ブルーベリーの養液栽培(土を使わない方法)が流行っていて、アンマズハウスさんのかんたん栽培キットを考えてる方多いと思います。でもブルーベリーかんたん栽培キットが買えない、アンマズハウスさんから返事が来ない、そもそももっと安くできないのと思われる方。賃貸マンションだけどブルーベリー養液栽培って方もOKです。私が(考えつく限り)最安にできるレシピを考えたので参考にして下さい。もちろんマンションのベランダでも可能で、十分実が付く方法です。
【実践編】ブルーベリー養液栽培(個人・ベランダ可)
ブルーベリー養液栽培をお試しでやってみたい方。 管理人が最小単位で、ブルーベリー養液栽培を実際に作り上げたので報告いたします。 管理人がマンションで実践する養液装置 準備編はこちらを参照下さい。養液栽培に必要な「材料」をすべて載せました。必...
【はじめに:ベランダ使用者必読の注意!】
※マンションのベランダで育てる場合。ベランダ特有の問題と解決策を見ておきましょう。
【転落・崩落注意】ベランダ菜園で起こる問題(耐荷重その他)と解決策
マンション住まいでも家庭菜園したい!とれたての果物・野菜を食べたい!子供の食育に育てたいって方。ベランダならではの問題点は気を付けてください。 ※ベランダ菜園できるものとして、意外とブルーベリーもOKです。しかも全自動化できます。その例を
【自動潅水装置を使う方向け】
ブルーベリーかんたん栽培キットでやっている、自動水やり装置。2鉢程度でならコストの方が高くつきそうですが、以下に詳しいやり方を書いたのでクリックして下さい。
※管理人はマンションで2鉢だけですが導入しました。忘れっぽい性格なのと、何より本ブログに書く為の人柱報告のためです。
自動水やり(点滴潅水)をしたい人はこちらも
もしも・・かんたんキットが手に入らない場合
●潅水パイプ・・・・100m巻で14000円
●ドリップピンセット・・4分岐ドリップピンセット@800を2個(1個はバキュームブレーカー用)使うので1600円
+2分岐のTバーブコネクター×3個(1個はバキュームブレーカー用)使うので135円
●バキュームブレーカー・・ドリップピンセットを1個使う。
●エンドバルブ・・・500円
●20L水タンク・・・1500円
●電子タイマー・・・1500円
●延長コード・・・5mで1000円
●水中ポンプ・・・2200円
(壊れにくく拡張性あるものはナカトミ製9100円だが)
➡➡22435円 で自動潅水システムを作れる。
※そして潅水パイプは残りは転売する。
【自動潅水システム】
×タイマー
リンク
・・・かんたんキットに付属するタイマーは15分刻みなので、15分間の水やりとなり、これではおおざっぱすぎる。本当は10分間水やり×1日3回くらいがムダが無いので、デジタルタイマーを自分で買うに限る。
✖︎電源コード
耐候性の屋外様コードであることが望ましい。雨もしみるし、潅水の水もかかることがある。管理人は室内のエアコンコードから、エアコンダクトを通してベランダで使うので5m二口コードを採用している。
×ポンプ
リンク
かんたんキットに付属するポンプは1年持たず壊れたの声多し。しかも同等品は発売終了のうえ、まとも使えても鉢数が多いとパワー不足。そのため5年たっても壊れず、圧倒的パワーのあるナカトミ製水中ポンプがよいとされる。個人でも買える値段の上、そのパワーゆえ100鉢とかに拡大してしまっても働ける驚異のコスパをもつ。
△潅水ポリパイプ(外径Φ16㎜・内径Φ14㎜)
@200円×10mで2000円。市販のホースで耐久十分で代用もきく。管理人は狭いベランダで2鉢しかないので、長めに10mとっている(4.8mくらいで十分だが)。
<かんたんキットが手に入らない場合>
こればかりは小分け商品が見当たらない。市販の内径14㎜外径16㎜チューブが使えなくもないが、それらは圧力掛かる用途は不可で、すぐ壊れそう(マンションの場合下の階に迷惑掛かるので、壊れては困る)。このストアに小分け可能か聞いたが断られた。おとなしく100mチューブかうしかなさそう。
リンク
◎ドリップピンセット
かんたんキットでは@250円程度。
<かんたんキットが手に入らない場合>
下記の組み合わせで2セットずつ作れる。
まず、下記の4分岐ドリップピンセットは「1mマイクロチューブ×4本」「2.0L/Hドリップピン×4個」「スタビライザー×4個」をもつセット。中心部の4分岐コネクターは使わない。
リンク
あとは、オーシャン貿易のページで2分岐の「Tバーブコネクター×2個」を個別で購入する。
3x5mmチューブ用ティー・バーブコネクター(ねじ式):32500-001300 【郵便配送可能】-オーシャン貿易オンラインショップ
潅水用PEパイプから、2つの潅水口をとりだすコネクターです。 PEパイプに3ミリの穴を開け、上写真の上部矢尻部分を差し込みます。 左右に3×5mmマイクロチューブを2本差し込めます。 左右のマイクロチューブ差し込み口は、チューブを回転して挿入しやすいねじ式です。 製品規格 商品名 3×5mmチューブ用テ...
この組み合わせで、ドリップピンセットを2セット作れる。個人が買うならこれが最安値だと思う。
◎エンドコネクター
かんたんキットでは@500円程度。
市販もあり。管理人はこのページで購入した。
リンク
◎バキュームブレイカー
かんたんキットでは@100円程度。
<かんたんキットが手に入らない場合>
潅水パイプのポンプの直後にドリップピンセット(ただしドリップピンとスタビライザーは不要)をつけて、チューブの先を液面より上にするだけ(管理人のオススメ)。要はポンプからの潅水が止まった瞬間に、潅水パイプの中が陰圧になって逆流し、器具が損傷しないよう「空気の入り道」をつくってあげるだけで、極端な話穴だけでもいい。だから特別な器具は要らない。
●蓋つき耐候性潅水タンク
これはブルーベリーに撒く潅水+液肥をいれておく容器。ないと自動水撒きできない。
かんたんキットでは90Lタンクを指定しているが、2鉢~3鉢程度でなら過剰投資。だいいちマンション住まいならベランダにはデカすぎ・重すぎで置けない。2鉢分であれば1日4Lなので、20Lタンクなら5日分もつ。
20Lタンクの例(管理人採用の漬物タンク)
リンク
※これって本当に20Lタンク??・・・実は30L近く入ります。採寸すると内径34㎝くらい。高さも30㎝あります。円柱の容積は半径×半径×3.14×高さなので、
17×17×3.14×30=27223.8㎤➡➡27L 入ります。しかし、マンションベランダは傾いているのと上まで入れること想定されていないので、実際は20Lくらいまでしか水を入れません。
【養液栽培で必須のグッズ】
◎アクアフォーム
ホームセンターにはない。通販サイトで買える。
リンク
△ポット20L、ポット60L
これは配送料がたかくつので、ホームセンターの市販品でもよい。プロのブルーベリー農家さんが多用するものをメモ。
リンク
△ブルーベリー専用液肥
これは自作したほうが早い。1年分を7000円程度で作れてしまう。詳しい中身と具体的な安い作り方は後述する。
×フェルト
マルチングに必須。理由①ブルーベリーの大敵・コガネムシの産卵阻止のため。コガネムシは植木鉢に潜り込んで産卵し、幼虫が根を食い荒らして枯らしてしまう。それはアクアフォーム培地であっても防げない。
理由②アクアフォーム培地が風で飛ばされないように予防する。アクアフォーム培地は舞い上がって目に入ると激痛がするので、自分にもダメージだし近所迷惑もいいところ。絶対に飛ばさない。
理由③アクアフォーム培地の乾燥防止。ブルーベリーは水はけ悪いと枯れるのに、カラっからに乾燥してもダメなので乾燥防止しないといけない。
【ブルーベリー液肥の原液作り方(最小量・最安で作る方法)】
●液体肥料原液のポット
オススメは『洗剤詰め替えボトル』にいれて振り混ぜて作ること。この容器に半分くらいの水をいれ、多木有機液肥3号を50g+カネヤマM5号(またはPB-3)を2.5g+リン酸10mLいれて振り混ぜ、水で1Lに満たし液肥原液の出来上がり。
※ただしカネヤマM5号(もしくはPB-3)の融け残りが、容器底に沈殿することがあるらしい(私の)。尤も使いきってから水ですすげば問題ないが。どうしても気になるのなら、台所用スポンジをボトル注ぎ口に切って詰め込めば、フィルターかわりになるので問題ない。
どうして液肥原液を『洗剤詰め替えボトル1L入り』に作るかというと、そのまま計量できるから。例えば4Lの潅水に入れるなら2%=80mLの原液を混ぜますが、40mLを2回測ればOK。計量カップも何もいらないので『うっかり出し過ぎて、こぼれた』なんて事故も起こりません。潅水システムを作らず毎日水やりできる方は、毎日液肥原液をブルーベリー1本あたり40mLずつはかって与えればOK。いずれにせよ色んな道具もいらず、作業効率が格段によくなりオススメですよ。
これだと融け残ったカネヤマM5号が、潅水タンクに入れると目詰まり起こすじゃないか・・と考えがちですがそれも大丈夫。上澄みだけ与える作りになってるし、(心配なら・そもそも融け残らないのでする必要もないが)潅水タンク投入時に100均の茶こしで濾せば目詰まりしません。
リンク
●メスピペット×2本
1本は「多木有機液肥3号を40mL」、1本は「リン酸液を10mL」とるために使う。スポイト使うことでリン酸液で腐食(服に穴が開きます!)したり、有機液肥3号で汚れたり、がなくなるし計量カップもいらなくなるので楽ですよ。
リンク
リンク
△ブルーベリー専用液肥の原液
自前で買うなら、最も安く最も小さいサイズで買う方法を考案しました。レシピはこれ。
【ブルーベリー液肥の原液レシピ】
●水1Lに対して
①多木有機液肥3号 ➡50g(=40mL)
②カネヤマM5号 ➡2.5g(小さじ1杯)
③リン酸液原液 ➡10mL
※商品紹介したものが、一番小分けになってるセットで7000円くらい。量をあまり使わない個人でもラクラク管理できます。
※なおこれは肥料原液の濃度であって、実際ブルーベリーに流す時そのままは使いません。流す水の2%(水2L流すなら原液は40mL)に混合して使います
<肥料の取り方>
●多木有機液肥3号 50g(=40mL)➡20㏄スポイトで2杯
●カネヤマM5号 5g ➡小さじ1/2杯
●リン酸 20mL ➡20㏄スポイト1/2杯
<別コラム どうして多木有機液肥3号を使うか>
※問題は①の有機液肥です。というのはクラウンアミノ684号だと20Kgもあり個人では使いきれず置き場所にも困ります。
具体的には、2鉢栽培だと13年分ももってしまい、個人宅のどこに20㎏箱を置き続けるんだよって話になります。
そこで同成分の多木有機液肥3号、これだと割高ではありますが、サイズも小さく、ずいぶん扱いやすくなります。通販でも2.5Kg(2.0L)入りをはじめ、500mLペットボトル入りも市販されていてこれだと個人向きですね。
なぜ肥料原液を使い切れないのか
●ブルーベリー2本で養液栽培すると、
潅水を10分×1鉢につき2潅水×1日3回=1日4L潅水します。
しかし肥料原液は潅水のうち2%しか使わないので、80mLだけ。クラウンアミノ684号でいうと4グラムしか使いません。
➡クラウンアミノ684号は20Kg(=16L)入りなので、4000日分もあり13年も持ってしまいます。ですが多木有機液肥3号の2.5Kg(=2L)入りだと、500日分なので1年半で使いきれます。個人宅におくならどちらが現実的でしょうか。
<多木有機液肥3号>
リンク
<カネヤマM5号と近いPB-3(同じでない)>
リンク
<リン酸>
リンク
●アクアフォームを袋から鉢に移す時、トッテミは使わない?
➡特に使っていません。というのは20L 鉢を使えば掬いやすいので要りません。
●計量カップ使わずにどうやって正確に液肥を作る?
➡20mLスポイトで吸えばOKですから、要りません。液肥原液を100mL取る時も使いません、「押して計量 洗剤詰め替えボトル」で押すだけで測れるので。
●どうして2鉢しか作らないの?
➡ベランダの耐荷重や狭さを考えると増やせません。それに豊産性の2品種なので、食べきれなくなります。家庭で楽しむなら2本で十分すぎます。
※その後追加して3鉢に増やしました。
×フェルト52㎝×52㎝
これは植木鉢をマルチングするために使います。マルチングする理由は沢山あります
植木鉢にマルチングする理由
●鉢の乾燥を防ぐ(ブルーベリーは乾燥に弱い)
●鉢内温度が上がり過ぎないようにする
●コガネムシが入り込まないようにする
とくにコガネムシ対策の理由が大きい。
ずばり、フェルトで覆うのがオススメです。隙間が無いのでコガネムシは土に潜れないし、保湿性も高い。
コガネムシ対策だけでいいのなら、「鉢底ネット」で覆うのがオススメです。
(60L植木鉢の直径である)直径52㎝くらいの円形に切って、ブルーベリーの木の部分だけ穴を空ければ完成です。
【ラベリング】
●ラベリング ➡➡「3M社のラベル屋さん」を使用する。
これは観光農園化する人には殆ど必須です。
【ブルーベリー栽培カレンダー】
スケジュール表
コメント