【失敗しない】P&G(PG)は不景気でも売れる米国株

個別銘柄(生活必需品)

投資をしたいけど迷う方。

ちゃすけ
投資家

ほったらかしで増えてくれる株がいい。不景気でもつぶれない・売上おちない株!

でしたら、「P&G(プロクター&ギャンブル)」はいかがでしょうか?とても安定的です。

だけど、折角大事なお金をつかって投資するなら、知っておきたいですよね?

●投資歴1年半で、コロナショックでも収益プラス
●投資スタイルは買ったら放置(2人子育てで忙しいから)
●放置したいので、安定株しか買わない・分析しない
●高収入じゃない分、生命保険・学資保険代りに資産が欲しい
●投資・金融が専門外なので、却って初心者の気持ちが解る

の僕が、解説いたします。

【そもそもどんな銘柄?】

社名を知らない方はまずいませんよね。規模を把握したいので、同業種の売上も比較してみましょう。

・・と、せっけん・洗剤業界ではトップの時価総額(医薬品売上TOPではない)にみえます。・・・が、実はジョンソン&ジョンソンが同じくらいの時価総額で、なおかつ生活必需品も売っているので競合しています。もちろん、生活必需品の売上ではP&Gのほうが上ですが。

今度は売上の内訳をみてみます。

・・・生活必需品の会社ですが、12%は畑違いの「ヘルスケア」です。この分野は人口拡大・高齢化で伸びていく分野なので有望です。GROOMING=カミソリやシェービングジェルのことです。

セクター(=業種)11分類でいうと「Consumer Staples(=生活必需品)」ですね。当然景気敏感・ディフェンシブでいえば、ディフェンシブ株にあたります。

本当に安定しているの?

とても安定しています。理由はこうです。

①売上地域が分散してるから
②不景気でも止めない物だから
③実際に配当金が、増え続けているから
④長期リターンのいい「Health Care」業種だから
 

いっぱいありますね。ひとつひとつ解説していきます。

具体的な理由

①売上地域が分散してるから

これをご覧ください。

売上が世界中に分散していますよね。分散すると、安定するんです。

なぜなら、一カ国で不祥事・被害があって売上低下しても、他の国と地域が補ってくれるからです。

投資家では有名な格言で、「卵を一つのカゴにのせるな。(沢山のカゴに分散させろ)」というのもあります。

ですから「売上分散」というのは、おおきなメリットなんです。

ちなみに、地域別の売上の伸びをみると、この通りです。どの地域でも長期的に伸びています。

②不景気でも止めない物だから

P&G製品は、不景気でも売上は落ちません。

なぜなら主力製品は、

③実際に配当金が、増え続けているから

これをご覧ください。年々、配当金が増え続けている事が解ります。

2020年は配当がまだ2回しかないので悪いようにみえます。黄緑の配当金は、美しい右か上がりですね。じつは1957年以来ずっと、右肩上がりなんです。

売上・利益とも近年伸び悩んでいますが、発行株数を自社株買いで減らし続け居るので、1株利益は伸びているんです。

利益率は15~20%程度で推移。(製薬に比べて参入障壁が低い為)競争が多くなり、医薬品業界の様な超高利益にはなりません。ですが10%を超えているだけで十分です。

④長期リターンのいい「Consumer Staples」業種だから

業種的にも、オススメです。

なぜならConsumer Staples(生活必需品)の業種は、歴史的にも伸びの良かったからです。

具体的な数字をあげます。これは株式分析の権威:ジェレミー・シーゲル博士の統計からわかった、業種別の長期伸び率です。

セクター平均リターン(年%)
ヘルスケアHealth Care14.19
生活必需品Consumer Staples13.36
情報技術Information Technology11.39
エネルギーEnergy11.32
一般消費財Consumer Discretionary11.09
金融Finacials10.58
資本財Industrials10.22
電気通信Communcation Services9.63
公共事業Utilities9.52
素材Materials8.18
業種平均Average10.85

どうでしょうか?生活必需品業界は、ヘルスケアについで非常にのびる業界なんです。その業界内で分散できているP&Gは、それだけでも魅力的です。

詳しい売上内容

主要分野の売上と伸びはこうです。

持っているブランドはこうです。

気が付く事があると思います。「どのドラッグストアでも目にする」「価格帯が安いものが多い」という事に。安く作れるのは、マーケットリーダーならではの大量生産によります。安いということは、これ以上節約できず、不景気でも買われるという事です。

BEAUTY:化粧品類

シャンプー・コンディショナーなどのヘアケア用品や、スキンケア用品です。

ブランドでいえば「SK-Ⅱ」「PANTENE」「h&s」ですね。

じつは利益率がよく、その為P&Gも販売増加に力いれています。

GROOMING:

シェービングカミソリと、シェービングジェルなどをさします。

ブランドでいえば「Gillette」、「Gillette Venus」、「BRAUN」ですね。

HEALTH CARE:ヘルスケア

業種違いですが、ヘルスケア分野でも売っています。

歯ブラシや歯磨き粉、サプリメントなどです。

FABRIC & HOME CARE:

洗濯用洗剤・柔軟剤などの洗濯用品、食器洗剤などのホームケア用品です。 

ブランドでいえば「ジョイ」「アリエール」「ボールド」「レノア」ですね。

 BABY,FEMININE & FAMILY CARE:

赤ちゃんオムツ(パンパース)、大人向けおむつ、生理用品、ペーパータオルなどです。

ブランドでいえば「パンパース」「ウィスパー」などですね。

反論への理解

もう世界中で拡大しきったのだから、伸びる余地あるのかって言われます。

たしかに世界一の売上、裏をかえせば倍々で増える事は考えにくいです。

でも「同じ製品だったら、名の知れたメーカーの商品を買いたい」と思いませんか?P&Gだったら、知らない人はいないので確実に手に取られます。世界一の売上でいろんな分野で売っているので、裏を返せばどこかでコケても他が補ってくれるんです。

倍々ゲームで増えるなどの夢はありませんが、潰れにくく、売上激減する要素も少なく、安定的に配当しつづけてくれる可能性が高いです。「何も考えずに、買ったら放置しておく」のなら、とてもいい選択肢です。

製薬メーカーのほうが成長性がいいじゃないか、とも言われます。

たしかに一番のびるのは製薬業界ですし、同じく不景気でも売上は落ちません。ですが製薬業界は「特許切れ」というリスクがあります。こちらの生活必需品業界は、特許切れリスクはあまりおおきくありません。

同じ高成長業界でも、安定性をとるならP&Gのような「生活必需品業界」がオススメです。

結論:P&Gは利率のいい預金のような物

これがいえます。じつはほぼ同業の「ジョンソン&ジョンソン」でも同じ結論をかきました。だってこける要素が殆どないですからね。

この通り、配当金なしの株価だけで、市場平均のS&P500に互角です。

配当利回りも悪くない3%前後です。配当金込みであれば、市場平均を上回ります。

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