【コロナ銘柄】ファイザー(PFE)は割安なバイオシミラーメーカー

コロナショックで、医療銘柄に投資したい方へ。

ちゃすけ
投資家

コロナウイルスで、業績あげそうな会社を捜したい。いまはやりのバイオシミラーをつくる会社が欲しい。

でしたら、「ファイザー(PFE)」はいかがでしょうか?

だけど、折角大事なお金をつかって投資するなら、知っておきたいですよね?

●投資歴1年半で、コロナショックでも収益プラス
●投資スタイルは買ったら放置(2人子育てで忙しいから)
●放置したいので、安定株しか買わない・分析しない
●高収入じゃない分、生命保険・学資保険代りに資産が欲しい
●専門は病院薬剤師(それも高額医薬品の管理担当)なので薬業界は肌で解る

の僕が、解説いたします。

【そもそもどんな銘柄?】

薬剤師さんならご存じの会社です。一般向けでも、歯磨き粉などでおなじみですね。規模を把握したいので、同業種の売上も比較してみましょう。

・・医薬品業界では上位の時価総額(医薬品売上では第2位)です。

今度は売上の内訳をみてみます。

・・・医療用医薬品がBiopharma部分で殆どを占めています。みなさんにおなじみなのは「生活必需品の4%部分」ですよね。Upjohnブランドは売上低下が著しいですが、これは旧然の低分子薬ばかりのブランドだからです。

セクター(=業種)11分類でいうと「Health Care(=ヘルスケア)」ですね。当然景気敏感・ディフェンシブでいえば、ディフェンシブ株にあたります。

本当に安定しているの?

とても安定しています。理由はこうです。

①売上地域が分散してるから
②これからの分野で、結果を出しつつあるから
③不景気でも止めない物だから
④実際に配当金が、増え続けているから
⑤長期リターンのいい「Health Care」業種だから
 

いっぱいありますね。ひとつひとつ解説していきます。

具体的な理由

①売上地域が分散してるから

これをご覧ください。

売上が世界中に分散していますよね。分散すると、安定するんです。

なぜなら、一カ国で不祥事・被害があって売上低下しても、他の国と地域が補ってくれるからです。

投資家では有名な格言で、「卵を一つのカゴにのせるな。(沢山のカゴに分散させろ)」というのもあります。

ですから「売上分散」というのは、おおきなメリットなんです。

ちなみに、地域別の売上の伸びをみると、この通りです。

2018➡2019で落ちているのは、先発品の特許切れ&それに代わる薬がないからです。ですがファイザー、最近は「後発品分野」を強化して数々の製品を送り込んでいます。後発品は、(イチから開発するのではないので)開発費用が安く、低コスト経営が目指せるのです。

②これからの分野で、結果を出しつつあるから

次のグラフをどう捉えるかは皆さん次第・賛否両論ですが、僕はプラスにとらえています。

トータル売上は落ちています。ですが注目してほしいのは、伸びている分野「内科薬」「ワクチン」「バイオシミラー」です。ワクチンは肺炎球菌ワクチン「プレベナー13」のお陰ですが、実はコロナウイルスワクチンもここに加わろうとしてます。地球人口の高齢化で肺炎有病者は急増➡肺炎球菌ワクチンの接種増ですからね。

バイオシミラーは2年で1.7倍の急成長です。この分野は設備投資が大変高くて零細製薬でははいってこれない上、特許切れなのに高く売れ、さらには国を挙げての利用促進までされており、利益率の高さもあって伸びています。じつはファイザー、バイオシミラーの雄へとモデルチェンジ中です。

もう一つ注目なのは、売上分野の分散の凄さです。こんなに分散できているメーカーはなく、一つのリスクヘッジになっています。

③不景気でも止めない物だから

ヘルスケア業種の銘柄は、不景気でも売上が落ちにくいです。それはファイザーであっても同じです。

なぜなら主力製品であるワクチン(プレベナー13)・抗がん剤(イブランス)・抗血栓薬(エリキュース)は、いずれも「お金がないからやめる」ことができないからです。

具体的に、お金がなくなってまず節約するのはどこの分野でしょうか?まず飲み会代とか旅行代とか、外食費とかじゃないですか?自分の命を天秤にかけることはないでしょう。おまけに医薬品代というのは、各国とも高額医療費助成がありますからね。

ですので、不景気で落ちる株だとは、考えにくいです。

④実際に配当金が、増え続けているから

これをご覧ください。年々、配当金が増え続けている事が解ります。

2020年は配当がまだ2回しかないので悪いようにみえます。リーマンショックの2008年~2010年に配当金半減して、その後ずっと回復基調です。

このときは(物言うアメリカの株主が怒ったので)役員の交代が行われています。業績悪化でクビというのは、ぬるま湯な日本企業では(失敬ですが本質をよく現わしているので)ありえない事ですよね。

じつはたまたまリーマンショックに重なっただけであり、真の理由は「売上世界一薬・リピトールの売上減少」のためです。このリピトールの売上は、2007年度のファイザー医療用薬の何と28.5%を占めていました。(余談ですが2011年末には特許まで切れて、さらに凋落していきます)

利益の伸びは、右肩上がりではありません。じゃあ1株利益がどうして伸びているのか、それは自社株買いです。

特筆すべきは、「利益率の上昇(=経営効率化)」でしょうね。業績・利益の停滞で隠れがちですが、じつは利益率はよくなっています。考察理由は②を参照。

⑤長期リターンのいい「Health Care」業種だから

業種的にも、オススメです。

なぜならHealth Care(ヘルスケア)の業種は、歴史的にも伸びの良かったからです。

具体的な数字をあげます。これは株式分析の権威:ジェレミー・シーゲル博士の統計からわかった、業種別の長期伸び率です。

セクター平均リターン(年%)
ヘルスケアHealth Care14.19
生活必需品Consumer Staples13.36
情報技術Information Technology11.39
エネルギーEnergy11.32
一般消費財Consumer Discretionary11.09
金融Finacials10.58
資本財Industrials10.22
電気通信Communcation Services9.63
公共事業Utilities9.52
素材Materials8.18
業種平均Average10.85

どうでしょうか?業種平均より大幅にいい14.19%の伸び率をだしています。業種的にも、伸びやすいといえます。伸びるということは、それだけ安定的だという事です。

詳しい売上内容

主要医薬品の売上と伸びはこうです。

バイオシミラー(注目)

バイオ医薬品(分子標的薬剤も含みます)の、特許切れ製品のことです。

伸び率も実はものすごくよく、このマーケットは2015~2020年代にかけて倍増以上でのびているんです。

特許切れ=イチから開発していない=研究費用は安いですが、製品自体はそこまで安くありません(先発分子標的薬剤の、70%程度です)。利益率は実はとてもいいですが、これは訳があります・・・。

利益率のよさ、それは参入障壁が高く、小さな製薬会社では入ってこれないからです。競争が働かない分、高く売れるのです。

またバイオシミラーというのは製品品質はとても良く、製品のバラツキは先発分子標的以下と優れています。

僕は病院薬剤師ですが、ファイザーのバイオシミラーは近年急に見かけます。具体的に言うと、卸さんが持ってくるバイオシミラーの案内で、ファイザー製品はどこにでも顔出しているんです。それも「ベバシズマブ」などの高額・使用量多い製品ばかり。これは伸びるのでは、と注目しているので、割安な今大量買いしました(具体的には夏のボーナス半分を、ファイザー株に変えてしまいました)。

Eliquis®:エリキュース(リバーロキサバン)

低分子薬・バイオ医薬品でいえば低分子薬です。治療病名でいえば心房細動です。低分子ゆえ簡単に真似されますが、特許は2023年まで残っています。抗凝固薬で、心房細動による血栓を予防する目的で使います。心房細動は高齢化で急にふえる疾患なので、高齢人口の増加は売り上げ増加を意味します。

Ibrance®:イブランス(パルボシクリブ)

低分子薬・バイオ医薬品でいえばバイオ医薬品(その中でも分子標的薬剤)。治療病名でいえばがん剤です。乳癌などの転移例では、これが有効とされています。売上は一見右肩上がりですが、じつはイーライリリー社の「ベージニオ®(アベマシクリブ)」が登場し、こちらは同程度の作用・副作用は少ないので使われてきています。まさか全部ベージニオへ切り替えとはならないでしょうが(使用症例数はこちらが上の為)。

Norvasc®:ノルバスク(アムロジピン、グラフには登場しません)

低分子薬・バイオ医薬品でいえば低分子薬です。治療病名でいえば高血圧です。低分子なので簡単に真似され、薬価急落&後発品への切り替えで苦しいです。それだけではなく、高齢者の降圧剤としてベストチョイスでないことも解ってきていて(具体的には、腎臓に優しくない降圧剤だから)、成分的にも他剤に置き換わってきています。

Lyrica®:リリカ(プレガバリン)

低分子薬・バイオ医薬品でいえば低分子薬です。治療病名でいえば神経痛です。低分子なので簡単に真似されるので、もうすぐの特許切れ後は期待できません。しかもタリージェというライバル薬が出現し、こちらの有効性が証明されてからどんどん置き換わっています。2018年には医薬品ランキング3位のすごい薬でしたが・・・。

Prevenar®:プレベナー13

医薬品ではなく、肺炎球菌ワクチンです。ワクチンのファイザーを代表する製剤です。肺炎球菌という疾患上、高齢化で使用は伸びます。ワクチンは低分子薬などとくらべて参入障壁が高めで、競合が少ないです。

しかもワクチンを作れる=細菌培養が得意=バイオシミラーのノウハウに転用できる、という特性です。

Viagra®:バイアグラ

低分子薬・バイオ医薬品でいえば低分子薬です。特許切れによる後発品多発と、競合薬の増加で売り上げ低下です。もちろん説明不要の、「勃起改善薬」です。競合薬の「シアリス」のほうが長持ちするので(笑)、知名度の割にあまり使われなくなっています。

反論への理解

ファイザーは目下の売上が落ち目で、世界一➡世界二位➡世界三位と凋落激しいです。このまま落ちるのでは、とよく言われます。

実際売上は他社が延ばす中、落ちていますからね。

ですがその分投資家は見放していて、PBRは3.0とメガファーマにしてはかなり安いです。これはサノフィに次ぐ割安さです。しかもサノフィと違って、「コロナウイルスワクチン」「バイオシミラー」という時代の求めるものに、合致しています。バイオシミラーに至っては、結果を出してきています。

結論:ファイザー株は化ける要素あり

ファイザーは伸び盛りの会社ではありませんが、安定性はあります。

近年は主力だった「ノルバスク」「リピトール」「リリカ」の特許切れで凋落してしまいました。ですがこのまま停滞せず、化ける要素も十分にあります。僕は化ける方だと感じているので、かなり買わせていただきました。

2020年の6月に、31USDで30株購入しています。

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