上回ります。

売上の分散もすごいし、売れている薬の特許も長いです。PBRが8倍と割高なのがネックですね。でも分散の凄さとビジネスモデル故に、大コケする可能性も低めです。安全な、伸び盛りの銘柄といえそうです。

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