血に弱い人でも、病院薬剤師はできます。
【卒倒して倒れた話】
血をみて倒れた経験はありますか?倒れたとき、自分がどんな状態になるか知っていますか?
僕は2回、倒れました。最近だと2019年の健康診断で、採血中に倒れました。
<2019年の検診・採血直後>
(針で右ひじ採血されてから)うぅ、なんでだろう息ができない。気持ち悪い・・・
ちょっと、茶助さん!ダメだよ倒れたら!
なにしてんの、誰か~!!
茶助くん!大丈夫か~
(目を開けてるのに真っ暗、声がだんだん遠くなっていき)・・・
僕を開放したレントゲン技師・リハビリ技師さんの話です。このあと僕は車いすに乗せられたそうです。
・・・目が覚めると、処置室のベッドの上。記憶はレントゲン技師さんの呼ぶ声で終わっていて、運ばれた覚えがありません。目の前に心配そうな看護師さんの顔。
このときの僕の血圧は、70/50でした。完全なショック状態です。
倒れた後、僕どうなったんですか?
茶助君ね、もうガチガチ。机に突っ伏した形で固まってたよ。車いす乗せるの、2人がかりで大変だったよ。
脂汗も凄かったねぇ。血に弱いんでしょ?
ハイ。名古屋の献血ルームで、自分の採血管をみて、やっぱり運ばれてたらしいです。その時と一緒だなぁ・・・
薬剤師は、血を見ることはあまりありません。医師は診察・処置・手術時、看護師は処置・介助時に見ますが、薬剤師は見ません。だから僕のような弱い人間でも、病院薬剤師であれば可能です。
ちなみに、妻にも指摘されています。
出産立ち合いの時、みないで、来ないで!
私が陣痛で苦しい時に、更に倒れられたらメンドウ!
(いざ出産の時)
どこに居るの?さすってよ!私が握っている手、看護師さんの手じゃん!
さっき来るな、出ていけって言ったじゃん。
お陰で第一子誕生時、妻が痣出来るほど一生懸命にぎった手は、看護師さんのものでした。僕は卒倒されるとメンドウとのことで、門前払いでした。・・・これ、何回でもいじられます。本当にメンドウです。
【学生~10年病院勤めナシでも】
それでも、病院薬剤師になることはできます。病院薬剤師は(調剤薬剤師・ドラッグストア薬剤師程ではないが)今でも引く手あまたです。年齢がわりと若く、最低限の入職テストをクリアすればなれます。
僕の例ですが。大卒して10年以上、病院以外の勤めでした。当然点滴・注射薬はさわっていないし、医師が職場内にいることはビクビクでしたし、看護師さんははきはき喋るので怖いなとおもっていました。当時30代半ばの僕がそう思っていました。
・・・それでも、病院薬剤師は務まります。
僕は点滴・注射薬を覚える為に、ぶあつい参考書を買ったぞ!毎日勉強したぞ!
・・・何てことはありません。頑張った覚えもなく、点滴・注射薬は出たものを暇なときに調べものしただけ。ノートすら取っていないし。
医師がいても、今は普通に喋れるし。医師という生き物がどういう人々か、学習したので接し方のコツもわかります。
●時間に追われる人々。(時間内に、より多くの患者を診られた方が病院の売り上げになる為)
●医師の時間確保の為、様々な職種にアウトソーシングしている。
➡例:処方入力・細々した化学療法説明は医師事務と看護師が行い、あとで医師が承認する
●時間のあいてそうな時に、直接喋ればまず話きいてくれる
●時間確保の為の工夫をすれば、喜ばれる
●あまりにアウトソーシングが多いので「これ、やっといて」が頻繁。受けすぎると色々押し付けられるので注意する
こんな所でしょう。とにかく時間・時間の人々です。とくに外科医は激務ですね。病棟診察・診断・指示だし・手術・家族へIC(情報開示)・処置とやっています。そこに外来診察・診断がさらに加わることもあります。だから時間を確保してあげ、一人でも診れる事が大事です。
看護師さんも、最初は「女の社会でコワイ」と思うでしょう。でもそんな事ありません。いまどき看護師さんは3割男性です。男性がいると、ねちねちした感じは薄まっています。(少数派なので)あまり固まらない男性看護師のほうが外交的で、喋り易かったりします。
ただ、「新卒➡病院薬剤師」にしろ、「調剤薬剤師➡病院薬剤師」にしろ、やっぱり最初は戸惑います。慣れるのに半年はかかります。時には辞めたいと思うでしょうが、それでも勤務して下さい。そのうえで、「医師という生き物」「看護師という生き物」「病院薬剤師という生き物」がわかっていけば、病院薬剤師はできるはずです。
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