【裏話】配置薬「脅迫」事件＠ブラックなドラッグストア

ドラッグストアが経営厳しくなっている事、その裏側についてはかかせていただきました。

管理人は結構ブラック事を経験したので、書かせていただきます。

配置薬おいて下さい(お願い)

某ドラッグストアで薬剤師している、ストアリーダーに言われた言葉です。

管理人は狭いアパート(レオパレスで、しかも京都だったので超狭い)だったのでスペース的にも却下。だいいち一人暮らしのアパートに配達員が来たところで、相手できません。僕は１２時～２１時シフトなので朝寝ているし、寝ている朝に来られてもも困ります。

おまけに管理人の勤務先、どこだと思いますか？ドラッグストアです！つまり配置薬なんてなくても日常的にそれ以上のモノを、欲しい時いつでも社員価格で買える立場なのです。つまり、メリットは無い。

だから断りました。

ちなみにスタッフみんな、ストアリーダーに配置薬おいてくれと勧められたのです。お願い➡却下(当然ですよね)、それだけならブラックでもなんでもなく、脅迫事件ではありませんよね。

配置薬置けやコラぁ！

配置薬お断りして暫くして。今度はもっと強い口調で言われました。

・・・まるでおいて当たり前、置かないのは罪のようなトーンで迫ってくるわけですね。ちなみに僕は他店のコネクションがあって、他店も誰も置いていない事は内通していました。

あまりにストアリーダーがうるさいので、みんなでこんな話になりました。

『あのやさしいストアリーダーがこんなに言うんだ。あの人なりに困っているのだから、ストアリーダー助ける意味で配置薬、置こうよ！』

こういう流れになりかけた時でした。

・・・これを言われたのは、管理人と新人店員のSちゃんでした。Sちゃんは泣いていました。

『矛盾していますよね？(グスッ)だってエリア店長、私たちの事考えてくれてるっていうのに、どうしてあんな口調なんですか。』

明らかなパワハラ、しかも直接的に恫喝しています。この「配置薬脅迫事件」に関しては即日中に、裏メールリストと電話を使って、内密理にエリア中に流れました。管理人の店舗の先輩も言語道断、何があっても絶対に置かないと言われました。先輩いわく

『Sちゃんにとって、配置薬の箱はこの脅迫事件を思い出す恐怖のシンボルになっちゃった。何言われても、絶対おいてはダメ。これ以上言ってくるのならこんなブラックなドラッグストア、ストライキしようか。』

１０人くらいいた正社員はみな、ストライキに賛成していました。

こうして、事件は隠蔽された

先輩に、山城労働基準局(京都南部の店舗だったので)への告発を相談しました。

止められました。理由は「内通者の権利が守られるといって、守られたためしはない。いずれ会社にバレて、貴方の立場がなくなる可能性がある。いくらブラックな会社でもね」「今回はユニオン(労働組合)にはいうし、いかにあのエリア店長がふさわしくないかの記録はいっぱいある。それで懲らしめるからいいじゃない。」

先輩の云う通りにして、告発は止めました。ユニオンに連絡し、次の日にはドラッグストア部門・西日本統括部長(エリア店長の上司)が直接謝りに来ました。

でも当日・翌日どころか半年しても、S藤さんは謝罪に来ませんでした。結局ドラッグストアの約束ってこんなもんだな、部下をなんとも思ってないんだなと感じたものです。

管理人は考えたのですが、このような脅迫事件は日常茶飯事だと思うんですよね。でもだれもが告発者になって、自分に追及＝立場がなくなることが怖くてできない。結果として、このような事件があっても隠ぺいされてしまうのではないかと。

告発してしまい、立場を追われた例として有名なのは「西宮冷蔵と雪印食品」の話ですよね。だから怖くて告発できないのではないかと。

後日談

その後管理人は移動になり、中部地方の店舗に配属されました。ドラッグストアの人事部というのは結構しっかりされていて、管理人の中部地方の希望を即座に叶えてくださいました。会社自体はブラックではなく、エリア店長の暴走だけがブラックだったのです。

京都エリアでなくなったタイミングでちょうど、従業員アンケートがあって意見不満のフリー記入欄がありました(アンケートしてくれる点はいい会社なんですがね)。思い切って上記の配置薬脅迫事件について、裏側や被害者の名前、日時まですべて詳しく書きました。それを上層部に提出。すると即日、その店舗に役員たちが立ち入って聞取り。裏を得られたとのことで、S藤さんは降格の上、親会社出向となりました。