サノフィ(SNY)は割安でコロナワクチンも開発中

個別銘柄(ヘルスケア>製薬株)

※現在、国内証券からでは投資できません。あのマネックスからでも不可能です。ごめんなさい

投資をしたいけど迷う方。

ちゃすけ
投資家

製薬株は安定するから好きだけど、どれもPBRが高いから割高。割安で安定した株が欲しい!

でしたら、「サノフィ」か「ファイザー」はいかがでしょうか?これらは近年伸び悩む故に、割安ですよ。

この割安なサノフィのいいところ・悪いところ。それを

●投資歴1年半で、コロナショックでも収益プラス
●投資スタイルは買ったら放置(2人子育てで忙しいから)
●放置したいので、安定株しか買わない・分析しない
●高収入じゃない分、生命保険・学資保険代りに資産が欲しい
●投資・金融が専門外なので、却って初心者の気持ちが解る

の僕が、解説いたします。

【そもそもどんな銘柄?】

一般の方にはあまり知られていませんよね。医師・薬剤師ならご存じかと思います。規模を把握したいので、同業種の売上も比較してみましょう。

・・・時価総額ランキングはTOP10に入るか入らないかくらいです。売上はもう少しあるんですがね。

今度は売上の内訳をみてみます。

・・・要するに17%はワクチン、14%は一般向け医薬品(ドラッグストア等で市販されるOTC薬)、ほか69%は医療用医薬品なんです。メインは医療用ですが、その医療用医薬品もかなり分散しています。

14%のOTCは、「エスエス製薬」といえば馴染みあるでしょうか?

じつはサノフィ、このOTC分野が近年好調なんです。

そしてワクチンも好調です。インフルエンザワクチンの売上は、10% の伸びを記録。コロナウイルスのワクチンも開発しています。(サノフィとギリアド、どちらが開発できるかは分かりませんが・・・)

セクター(=業種)11分類でいうと「Health Care(=ヘルスケア)」ですね。当然景気敏感・ディフェンシブでいえば、ディフェンシブ株にあたります。

サノフィのいいところは?

手放しで勧められるほどではありませんが、良いところも沢山あります。

①売上地域が分散してるから
②不景気でも止めない物だから
③長期リターンのいい「Health Care」業種だから
④割安で、財政がとてもいいから
 

いっぱいありますね。ひとつひとつ解説していきます。

いいところをもっと細かく

①売上地域が分散してるから

これをご覧ください。

売上が世界中に分散していますよね。分散すると、安定するんです。

なぜなら、一カ国で不祥事・被害があって売上低下しても、他の国と地域が補ってくれるからです。

投資家では有名な格言で、「卵を一つのカゴにのせるな。(沢山のカゴに分散させろ)」というのもあります。

ですから「売上分散」というのは、おおきなメリットなんです。

ちなみに、地域別の売上の伸びをみると、この通りです。

②不景気でも止めない物だから

サノフィ製品は、不景気でも売上が落ちにくいです。

なぜなら、主力どの製品もやめられないものばかりだからです。

具体例をあげます。主力である糖尿病薬は、かりに不景気でも止められません。お金がないからランタス注射を削除してくれ、なんていう患者さんはいません。

別の例を挙げます。糖尿病で三大合併症が怖いのに、お金がないからと通院治療を止めることもありません。かりに医療費が高くついても、「高額医療費助成制度」がどの国にも存在します。

さらに別の例としてワクチンを挙げると、お金がなくてもワクチン接種には関係ありません。どのワクチンも、たいてい国や自治体の負担で格安or無料で接種されます。それどころかワクチンは、アフリカなどでの接種啓蒙がすすんで使用率が伸びつつあります。

ですので、不景気で売上が落ちる事は考えにくい、不景気でも安定しやすい株だと言えます。

③長期リターンのいい「Health Care」業種だから

業種的にも、オススメです。

なぜならHealth Care(ヘルスケア)の業種は、歴史的にも伸びの良かったからです。

具体的な数字をあげます。これは株式分析の権威:ジェレミー・シーゲル博士の統計からわかった、業種別の長期伸び率です。

セクター平均リターン(年%)
ヘルスケアHealth Care14.19
生活必需品Consumer Staples13.36
情報技術Information Technology11.39
エネルギーEnergy11.32
一般消費財Consumer Discretionary11.09
金融Finacials10.58
資本財Industrials10.22
電気通信Communcation Services9.63
公共事業Utilities9.52
素材Materials8.18
業種平均Average10.85

どうでしょうか?業種平均より大幅にいい14.19%の伸び率をだしています。業種的にも、伸びやすいといえます。伸びるということは、それだけ安定的だという事です。

④割安だから

PBRが1.63倍で、大手製薬業界では断トツの低さです。これはサノフィが期待されておらず、売上の割にサノフィ株が買われていないことをさします。

期待されない理由は、ドル箱・ランタス注射の特許切れによる売り上げ低下のイメージでしょうね。かつて一時代を気付いた「アマリール錠」も特許切れ、糖尿病薬でこれといった後継がないからでしょう。

ですがそのイメージが強くとも、ひそかにOTC薬は売上右肩上がりです。

またひそかに、「自己資本比率60%」という好財政でもあります。大手製薬会社はたいてい30~40%程度で、次にいいノボノルディスクでも50%です。

そして「流動比率219%」という、支払い能力の余裕もあります。じつに2.19年分の支払金額を、すぐに用意できるって事です。これも大手製薬では断トツの数字です。

詳しい売上内容

医療用薬品のうちで、主力製品の売上推移はこの通りです。

Aubagio®:オーバジオ錠

低分子薬・バイオ医薬品でいえばバイオ医薬品(その中でも分子標的薬剤)。治療病名でいえば多発性硬化症の治療薬です。日本ではあまり見かけませんが、米国などでは多用されています。「完治させるのではなく、症状を抑え続ける」くすりなので連用しないとだめで、また高価な薬のため売上が大きくなっています。

患者数は日本で1.3万人、世界では250万人です。世界人口拡大と、治療薬の普及などで使用量は年々増加してきています。

Cerezyme®:セレザイム静注用(参考外部リンク)

低分子薬・バイオ医薬品でいえばバイオ医薬品(その中でも分子標的薬剤)。治療病名でいえばゴーシェ病という、日本に150人しかいない疾患の治療薬です。マーケットはとても小さいですが、他に治療薬はなく、ほぼ一定した売上となります。

ゴーシェ病は説明がとても難しいんですが、人体内になくてはならない酵素が、作れずに不都合をおこす病気です。だから治療方法はたりない酵素=セレザイムを注射で補充しつづける事なんです。この薬で症状を抑え続けるしかないんです。

ゴーシェ病(Gaucher disease)は、細胞内リソソーム(ライソゾーム)において加水分解酵素であるβ-グルコセレブロシダーゼ活性が正常値より不足あるいは欠損しているため、この酵素で本来分解されるべき糖脂質のグルコセレブロシドが肝臓、脾臓、骨髄(マクロファージ)などに蓄積する先天性代謝異常疾患。

Myozyme®:マイオザイム注射(参考外部リンク)

低分子薬・バイオ医薬品でいえばバイオ医薬品(その中でも分子標的薬剤)。「糖原病2型」という、たいへん珍しい病気の治療薬です。やっぱりマーケットがとても小さいですが、治療薬はこれしかありません。売上もほぼ一定しています。

糖原病2型は説明がとても難しいんですが、人体内になくてはならない酵素が、作れずに不都合をおこす病気です。だから治療方法はたりない酵素=マイオザイムを注射で補充しつづける事なんです。この薬で症状を抑え続けるしかないんです。

糖原病II型は、難病(特定疾患)の遺伝病「ライソゾーム病」の一種である。糖原病II型患者は、先天的な遺伝子異常により、酸性αグルコシダーゼ(GAA)が欠損している。GAAは、グリコーゲン(=糖原)をグルコースに分解する酵素であり、これが欠損することで、細胞内にグリコーゲンが過剰蓄積し、重度の筋機能障害や心臓肥大による心不全や呼吸不全が起こる。

Fabrazyme®:ファブラザイム注射(参考外部リンク)

低分子薬・バイオ医薬品でいえばバイオ医薬品(その中でも分子標的薬剤)。「ファブリー病」という、たいへん珍しい病気の治療薬です。やっぱりマーケットがとても小さいですが、治療薬はこれしかありません。売上もほぼ一定しています。

ファブリー病は説明がとても難しいんですが、人体内になくてはならない酵素が、作れずに不都合をおこす病気です。だから治療方法はたりない酵素=ファブラザイムを注射で補充しつづける事なんです。この薬で症状を抑え続けるしかないんです。

ファブリー病は、細胞内での糖脂質の分解に必要な酵素が生まれつき足りないために、全身の細胞に糖脂質が蓄積する先天代謝異常症です。この病気は、幼児期や学童期に鋭い手足の痛み、汗をかかない、おしりや陰部の赤紫色の発疹、頻回の腹痛や下痢といった症状があります。

Lantus®:ランタス注射

低分子薬・バイオ医薬品でいえばバイオ医薬品。糖尿病の治療薬です。2018年には薬品別売上ランキングで2位(1位はアッヴィ社のヒュミラ注射)でした。しかし特許切れでバイオ後続品(インスリングラルギン注射「リリー」など)に喰われ始めています。それでも糖尿病自体がマーケット大きいのと、生物学的製剤は合成が難しく競合が少ないことがプラスして、劇的には落ちていません。

なおインスリンをつくれる会社は実質3社しかなく、それだけでもオススメできます。

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Apidora®:アピドラ注射

 低分子薬・バイオ医薬品でいえばバイオ医薬品。糖尿病の治療薬です。ランタスが持続型なら、こちらは即効型のインスリンで食事の直前に打ちます。競合薬が「ノボラピッド®(NVO)」「ルムジェブ(LLY)」と手ごわく、あまり伸びていません。

逆にしっかりと他社に追従している、とも言えます。それにインスリンは「サノフィ(SNY)」「ノボノルディスク(NVO)」「イーライリリー(LLY)」くらいしか作っていません。つまり寡占化していて、安定的ともいえます。これは(生物学的製剤だから)作るのが難しいくせに単価が安く、薄利多売しないといけないからです。あとから参入してもうま味が少ないんです。

反論への理解

割安なのは訳アリだからでは、と言われますがその通りです。

実際に売上はのびなやんでいます。配当金も伸び悩み、営業利益も不安定です。じっさい主力だったランタスの特許切れで、売上が落ちています。

ですが平均化してみてださい。ほとんどの年で配当金<<1株利益です。まだ配当には余裕があります。配当利回りもご覧ください、4%を超える高配当株です!

伸び悩んだとはいっても、それはランタスの売り上げ減を打ち消せるくらい、ほかも伸びているって事なんです。

割安というのは、もともと期待されていないから買われていないため。かりに売上が落ちても、「やっぱりな・・」と思われるので大したダメージではありません。

結論:サノフィは割安で高配当な株

これがいえます。「スーパースターのランタスが落ちる、ほかにこれといった高額薬がないから業績悪化では?」と思われて嫌煙されており、割安化しています。

実際株価・営業利益とも15年でまったく成長せず、市場平均におおきく負けています。伸び盛りのはずの製薬会社らしくありません。でも考えてほしいです。

ジェレミー・シーゲル博士の言葉で「本当の利益をもたらすのは、会社の永続である」「(2000年代のアメリカたばこ株の様に)期待されないが、業績のいい株が良い」というもの。永続性は十分にあります。期待されずPBRが低いですが、イメージ程業績は悪くありません。

お宝銘柄探し方のヒント:

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