このサイトをめにする方はみんな、こういうニーズをお持ちの筈です。
『お金をより増やしたい。貯めたい。でもバクチは嫌だ、損はしたくない』
・・・何より管理人自身がそうなので、こういうニーズは痛いほどよく判ります。
(管理人は2人の幼児の父親で、現在妻も休職中なので絶対に損をできない立場。ギャンブルな事は絶対しません)
このサイトを始めたのだって、今やっていて成功している事ばかり書いています。そして24歳の時の管理人に向けて『今からこれやっておけよ』という気持ちを込めています。
今回はそんな目的にピッタリ添える、「優良銘柄」の一覧と比較についてです。
このページで解る事
●「より確実に」「より多く」稼げるデータの存在する「優良銘柄」の例
●優良銘柄のリターン推移(10年スパンと21年スパン)
●優良銘柄のショック耐性(=リスク)
●以上を踏まえた、優良銘柄のオススメの買い方
管理人はサイト各所で、市場平均を少しでも上回るための法則を取り上げ、検証し、解説し、また自ら投資して実証してきました。こんな法則群ですね。
【市場平均に勝る伸びをした株の特徴】
長期投資でより確実に・大きく伸ばすなら、抑えたいポイント
①PERの低い株➡BRK B
②研究開発費の低い株➡今回なし
③連続増配の長い株である➡VIG
④古くからあるブランド株➡今回なし(HDVがほぼ該当する)
⑤3セクターに属す➡VHT
⑥高配当株である➡VMY・ARCC
⑦小型株である➡IJR
※詳しくは、当サイトトップページも参照のこと。ここに法則群を載せている
※全てジェレミーシーゲル著書「株式投資 第4章」に詳しく記載されている
今回はこの特徴にあてはまるETF・株で検証していきます。例えばPERの低い株だとBRK B(ご存じバフェットの銘柄です!)が該当します。
銘柄は色々ありますが、どの銘柄も安定的かつ早くお金を増やしたい方への、回答になりうる優良銘柄ばかりです。
優良銘柄のリターン一覧(期間別)
優良銘柄のリターンが優れているのか検証します。
【2001年末~2006年年末の優良株推移】
IVV | VYM | VIG | BRK B | ARCC | VHT | IJR | |
2001~2006リターン | 5.59% | #N/A | #N/A | 7.74% | #N/A | #VALUE! | 12.08% |
ETF自体が少なく、ARCCもまともなデータが存在しなかったので3銘柄のみです。IVV(S&P500)が断トツで悪いリターンでした。2000年末のITバブル崩壊のダメージを、引きずり続けています。
小型株のETFであるIJRが、最良のリターンでした。歴史上、小型株のリターンは大型株に勝っているので(別記事)納得です。
【2006年末~2011年年末の優良株推移】
IVV | VYM | VIG | BRK B | ARCC | VHT | IJR | |
2006~2011リターン | -1.28% | 3.40% | 1.74% | 0.80% | 5.03% | #VALUE! | 1.33% |
ETF自体が存在しなかったVHT以外は、どれもIVV(S&P500)を上回るリターンでした。リーマンショックでダメージ大きかったARCCはすぐ持ち直し、リーマンの底で株数を安値で大量取得した分のびています。
興味深いのはそのARCCです。まず株価伸び率(下記図の赤い点線)でARCCをみると、リーマン前の株価最高値20.22を回復できていなく株価伸び率は最低です(下記図)。
次にリターンでARCCをみると、まるで話が違います。リターン(青いバー)は逆に最良なのです。これこそが「配当金再投資」の威力です。この図をよく見ると、2008-2009年に株価低迷したとき、保有株数は大きく伸びています。そしてある程度値戻しした2010年に、リターンがグンとのびています。
これができたのはARCCが常時9%の超高配当株なのと、リーマンショック時の落ち込みが激しかった分(株価が20.22➡3.6まで暴落した月すらあり!)安く大量買いできたからです。この安く大量買いした分が、値戻しする際にリターンを良くしたのです。
【2011年末~2016年年末の優良株推移】
IVV | VYM | VIG | BRK B | ARCC | VHT | IJR | |
2011~2016リターン | 13.84% | 17.35% | 10.96% | 16.39% | 8.35% | 16.58% | 16.11% |
こんどはリーマンショックのダメージが落ち着き、大きな経済危機・ショックのない期間でみてみます。当然株価はどれも右肩上がり、順調そのものですね。
VHT(ヘルスケアセクター全体に投資するファンド)が2011年末に販売開始したのですが、そのVHTが第2位のリターンでした。
最良ファンドはここではVYM(平均以上の配当利回りをもつ大型・中型株400社)です。前の5年間(2006~2011)でもリターン2位でしたが、ここではトップ。VYMは株価だけで云えばIVV(S&P500ファンド)にボロ負けなのですが、配当利回りが常時3%超えと高く、配当金再投資によってIVVを大きく超えました。
ARCCは前の5年では最良でしたが、この安定期2011~2016年では最悪のリターンでした。これは配当利回りこそ良かったけど、『株価が落ち込み・安く大量買い』が出来なかったからです。ARCCは買うタイミングがとても大事な銘柄なんです。
【2016年末~2021年7月末の優良株推移】
IVV | VYM | VIG | BRK B | ARCC | VHT | IJR | |
2016~2021リターン | 15.34% | 12.42% | 13.98% | 11.33% | 10.34% | 14.49% | 10.09% |
今度はコロナショックをはさんだ、2016~2021年の5年間です。
今度は先の15年と全く違って、IVV(S&P500ファンド)が最良です。特に2019~2021年の伸びが目覚ましく、この2年間でトップに躍り出ました。
しかしこれは理由があって、「大型ハイテク株の割高化」が主因です。これははっきりしたデータがあって、S&P500指数はこの2年間でかなり割高化してしまいました(下記の図参照。PERの2021年分は推測値)
この図をみると、S&P500指数(つまりIVV)がはっきり割高化していることが解ります。PERは2019年末が25程度、2021年7月末は推測値46(グラフは推測値)・実測値37(WSJのホームページに記載)と、あまり例のない高さです。
そして高PERの犯人は、大型ハイテク株(=ハイパーグロース株、GAFAM/電気自動車銘柄、などとも云う)によるものです。実際大型ハイテク株を含まないIJR、VYM、ARCCなどといった銘柄はPERがあまり高くありません。実はよく似た事例が2000年のITバブルの時でして、このときもあからさまに大型ハイテク株のPERが超高水準でした。そして高PER銘柄について当サイトの別記事にも書きましたが、後で痛い目を見るので手出し無用です。
【2001年末~2021年7月末の優良株推移】
今度はなるべく長期間で、優良銘柄のリターンをみます。
IVV | VYM | VIG | BRK B | ARCC | VHT | IJR | |
2001~2021リターン | 8.16% | #N/A | #N/A | 8.92% | #N/A | #N/A | 9.77% |
2001年から存在する3銘柄のうちで、IVV(S&P500のETF)は最悪のリターンでした。そりゃそうです、IVV以外は「長期目線ではS&P500指数に勝る優良銘柄」 だからです。
2006年末~2021年7月
IVV | VYM | VIG | BRK B | ARCC | VHT | IJR | |
2006~2021リターン | 9.03% | 10.90% | 8.76% | 9.31% | 7.89% | #VALUE! | 9.01% |
今度はVHT以外が登場する、2006年末からの15年リターンです。この15年はIVVがラスト2年ですごく伸ばしています。が、その理由は上記の通り「IVVだけが含んでいる、大型ハイテク株のバブル」で伸びている状態で信頼できません。
スゴイのはVYMで、これは概ね「大型・中型株で高配当の400銘柄」の平均です。これが安定的に市場平均を上回りつづけ、最良のリターンとなりました。
一見リターン最悪のARCCも、じつは2008年開始にするととんでもない最優良銘柄に化けます。
ARCCをリーマンショックの底に近い2008年12月に買うと、機械的に再投資するだけで何と7倍に!これが高配当ばかりが有名なARCCの真骨頂なのです。こういう激しい値動きの銘柄は、投資タイミングありきなのです。その投資タイミングというのは、VIX(恐怖指数)の高さやPERの低さをみれば、上手く買えます。
誤解~値動きとトータルリターンは別物です
こちらは「値動き」のみをみたグラフです。ARCCが大化けする2008年末のタイミングからですが、ARCCは7倍どころか1.8倍です。これは配当金を一切無視しているため。値動きだけでチャート見ていると、長期投資においては本質を見失いますよ。
優良銘柄のショック耐性(=リスク)について
さきほど、「株ETFのリターンは安定的に凄い」ということを検証しました。リタ―ンときたら、こんどはリスクを知りたいのでは?
今度は優良銘柄全ての、各ショック(リーマンショック・コロナショック)のときの値下がり率・元値回復年数を比較しました。
<全体>
ー | 対応銘柄 | IVV | 0.04 | VYM | 0.06 | VIG | 0.08 | BRK B | 0 | ARCC | 0 | VHT | 0.1 | IJR | 0.06 |
リーマンショック | 前最高値 | 155.13 | 2007 /10 | 55.36 | 2007 /05 | 57.87 | 2007 /09 | 94.72 | 2007 /12 | 20.22 | 2007 /02 | 無 | 無 | 36.265 | 2007 /05 |
底値 | 74.21 | 2009 /02 | 25.25 | 2009 /02 | 33.18 | 2009 /02 | 51.28 | 2009 /02 | 3.6 | 2009 /02 | 無 | 無 | 17.12 | 2009 /02 | |
下げ幅 | 52.2% | ー | 54.4% | ー | 42.7% | ー | 45.9% | ー | 82.2% | ー | 無 | 無 | 52.8% | ー | |
元値回復 | 4年1ケ月 | 2013 /03 | 4年3ケ月 | 2013 /05 | 3年1ケ月 | 2012 /03 | 3年11ケ月 | 2013 /01 | × | 回復 せず | 無 | 無 | 1年11ケ月 | 2011 /01 | |
コロナショック | 前最高値 | 323.24 | 2020 /01 | 93.71 | 2019 /12 | 125.37 | 2020 /01 | 226.5 | 2019 /12 | 18.86 | 2019 /08 | 191.74 | 2019 /12 | 90.31 | 2018 /08 |
底値 | 258.4 | 2020 /03 | 70.75 | 2020 /03 | 103.39 | 2020 /03 | 178.51 | 2020 /06 | 10.78 | 2020 /03 | 166.09 | 2020 /03 | 56.11 | 2020 /03 | |
下げ幅 | 20.1% | ー | 24.5% | ー | 17.5% | ー | 21.2% | ー | 42.8% | ー | 13.4% | ー | 37.9% | ー | |
元値回復 | 0年4ケ月 | 2020 /07 | 1年0ケ月 | 2021 /03 | 0年5ケ月 | 2020 /08 | 0年5ケ月 | 2020 /11 | 1年1ケ月 | 2021 /04 | 0年9ケ月 | 2020 /12 | 0年9ケ月 | 2020 /12 |
こんどはショック時の値下がり率・回復までの期間を調べました。
【値動き表(上記)から見えてくること】
ショック時に値下げ率が大きいのはARCC・VYMといった高配当株ファンドです。元値回復までの年数も長く、ダメージを受けやすいです。
逆に値下げ率が小さいのはBRK Bのようなバリュー株ファンドやVIGの様な連続増配ファンドで、元値回復までの年数も早いです。VHT(ヘルスケアセクターETF)も値下げ率は小さいですが、割高株が多いためか回復に時間がかかりました。
・・・この様に「値動き」だけを切り取るとデメリットに感じるとおもいます。しかし私たちが気にすべきは「株の値動き」ではなく「トータルリターンの推移」です。最良のリターンをめざすなら「配当金再投資」をするに決まっていますが、そうすることで得られるトータルリターンは全く話が違います。
「トータルリターンでみると話が違う」という例を2つ挙げます。まず高配当ファンドのVYMは、S&P500指数に常時勝ち続けています。次に同じく高配当ファンドと見なせるARCCに至っては、リーマンショック前の最高値を取り戻していないのにS&P500指数に伍しています。VYMの値下げ率はIVV(S&P500指数ファンド)より激しいですが、(前述棒グラフの)2006~2011年のリターンの落ち込み方はずっと小さいですよね?
ココから言えることは、値動きが激しいからと言って、狼狽売り(=損切、と美化して呼ばれがちですが)するなという事です。むしろ買い増しチャンスだったといえるのです。
【結論】
●「株の値値動き」と「トータルリターン」は別物。値下げ率大きいからと言って、損切してはいけない。
●ちゃんと配当金再投資していると、高配当株ほど安定感が増す。そして値戻しの際、リターンは加速的に良くなる。
結論:資産をより確実に増やしたい方へ
ここまで管理人は、各種優良銘柄の成長性・具体的な買い方(高値掴みしたときのダメージ比較)・値動きの比較を書きました。
いろいろ検証した結論は、これでした。
【このページの結論】
<最優良銘柄>ふだんから積み立てるべき銘柄は「IJR」、つぎに「VYM」※IVV(S&P500連動)ではない
<買い方>配当金の再投資することで、リターンが良くなる(リターンと株価値動きは別物)。
<買い方>狼狽売りダメ・ゼッタイ(長期投資では命取り)。買ったら売るな
<上級者向け>ショックの底で仕込むならARCCが最良。ものすごく化ける。
参考にした本
【この本で学べる事】
●どうして株が最善の投資先といいきれるのか、実証例・根拠がこれでもかと書かれています。
●その株の中でも、「最大限のリターンを出す法則(当ページ冒頭に記載)」がこれでもかと書かれています。
●この本の法則(リターンをよりよくし・損を絶対しないための法則)を知れば本当に投資すべき会社・分野がわかります。一時の感情論・一般論ではなくありとあらゆる統計・比較によって導き出されています。
優良銘柄×最強の証券口座でFIREを早めたい
最強の銘柄・・・先ほどの各種優良銘柄はどれもオススメです。
最強の証券口座・・・それはNISA部分では「SBI証券」、NISA以外の部分では「マネックス証券」です。この併用が最強です。
SBI証券
NISA,つみたてNISA枠はSBI証券を使って投資します。優良銘柄はどれも、普通NISA枠でなら購入可能なのでオススメですよ。
【SBI証券の良いところ】
①S&P500連動の投資信託の管理手数料が、日本最安値。
※SBI・V・S&P500という商品で、年0.0938%は最安値です。優良銘柄で挙げた「IVV」に連動します。
②S&P500を上回る投資信託の管理手数料が、断トツの日本最安値
※SBI・V・米国高配当株式という商品で、年0.12%はダントツの安さです。優良銘柄で挙げた「VYM」に連動します。
NISA枠は「無配当高成長株」を買うときにパフォーマンス最大になります(配当するはずの分を自動的に再投資してくれているいから)。無配当高成長といえば、BRKBや「SBI・V・ 米国高配当株式」が最良と思われます。後者はとくにSBI証券でしか買えないので、NISA枠の部分はSBI証券に任せるのが最善となるのです。もちろんNISA枠で、さっきの「優良銘柄」を買っても問題ありません(※ARCCのみ、SBI証券では買えない)
マネックス証券
NISA・つみたてNISA以外の部分はこのマネックス証券で投資します。
【マネックス証券のいいところ】
●米国株の取扱数が、ネット証券最多の4100超え(2021年6月現在)
ARCCなどの超高リターンファンドも購入可能(SBIでは不可)
●ネット証券で唯一可能な「配当金自動再投資:通称DRIP」は長期投資になるほど高リターン。
●投資信託は、保有期間中ずっとマネックスポイント0.03%(ひと月ごと)が付き続ける。100万円もってたら300ポイントが毎月、入り続ける計算。
このマネックス独自プログラムである配当金自動再投資、本当にたかが数%とバカにできない位、長期になればなるほど凄い破壊力があるんです。破壊力の凄さはコチラに詳しく書きました。
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