【体験談】ワゴン➡バン(ハイエースやキャラバン)に乗り換えるとこんな感じ

車中泊

車中泊ブームの昨今ですが、車の買い替えは結構大きな買い物であり、悩まれる方も多いかと思います。

そこで先日(2022年3月24日)に、実際にワゴン➡バン(キャラバン)へ乗り換えた私が実体験をもって、書かせていただきます。

バンのお金はこんな感じ

<車体費用>

普通の家族用ワゴン車(アルファード、セレナ、ステップワゴン・・・)とそう変わりません。

管理人の例をとるとこんな感じでした。

日産NV350キャラバン
2500ccディーゼルターボ
4WD・寒冷地仕様
79000Km走行
2017年1月登録(5年落ち)
ドラレコ付き
車体本体価格2750000円
販売店オプション132750円
自動車重量税10000円
自賠責保険14280円
検査登録手続き55000円
その他諸費用51810円
車検整備費用55000円
希望ナンバー8800円
検査登録費用2200円
車庫証明費用2700円
リサイクル費用9160円
値引きー41700円
合計3050000円

普通にファミリーカーのワゴン車を、ちょっといい年式のかうと同じくらいですよね。初期費用は一緒位なのですが、10年10万キロのっても、100万円以上で売れるのが強すぎます(ファミリーカーはたいてい値段がつかなくなります)

<維持費用:2ねんで>

重量税32800円
自動車税32000円
自賠責保険28560円
印紙代3400円
合計96760円

実はワゴン車のハイブリッドより安くなります。こちらで比較いたしました。

車中泊車の維持費を比較する
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<燃費>

ハイブリッドでもないのに、意外と悪くないと思う筈です。

おなじディーゼル4WD で比較すると、ハイエースはディーゼル9.8Km/L程度、キャラバンはディーゼル10.2Km/L程度となります。これはそれぞれガソリンの11.5Km/L、12Km/Lと同値段になります。あのでかさで案外費用はかからないのです。

普段使い(買い物・狭い路地・走り心地‥)

<バンの走り心地>

走り心地ははっきり言って硬いです。ちょっとした段差でも飛び跳ねる感じ。工事中のつぎはぎだらけの道を、猛スピードで走ると本当に飛び跳ねます(運転席の私も空中に浮きました)。

でもそれは、車の用途上仕方ないものです。というのは「バン」はヒトではなく、荷物を少しでも沢山運ぶための車です。そして荷物を沢山のせて重たくなると、車のバネがたわんでダメになります。なのでバネを硬くして、たわまないようにしているのです。キャラバンやハイエースは最大積載量1000Kgにもなっているわけです。

逆に「揺らさない運転」を心掛けるようになり、急加速や、路面の悪い工事中道路は避けるようになりました。

硬くなる・飛び跳ねるメカニズムはこちらが詳しいです(外部サイト)

・・・とはいうものの、高速道路で120Km走行も可能で、しかもあまり揺れません。そもそも工事中のつぎはぎだらけのデコボコ道をスピードだして走る状況はありえません。

<バンでの買い物>

案外大丈夫です。

まず駐車場。管理人はマンションの狭い駐車場ですが、キャラバン(標準サイズ)でも全く問題なく駐車できています。(前車がフリードスパイクでしたが、はみ出し方は前車と変わらない位)これはキャラバンのハッチバック窓の位置が、後タイヤよりもかなり後にあるので、車輪止めよりだいぶ後まで車体が入れるからです。(その分ハッチバックはぎりぎり後まで入るので、使い勝手悪くなります)

田舎町の中心部住まいなので狭い道路も沢山ですが、幅がナローなので普通に走れます。すれ違いも普通の5ナンバー車と変わらないです。スーパーの立体駐車場も使うのですが、だいたい2.4m~2.8m車高なので余裕です(ハイエース・キャラバンの車高は2m弱・案外引っかからない)

ひとつ気になるのは、駐車するとき小回りが利かない事。最小回転径が5.7mと大きいので、せまい駐車場は躊躇します。でもよっぽどの都市部じゃないと案外広いですし、都市部なら公共交通機関使うでしょって事で問題ないかと思います。だいたい家具屋さんや家電量販店やスーパーといった、ビッグサイズを買う場所はみんな郊外で広い駐車場です。問題ないでしょう。

おまけにハイエース・キャラバンのサイズは5ナンバーサイズです(意外と小さいのです)。アルファードやエルグランドなどの3ナンバーワゴンよりも小さいです。

少なくともキャラバンのデカさで普段困った、という記憶は一度も有りません。

買い物カゴを置くのもラクです。セカンドシートの真ん中席においてもいいし、セカンドシート前のスペース(セカンドシートの人が足をだすスペース)に買い物籠がおけるくらい広いです。ハッチバックに置くのももちろんOKです。

セカンドシート前に買い物カゴが置けます!

<バンの車内騒音>

ディーゼルターボ車を選ぶとちょっとうるさいです。ディーゼルだとエンジン音が大きく聞こえます(運転席の真下がエンジンなので仕方ないです)

そのため購入時に車屋さんに、予め遮音材レアルシルトを貼れるだけ貼ってもらいました。それでもエンジンの音は「前のワゴンよりるうるさい」と妻にいわれてしまいました。

車内で会話できないと口コミが多いですが、レアルシルトでフル防音すれば会話可能です。(管理人は走行中に運転席から、セカンドシートの娘と会話していますよ)

<バンで雨の日の買い物>

意外な弱点が雨の日です。こればかりは諦めて下さい。

キャラバン運転席 登るので雨の日辛い(ハイエースも同様)

まず、運転席助手席が高い位置にあり、乗るというか登る感覚です。スカートとかだと雨にぬれた靴でスカートを巻き込んで、躓きやすいです。傘さして降りることができません。

次に、セカンドシートと運転席はウォークスルーじゃないです(段差と仕切りバーとコンソールボックスのせいで不可能)。だからワゴンでできる「助手席に子供載せる➡車内を歩いて、そのまま運転席に自分が乗る」ができません。子供を乗せて、雨の中また車をおりて運転席側のドアから乗る、しかできません。これ意外な弱点でした。

<バンで高速道路>

案外大丈夫です。

まず料金ですが、4ナンバー車は「小型貨物車扱い」になるので5ナンバーや3ナンバーとおなじ料金です。休日割引も使えます。

※ハイエース・キャラバンの標準ボディ(最小サイズ)は4ナンバーです。それより大きいと1ナンバー(中型貨物車)になり、高速料金が1.2倍くらいに跳ね上がります。

高速走行すると、段差があるとチョット飛び跳ねます。でも高速道路は段差が少ないので、案外大丈夫ですよ。私は名古屋~清水間の新東名を高速120Km 走行したり、ぎふ大和~勝山の山道を走行したりもしてますが、ゆれて不快だったのは明らかにアスファルトのはげた陥没道路だけでした。

長時間ドライブすると疲れます。ですが妻のセレナ、親のアクアといった乗用車も運転してますがキャラバンの方が疲れる、とは感じません。それに元々「バン=車中泊できる」ので、疲れたら休みやすくて安心です。正直ここでは困りません。

<バンの燃費>

意外と悪くない、と思われるはずです。

悪くない例を挙げます。※ガソリン代155円/L、ディーゼル代135円/Lで計算

燃費
(実測値)
100Km
走った費用
キャラバン
標準ボディ
ディーゼル4WD
軽油で
10.5Km/L
100÷10.5×135
=1285.7円
ハイエース
標準ボディ
ディーゼル4WD
軽油で
9.8Km/L
100÷9.8×135
=1377.5円
アルファード
ハイブリッド
(Not 4WD)
レギュラーで
11.8Km/L
100÷11.8×155
=1313.6円
セレナ
フルハイブリッド
(Not 4WD)
レギュラーで
10.63Km/L
100÷10.63×155
=1458.1円

※燃費はみんカラHPから、だいたいの数値を拾っています

意外とミニバンハイブリッドの燃費の方が高くついています。最安値は何とキャラバンのディーゼル4WD です。(おそらくディーゼル2WDモデルがあればもっと安くなります)

燃費の心配はそう必要ないと思われます。管理人はキャラバン・ディーゼルターボ4WDですが街乗りユーズで8Km/Lを記録しています。

※キャラバンを街乗りするとディーゼル8Km/L程度になりますが、郊外を走ると雪道でも12Km/Lくらいまで上がります。

<キャラバンで子供を連れて>

案外不便はありません。というかミニバンより優れている点まであって(実際管理人はミニバン➡キャラバンに乗り換えています)、それは天井の高さとシートの広さ。車内にはいり子供のベルトするときに、高いから天井にぶつけません。それにセカンドシートの前がとても広いので、足元つまづく心配ありません(管理人キャラバンはセカンドテーブルつけてるぶん狭くなっていますが、それでも広々しています)

キャラバン×子供2人の例 足元かなり広く、天井高い

バンでのキャンプ・車中泊

ココはかなり期待していいと思います。

<バン車内での食事>

物凄く快適です。さすがに家のリビングとまではいきませんが、じゅうぶんに使えます。

まず、セカンドシート前のスペースが大きいので大きなテーブルを付けられる(作り方はこちら記事を参照・キャラバンもハイエースも同一サイズとレシピです)。

キャラバンセカンドテーブル収納の図
セカンドテーブル 3人座ってちょうどいい位置にテーブル付けれる

これならセカンドシートに3人座って食事もできます。またテーブルでなくてもコンソールボックスのドリンクホルダーにも飲み物が置けます。運転席での食事はさすがに狭いですが、助手席なら大丈夫です。コンソールボックスをテーブルとして使えます。

セカンドシートで食事 3人座れます

さらにこれとは別で、貨物室が長さ1860㎜もあります。ここで床に座って広々と食事もできます。

車内で食事するなら、最高に使いやすいのがバンですね。

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<バン車内での車中泊>

大人3人・家族4人までは可能です。

車中泊というとスキー場の駐車場やサーフィンの浜辺で前泊したり、を思い浮かべるのではないでしょうか?もちろんかなり強いです。

キャンプ場に行った時も車中泊は強いです。テントを張る時間も、テントを買ってくる必要もありません。車内でそのまま泊まれます。車内をベッドモードにするのも極めて簡単で、運転席・セカンドシートはいっさい動かさずに、荷室のベッドキットにそのまま寝転べます(ベッドモードのまま5人が乗車できるのです)。

車中泊は他にも「コロナ陽性/濃厚接触で隔離」「被災時の避難場所」としても使ったりします。こういう不測の時に、車内が広いバンは本当に強いですね。

管理人の体験談:管理人は2021年9月にコロナ濃厚接触者となりました。家族から「家に入ってこないで、ホテルでも泊まってきて」と言われました。その時安ホテル代4500円をケチって車中泊したのですが、ベッド設営が大変だった思い出があります(当時の車はホンダ・フリードスパイク)

管理人がキャラバン購入にふみきったのも、こういうメリットが物凄く大きかったからです。

ベッドキットですが、「キャビネット型」が高価ですが使い勝手で秀でるのでオススメです。もちろんキャビネット型を自作してもかまいません(安く済みますが時間がかかります)

自作は嫌だけど比較的安くやりたい、って方はこちらの簡易型ですね。

<雨の日の車中泊>

改造すれば、雨の音が消えて快適になります。(雨の日の「乗り降り」は大変ですが、雨の日の「車中泊」に関しては対策可)

レアルシルトを天井にフル貼付
レアルシルトをサイドにもフル貼付

「レアルシルト」という高温・低温ともに強い遮音材が存在するのですが、これが凄い。天井の鉄板に雨粒が当たる「ポタポタ音」が消えます。騒音はレアルシルトのない窓からしか入らなくなります。でも車中泊中に窓に雨が当たる状況は殆どないです(バンは窓が垂直なので雨が当たりにくいし、荷室の窓はほぼ垂直&シェードするのでさらに影響少ない)

このレアルシルトは内装内部だけでなくて、エンジンルームにも施工可能です。高温にとても強いので、エンジンルームの高温にも(もちろん炎天下の車鉄板でも)耐える事ができます。

 なおレアルシルトはフルサイズを20枚使います。

これでも「足りない」といわれ、6枚買い足ししました(2枚余りました)

ハイエース・キャラバンの意外な使い方

車中泊しやすいということで、飲み会に行ったときのホテルとして使えます!

これなら行きかえりの足になるし、ホテル代もいりません(駐車場代は要ります)。もちろん「酒気帯び運転」に注意して、深酒せず翌日はゆっくり出発となりますが。

<バンで海水浴>

海水浴の時は心の底から「キャラバンでよかった」と思いました。荷室がむちゃくちゃ広いので浮き輪や大サイズクーラーボックスを、たたんだり収納気にしたりせずどんどん置ける(夏の間浮き輪やビーチボールを空気抜きもせず積みっぱなしですよ!)。しかもハッチバックが大変高い位置まで上がるので、その下にシャワーカーテン垂らして更衣室にできる。これが超便利でした。

こちらにバンで海水浴行った時の工夫ぽいんとをまとめました。

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結論

克服できない悪いところは「雨の日つらい」「乗り降りしにくい」「うるさい」でしょうか。あとは克服できるものばかりです。

案外悪くないのは「維持費」「燃費」「取り回し・街乗りでの使いがって」でそんなに気になりません。

ハイエース・キャラバンでよかったと思うのは「車中泊できる」「モノがポンポンつめる」ですね。車中泊できるのが物凄いメリットで、このために買ってよかったと心の底から思っています。だって最悪いきたい旅行先で宿がとれなくてもRVステーション・オートキャンプ場・道の駅で車中泊できますし、だれかがコロナ感染しても車内泊隔離ができます。家が壊れたりしても、車で寝て暮らせ、荷物は沢山持っていけます(沢山荷物つんでもうごく設計の車です)。車中泊って、可能性を大きく広げてくれるステキな事なのです。

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