【病院薬剤師の業務例】DI業務について

全体的な業務は

全体的な業務は・・こちらを参照下さい。

【転職活動】病院薬剤師の業務例(全体)
病院薬剤師の具体的な仕事って、想像つきますかね?薬剤師(病院に興味あり)病院薬剤師をやりたい。でも一歩踏み出したいのに、調べてもあまり解りません。この記事を書いている僕は、病院薬剤師経験3年になります。今までの...

【外来➡薬剤部】乳汁が止まらないのだけど・・・

外来診察中の内科医師➡僕に、あった問合せの例です。

妊娠も授乳でもないのに、最近母乳がとまらない。下着が黒く汚れて臭くなる。という問合せでした。

薬剤師なら真っ先に疑う事があります。ちょっと専門的ですが、こんな内容。

<乳汁分泌 を起こす副作用は?>
➡視床下部のD2ブロック作用?
 ➡D2遮断で、バソプレシン分泌はUPする
 ➡バソプレシンは乳汁分泌ホルモン。乳汁が漏れてしまう。
●D2遮断薬と言えばナニ?
 ➡抗精神病薬(ほぼすべて)
 ➡吐気止め(ドンペリドン、メトクロプラミド)
 ➡これらを呑んでいるとしたら、D2遮断しない代替薬も考えておく。

で、実際医師に問い合わせると「実は吐気止めで、ドンペリドン錠を毎日服用中」とありました。被疑薬なので中止させ、さらにD2遮断しない代替薬として「五苓散」をだしてもらいました。

<後日談>この方の吐気はストップ。乳汁分泌もこれで止まり、患者さんが薬剤部まで、直接感謝にみえました(医師が僕の名前を出してくださった為です)。

【外来➡薬剤部】パーキンソン病の薬、粉砕していい?

訪問看護師➡薬剤師(僕)に、突然かかってきた電話相談です。

「コムタン錠、パーキストン錠を粉砕してのませてもいいか?」という内容です。即答できないので、調べます。調べ方はこの通り。

【薬の粉砕可否について】
①粉砕ハンドブックを見る(薬剤部になら有るはず)
②インターネットのPMDA➡インタビューフォームで見る

①薬剤部なら粉砕ハンドブックはまずあります。体が弱って入ってくるのが病院だから、嚥下低下➡粉砕しか受け付けない、場合も多いですからね。

②やはりインタビューフォームは、最強の薬情報ツールです。あまりに情報量が多い為、辞書のように検索機能を使いましょう。こちらも参考に。

薬の情報の調べ方#1
僕・茶助が薬剤師を十数年やってきて、いいなと思った方法をまとめました。【薬で解らない事があったらコレ!】このサイトをブックマークして下さい。これはPMDAという、医薬品情報が集められたサイトです。結構これが使えます...

×:1ページ目から順に調べる(情報多すぎて時間かかる)

〇:検索窓で単語を調べる「Ctrl+Fキー➡”粉砕”、と入力する」

これで粉砕の可否は調べられます。ちなみにコムタンは「粉砕」でヒットしません。粉砕は不問だからです。

2剤とも粉砕OKを確認できたので、あとは訪問看護師さんに折り返し電話「粉砕OKです」と返すのみです。

【病棟➡薬剤部】薬が消化されてない・変なカスが便に混じる

病棟看護師さんから、僕宛にあった相談です。

看護師
看護師

薬が消化されてないよ!へんなカスが混じってる。これ効いてないよ!

看護師さんは結構ビックリされているのですが、僕は「ふうん」と思いました。まぁ、やる事は基本的にコレです。

【薬の問合せ時にすること】
①患者さんの体内に入る、すべてのモノを調べる
 ※モノ=食品・サプリメント・薬の全て
②その中で、今回の事象を起こしうるものを見つける
 ※薬が全部の原因とは限りません

「消化されていない」、「へんなカスが混じる」・・・このキーワードを聞いたら、真っ先に疑うべき事があります。

・・・「ゴーストタブレット」です!

そう、薬成分は吸収されたのに、薬の入っていたカラ(=ゴースト)だけが便排出されているのです。もっと言えば、「正しい薬は正しく患者体内に入っている」のです。まったく問題ない。

次に、患者さんの体内に入っている、全ての内服物を調べます。もちろん食事・サプリメントも全部ね。

するとごはんは普通の白米や魚・味噌汁など。サプリメントは黒酢ニンニクのみ。内服薬は「アムロジピン錠5㎎、ニフェジピンCR錠20㎎」でした。

問題1:この患者さんの、白いカスの正体どれか解りますか?

答え1:ニフェジピンCR錠20㎎のゴーストタブレットと考えられます。これは徐放製剤化するために、頑丈なカラの中に成分が入っているからです。

ちなみにこのニフェジピンCR錠、学生時代に薬剤学で習っていて、薬剤師全員知っていないとダメですよ。他にも色々あるので代表的な次の一覧を、頭に入れておいてください。

薬品名備考
バルプロ酸Na徐放錠 白いカスが混じる
セレニカR顆粒®白いカスが混じる
メサラジン錠250白いカスが混じる
テオフィリン徐放錠200㎎白いカスが混じる
ニフェジピンCR錠20mg白いカスが混じる

他にも沢山あるので、「徐放製剤=ゴーストタブレット」を疑ってかかってください。もちろん薬剤師さんは、どれが徐放製剤かみ分けられて当たり前ですよ!

【外来患者➡薬剤部】汗も涙も赤くてコワイよ~

いざ電話で問い合わせ受けると、すごいパニックになりますよ。

ばあちゃん
患者さん

退院してから、汗がまっかっかで白い服がまだらピンクになっちゃった。オシッコも涙も赤いよ。血でも出てるのかな?

こういう感じでパニック・恐怖状態の電話を受ける事になります。しかもこういう問合せに限って、忙しい昼間だったりするんですよね。

もちろん基本的なすることは同じです。

【薬の問合せ時にすること】
①患者さんの体内に入る、すべてのモノを調べる
 ※モノ=食品・サプリメント・薬の全て
②その中で、今回の事象を起こしうるものを見つける
 ※薬が全部の原因とは限りません

今回は、こうでした。

食品=赤い食品は摂っていない。 サプリメント=のんでない。

医薬品=前回のこの病院の退院処方をそのまま飲んでいる。

で、退院処方をみるとこうでした。

●アムロジピン錠5㎎ 1錠/分1朝食後
●エパデールS300カプセル 3CP/分3毎食直後
●リファンピシンカプセル300 3CP/分1朝食後

どれが犯人か、解りますかね?

➡➡リファンピシンカプセルです!実際にインタビューフォームにもこう載っています。

ですから患者さんには「リファンピシンの色で赤くなる。出血などではない」と伝え、不安(薬を飲むことでのマイナス)を取り除いてもらえました。薬をのむプラスをつたえ、マイナスを取り除くのが服薬指導ですからね。

・・・退院指導の時、しっかりとリファンピシンの着色について、伝わっていなかったから問合せがあったのですね。退院指導はとても大事なんです。

【過失責任あり】退院指導で、間違えない服薬指導を
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他にも薬剤師は、「着色する薬」を知らないといけませんよ。

薬品名備考
リファンピシン150®涙とソフトコンタクトレンズ、 便、尿、汗とほとんど 結構濃い
センノサイド®尿
アザルフィジン®黄赤汗、爪、涙
クエン酸第一鉄Na便(血便と勘違い多)

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