お金を増やしたいから、成長力ある米国市場で投資したいです。でもどうやって投資するのが正解なの?
結論。米国株は「買って放置」がベストです。買って放置することを、「バイ&ホールド」ともいうそうですね。
米国株は「買って放置」できる安定株を狙いましょう
米国株をやるなら、頻繁に買い・売りを入れるよりも「一回買ったら放置」するのがオススメです。
そして、当たり前ですが投資は「証券会社のリアル店舗」ではなく、「ネット証券会社」一択になります。これ考えれば納得ですが・・・。
手数料が圧倒的に違うからです。リアル店舗の商品は、人件費がのっているから高いのです。
<例>優秀な投資信託として、S&P500指数連動型の投資信託があります。これを・・・
➡1)ネット証券で買う(楽天証券で、eMAXIS Slim S&P500(全米株式)を買う)
➡➡売買手数料ゼロ、年間手数料0.968%です
➡2)リアル店舗(銀行窓口で、銀行員の勧めるままに買う)
➡➡売買時に3%の手数料、年間手数料2%などとなります。
どっちがいいか、言うまでもないですよね?
米国株は買って放置すべき理由
①取引の度に高額手数をとられるから
②日本にいると情報が少ない(米国在住者よりハンデになる)
③米国株は長期的に伸びていくものだから
こんなにあります。一つずつ解説していきます。
具体的な理由
理由①:取引の度に高額手数料をとられるから
米国株取引は、日本株取引と比べて高額手数料です。もう一度言いますよ、「手数料が高すぎる」んです。これが手数料の例です。
ー | 米国株 | 日本株 |
SBI証券 | 0.495% | 0円 |
楽天証券 | 0.495% | 0円 |
例えば、バークシャーB株(200USD)を10株買うとなると、200×10×0.495×0.01=9.9USDもの手数料をとられます。
バークシャー上がった!よし売るぞ!(9.9USDを支払う)
またバークシャー下がったから、買いもどそう!(9.9USDを支払う)
と取引の度に、9.9USDずつ手数料払っていくのです。ですから、米国株は頻回な取引には向きません。
買って放置であれば、この手数料9.9USDは1回だけでいいんです。ですから、米国株は「買って放置」に限ります。
理由②:日本にいると情報が少ない・遅い(米国在住者よりハンデ)
当たり前ですが、日本にいると米国株の情報は不利です。
情報量の少なさはハンデです。たとえば米国株のコカコーラを持つとして、「みんな自販機じゃなくてお店のサーバーとかで、コカ・コーラのむんだな。コロナでお店行かなくなったから、下がるかも・・・」という感覚は、日本よりも米国在住の方がよくわかります。(実際こうしてコカ・コーラはコロナで業績悪化です)
時間の遅さもハンデです。具体的に米国市場の取引時間は、日本でいうと23:30~翌6:00(サマータイム時は22:30~翌5:00)です。夜更かししないとリアルタイム情報は得られません。たとえば2020年4月にシェル(RDS.B)が大減配して株価暴落しましたが、日本では深夜の時間でした。2019年にはクラフトハインツ(KFH)も大減配しましたが、やはり日本の深夜帯でした。
ですから情報を得てすぐ売る・すぐ買うといったスピーディーな取引は、米国株では不利です。でも「買って放置」なら、これらのハンデは関係ありません。
理由③:米国株は長期的に伸びていくものだから
米国株を、買って放置する一番の理由はこれです。
買ったら放置して、気が付いたら伸び続けてくれたら楽なのに。
そんな勝手に伸びてくれるのが、米国株なんです。どの位勝手に伸びてくれるのか、見てみましょう。
青=全米株式(VIT)
黄色=全世界株式(ACWI)
赤=全新興国株式(MSIS)
どうでしょうか?成長性は全米>全世界>全新興国、の順番です。
え、GDPの伸びは新興国>>米国なんでしょ?グラフ間違ってるよ。
・・・間違っていません(僕も全く同じこと思いました)。米国株式が成長するのは、米国企業が新興国で展開していくからなんですね。たとえば新興国・インドで一番売れている日用品メーカーは、インド企業ではなく米国企業のP&Gで、2位も英蘭企業のユニリーバです。そうすると株価がのびるのはインド株ではなく、米国や英蘭国の株なんですね。
ですから、勝手に伸びてくれと思うなら米国株で勝負するのがいいんです。
具体的な銘柄例
それでは、買って放置の可能な米国株を捜してみます。放置しても大丈夫なように、条件をつけます。
条件②:実際に業績が伸び盛りであること
条件③:割安であること(PBRが10以下)
僕なりに、これを満たせそうな銘柄を捜しました。これらです。
ロシュ・ホールディングス(RHHBY)
製薬系のブッチギリ首位です。売上が特定分野・特定薬に偏らず満遍なく売っています。急成長する「分子標的薬剤」「抗がん剤」の市場で、新薬を沢山だしています。首位故に「同一品質のものなら、業界でいちばん安く作れる」という強みも持っています。
ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
医薬品売上は業界4位(2019年)ですが、それに加えて生活必需品・市販用医薬品まで売っています。どの分野にも強みがありますし、どの分野も人口増で確実にのびるものばかりです。安定性と言う意味では、右に出るものはないでしょう。
ブリストル・マイヤーズ(BMY)
医療用医薬品の専売です。医療用医薬品業界自体が「不景気でも落ちない分野」なのに、さらにその中で売り上げ拡大中の高額商品をいくつも持っています。治験中の薬も沢山あります。成長性も豊かで配当利回りも良く(3%越え)、放置して勝手に大化けする可能性があります。
プロクター&ギャンブル(PG)
化粧品・洗剤業界でトップです。オムツのパンパース、台所洗剤のジョイ、衣類洗剤のアリエール、化粧品のh&sなど知らない人はいないはずです。どれも不景気関係なしの売上です。売上分散ゆえ、一喜一憂せず「買って放置」が可能です。
ユニリーバ(UL)
化粧品・洗剤業界ではPGに次ぐ2位です。PGと違うのは食品も少し売っていること、より未来を見据えて経営戦略を立てていること、そして英国ADRゆえに配当金の二重課税がない事。
不衛生な途上国でせっけんを寄付して手洗い習慣をつけたりし、売上を伸ばしてきました(インドなど)。また言われる前から環境対策(GHG削減、プラゴミ削減、電気の完全自給を目指す等)をすすめ、はっきりと成果をだしています。
また二重課税がないゆえ、放置していると勝手にお金がふえていきます。
投資に絶対必要な知識
このサイトでは僕の目線で、おすすめ企業を紹介しています。ですが自身でも見る目を持ちましょう。勉強するなら、以下の本を使いましょう。
株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル)
タイトル通り「投資家に本当の利益をもたらすのは、企業の急成長ではなく永続である」・・・これに尽きます
●割安株の本当の探し方を、例えば2000年前後のたばこ株などの例から教えてくれます。
●もちろんシーゲル博士の法則がいつもあてはまるわけではないです。ですが分析データ量は膨大でだれもかなわないでしょうし、長期的にみるとやはり当てはまってきます。
●まさに「買って放置」するための公式集です。
●最後におなじ1USDを(株式・長期債券・短期債券・金・現金のままの5パターンで)投資した時の、200年後のチャートを見てにやりとします。僕が「投資=株式」の勢いで紹介している理由が、よくわかるはずです。
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