【車中泊DIY】ハイエース・キャラバンのセカンドテーブル(車中泊むき) 

車中泊

【セカンドテーブルの自作】

車中泊でなくても、だれでも車内で食事することは多いはずです。この時に役立つのが車内テーブルです。

「キャラバン・ハイエースの仕切り棒を生かしたセカンドテーブル」

キャラバン・ハイエースは1ナンバー・4ナンバー登録のために「仕切り棒」があります。これがないと車検とおりませんが、ジャマで普段取り外してる人も多いはず。この仕切り棒を据え付けたまま、利用してテーブルにしてみます(毎年有る車検のとき、いちいち取り付け・外しする手間も無くなる!)

【セカンドテーブルのDIY】
※ハイエース・キャラバンとも「ほぼ」同一で作れます
●幅400㎜×長さ1400㎜、厚さは24㎜くらい
※キャラバンは仕切りバーのノブボルトのせいで更に加工必要(後述)
●材料=パイン集積材を使用する
●用途は食事や飲み物おきば・料理おきば・パソコン置き場。
●セカンドテーブル=運転席・助手席のすぐ後ろのテーブル。

●まずテーブル天板を設計します。

 幅400㎜は結構使い勝手がいいです。パイン集積材でも400㎜幅そのままで買えますし、(車検時に装着必須の)仕切りバーを設置したまま利用して、セカンドシートに干渉しないぎりぎりの幅広です。

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 長さ1400㎜は理由があって、車内幅1530㎜をスライドドアに干渉しない程度にギリギリの幅です。もしかしたら1450㎜とかでも良いかもしれませんが、スライドドア周りに干渉したくないのでこの位が適当かと思います。

 材質を「構造用合板ではなく、高価なパイン集積材」にするのは理由があります。パイン集積材の方が見た目が良く(そしてセカンドテーブルはベッドキットなどと違いとても目立つ場所です)、分厚く24㎜もとれるからです(木ねじを沢山打ち込む・付けたい人はエンボス天板を追加するため厚さ必要)。

●テーブル天板を購入・カットします。

 400㎜幅のパイン集積材が売っています。長さ1800㎜を1回切るだけです。

※パイン集積材は24㎜厚・400㎜幅・1800㎜長さで6000円くらいで売っています。

こんな感じで1回切るだけです。購入のホームセンターでワンカット33円くらいでやってもらえます。カインズホームであれば、その後のフチ取りも工房でできます。

●縁取り(縁の四角い尖りをとる事)します。

 縁取りは電動トリマーがあるとラクです。カインズホームであれば工房で貸してもらえます。

 フチのかど取りは、もちろん天板のかどで怪我しない為です。子供つれで車内食・車中泊旅行するなら必須でしょう。

●(難・省略可)天板の中央に溝・天板四隅にカップホルダー穴を空けます

 以下、人力では無理で機械使用(またはマルトクショップでオーダーカットしてから送ってもらう)となります。

 中央の溝は、(エンボス加工のプレートを埋め込むことで)熱々の鍋などをそのまま置く為です。

 カップホルダーは腕でコップを払いのけてこぼす・走行時にコップが倒れないようにする為に使います。

※実は「ひなトラ」さんのハイエースのセカンドテーブルを殆ど真似させていただきました。私がみたなかで最も使い勝手よさそうで、大きいサイズの「普通のテーブル」だったからです。私のオリジナルではありません。(参考元リンク)

設計はこちらです(ひなトラさんのを参考に、かなり簡略化しています)。

円形の穴空け・10㎜の溝つくりは正直大変です。(円形穴あけはトリマー+トリマル君など円形穴あけキット必須、10㎜溝は直線のストレート溝を何十本も彫り続ける)トリマーがなければ、面倒であれば省略していい工程かと思います。(当然カップホルダーや耐熱天板は諦めます)

<オマケ:90㎜直径の円形穴あけ>

面倒ですが手っ取り早い方法を紹介します。

①コンパスで直径90㎜円を描き、

②インパクトドライバー+ドリルビットでその内側をドリル穴

②コンパス穴の内側をドリル穴あけていく

③穴をつなげて切り落とす

③ドリル穴をつなげて切り落とした図(カップは穴にいれる予定のもの)

④荒いスティックヤスリででっぱりを削る

これがイチバン工具が少なく済む、楽な方法と思います。注意したいのはドリル穴するとき、必ず捨て木を下に敷く事です。ドリル穴は最初は大きい穴を、あとから細かいドリル穴をあけること。そうするときれいに簡単に穴を空けられます。

●天板を塗装します。

 テーブル天板は、パイン集積材そのままでは耐水性もないし、汚れやすいです。ですので汚れ防止にコーティングします。選ぶのは「水性ウレタンニス 無着色」です(理由は下記です)。

【なぜ天板塗装するのか】
●無垢材の手触りと木目は素敵です。ですがアウトドアというだけでハードユーズとなるので、水こぼす・汚れた手や靴で触るシーンが大変多くなります。早い話が車の運転席・助手席シートの汚れがそのままテーブルにつきますよって話です。
●シートとちがい無垢材の汚れは浸透してしまい落とせません。そのため汚れ防止で協力ガード=ニス処理が必要です

【なぜ水性ウレタンニスなのか】
●水性ニス:耐水性・耐摩耗性がなく使用できない。問題外。
●油性ニス:耐水性最強・耐摩耗性もあり施設などの天板はこの塗装。更には安い。しかし「専用うすめ液必要」「乾燥にじかんかかる」「刺激臭つづく」となり、やはり食卓には使えない。
●水性ウレタンニス:耐水性・耐摩耗性あり。薄めるにも水でOkなので、刷毛も水洗いでよい。乾燥に時間もかからない。つまりDIY初心者でも使いやすい。屋外使用はできないのが弱点。

【オマケ:さらに労力あるなら】
●水性ウレタンニスではなく、「メラミン化粧板」をはる方法が本当は一番いいです。木目が思いっきりつぶれるのでナチュラル志向のかたに向きませんが、耐水性は油性ニス以上・耐久性はカッターの刃がつかない位強い・耐熱性は180度の油入り鍋をおいても痕がつかない位強靭です。ゆえに耐熱目的でつけるエンボス天板は不要になります(テーブル全体が耐熱板と化すからです)。

この水性ウレタンニスを塗る➡乾燥➡2度目塗り➡乾燥➡#320~400の紙やすり 、とすることで見た目も美しくなります。

●(省略可)カップホルダー・エンボス天板をつける

 先ほど「円形の穴空け・10㎜の溝付け」を省略していない方のみやる工程です。

 円形の穴4か所には、「ステンレスカップホルダー」を付けます。下記商品は、90㎜穴にピッタリはまります。木工用ボンド固定です。

 10㎜の溝には、エンボス加工の天板をはめ込みます。

 しめて1800円+2500円で4300円程度です。どちらも木工用ボンドで接着すればOKです。

●天板の仕切りバーへの固定具をつける。

 テーブル天板を車体に取り付ける為の器具です。仕切りバーは太さ32㎜で、普通のイレクターパイプ28㎜用ではつかないのでご注意下さい。

●ハイエース・キャラバンとも仕切りバーは:直径32㎜➡JB-46S を2個

●天板に脚をつける
 天板を仕切りバーに固定しただけではぐらぐらして使えません。そこで天板に脚をたてます。脚をつくり、足の収納も一緒につけます。

●イレクターパイプ28㎜× を1個
●脚の収納場所として:J-46Sを2個
●脚の固定場所として:J-103S

●テーブル脚の収納場所を作る

 収納場所はなるべく奥にするのがオススメです。

テーブル脚と収納は白色、仕切りバーへの取り付け部分は黒色。写真は400㎜×1150㎜幅です

・・・以上をもって、セカンドテーブルができました。ほとんどパイン集積材の値段で、材料費は8000円以下で作れてしまいます。カップホルダーやエンボス天板の溝を省けば、それこそ数時間で自作できるレベルです。

テーブル天板
パイン集積材24㎜厚400㎜×1400㎜
※1400㎜はレアなので、
1800㎜長をカットでもOk
@5332×15332
テーブル天板の仕切りバー固定
JB-46S
@209×3627
(希望者のみ)
ステンレスカップホルダー
D DOLLY 内寸84㎜カップ
@1550
(4個入り)
1550
(希望者のみ)
エンボス加工天板
ユニフレーム板ハーフ
@2900×12900
天板の防護:水性ウレタンニス
和信の水性ウレタンニス0.7L透明
@2391×12391
塗る用のはけ
100均でOK
@100×1100
テーブル脚
イレクターパイプφ28㎜×900㎜
@440×1440
テーブル脚の接地部
アジャスター EF-1100S
@231×1231
テーブル脚の取り付け穴
J-103S
@99×199
テーブル脚の収納
J-46S 
@77×2154

これで全材料ですが、しめて13734円です(ハイエース・キャラバンにテーブル設置、エンボス天板とステンレスカップホルダーをつけた場合)。自作すると案外やすく、使い勝手のいいものができるのです。

<セカンドテーブルの接地例(キャラバンにテーブルつけた場合)>

セカンドテーブル 設置状態

写真のテーブル、仕切りバー右側がノブボルトのせいでがら空きスペースなのがおわかりでしょうか?

セカンドテーブル 設置状態(ヨコから) ノブボルトが邪魔

幅1400㎜の大きいテーブルにするには、そのジャマなノブボルトを「下から」止めなおすことができます。するとテーブルはノブボルトの有った部分の仕切りバーの上に載せれるようになり、晴れて1400㎜幅を使い切る事ができるのです。この「ノブボルト下から止めなおし」はおすすめですよ。

デフォルトのノブボルトは上からついててジャマ
実は下から付け直せる図(管理人オススメ)
ノブボルトを下から付け直した図

これで幅1400㎜を使い切れる、広々テーブルの完成となります。

セカンドテーブル 使うとこんな感じ

使用感は素晴らしいです。位置が高めなので子供はクッションマットに座らせないと使えませんが、大人には使いやすいです。カップホルダー2か所のおかげで「払いのけてカップ麺やドリンクをこぼす」心配もありません。なにより車のテーブルにありがちな「ぐらつき」が一切なく、安心して食べられます。足も1本なので邪魔になりません。

1万円以下で作れます。個人的に網戸と並ぶ高コスパ車中泊用品・日常使いも可能と考えております。

セカンドテーブル 足元に一切干渉しません
足元は広々と買い物かごまで置けます
広々と車内で食事できます。車内高いので3人でもOK

【荷室テーブルの自作】

荷室にもテーブルを立ててみます。セカンドテーブル1枚で十分では、と思うかもしれませんが家族4~5人で食事するには狭すぎます。だいいちセカンドシートに4人は座れません。

その為「セカンドテーブル・荷室ベッドキットを常設している(いつでも荷室に座れる)」と仮定して、荷室にテーブルを作ります。こうすることで家族5人で車内食ができます(セカンドテーブルに3人+荷室テーブルに2人)

作り方はセカンドテーブルと同じです。位置は、荷室のベッド天板をはずした場所です。天板の固定はねじ込み式(センターポールを使用)とします。天板×センターポール固定はねじ込み式、センターポール×床の固定もねじ込み式です。テーブルの高さは、イスの高さから使い勝手のよい65㎝程度です。テーブルの大きさは400㎜×900㎜程度です。カップホルダーを4か所つけます。

イメージとしてはこのキットを参考にしました

<荷室テーブルの作り方手順>

●テーブル天板の用意します。

 これは一切きる必要なく、買ってそのままのサイズです。3人食事するには十分なサイズですし、収納場所にも困りません。

●天板の縁取りをします。

 トリマーを使って、天板のかどの四角いとがりを取っていきます(縁取りといいます)。ホームセンターのなかには、購入店舗なら無料で貸してもらえる所もあります。購入時に一緒に取ってしまうのがラクですね。

【オマケ 見た目をオシャレにする】
●縁取りは「ポーズ面ビット」で丸くするのが一般的です。ですが華やかにしたい場合は、「ひょうたん面ビット」を使います。

ポーズ面ビット
ひょうたん面ビット

●(難・省略可)天板に穴をあけます

 カップホルダーを付ける為の穴ですね。電動トリマーを、コンパスの様に使って直径90㎜の穴を空けます(使い勝手のいいカップホルダーのサイズがこの位なので)。

●天板に塗装します。

 天板そのままでは汚れがしみ込んで使えません。塗料はベッドキャビネットやセカンドテーブルでも使う「水性ウレタンニス」がおすすめです。耐水性・耐久性ともそこそこなのに安全性も高く、薄めずそのまま使えます。

●カップホルダーの装着します。

 カップホルダーを、先ほどあけた穴につけます。これで純正の車中泊テーブルっぽくなります。

この商品は直径が内径82㎜もあることが売りで、カップラーメンのサイズも、アウトドアに多い幅広型のカップもスッポリ入ります。木工用ボンドだけで簡単にくっつくし、オススメできます。

●天板固定具をつけます。

 天板×テーブル脚、テーブル脚×床はねじ込み式固定します。これはテーブル脚キットをかうのがラクですし、確実です(自作するには材料が揃わず難しすぎます)

値段10000円もして高価・2.2Kgと重たいのですが、これだと「1本脚なので邪魔になりにくい」「フロアパネルに固定しても、でっぱりがない(トランスポーターとしての利点つぶさない)」「全部バラバラに分解できて収納困らない」「(船上で使える位)耐久性あり」「ブレにくい」となかなか優秀です。横幅880㎜までとなっていますが、ぎりぎり許容範囲でしょう。

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