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投資は、株式投資は一番成長してリスクも少ないと聞きました。でもどれが正しいのか迷います。初心者でも解るような知識が欲しいです。
・・・さて初心者はおろか、結構ベテランな方でも勘違いしている知識って沢山あります。管理人も、思い込みでいろいろ勘違いしていました。
【この記事を書く管理人について】
●資産1400万円ほど所持(自分口座+子供たちのジュニアNISA口座)
●2020年は+15%超のリターン達成
●投資商品はほとんど米国株で、日本株は400万弱。
●投資しないもの:債券・国債・貴金属・外貨・FX・仮想通貨・信用取引
※リターンが悪い、勝ちパターンが確立されていない、そもそも米国株の勝ちパターンが鉄板すぎる為。やる必要がない。
こんな管理人が、解説いたします。今回はぜひ、正しい知識を身につけて帰ってください。
【正しい知識1】投資先の国で本当のおすすめはどこ?
この知識、割とかんちがいしている方が多いです。「日本に住んでるから日本株しかしない」「米国株・ヨーロッパ株は英語解らないから手出しできない」なんて方が、なんと多い事か(日本しか知らないなんて勿体ないですよ)。そこでクイズです。
Q1:次の国と地域から、どこに投資しますか(=どのETFを買いますか)?
●日本(=日本がテーマのETF:1321を買う)
●新興市場国(=新興市場国がテーマのETF:VWOを買う)
●ヨーロッパ(=ヨーロッパがテーマのETF:VGKを買う)
●米国(=米国がテーマのETF:IVVを買う)
答え:米国株平均が良いです。
最近15年(2006年~2021年5月)の結果はこうでした。
IVV(米国平均)がブッチギリの伸び方でした。新興市場国のVWOなんて、リーマン前のピークを現時点でも下回っています。
「今までに米国が伸びたのは、将来の伸び分まで伸びたからだ」という意見もありそうですね。ですが米国らの伸びは米国企業が新興市場国・途上国でも(新興市場国の企業を押し退けて)シェアNo.1を次々取っているからです。
このように、経済成長と儲けは全く別物であることはわかったと思います。
なお管理人は米国平均に投資する方法として、ETFではなく投資信託の積立を推奨しています。その細かなお得なやり方や、選んだもっと詳しい理由をこちらに記載しています。
【正しい知識2】暴落する株としない株・どっちを積み立てる?
この知識、『言われてみるとそうかも』と納得するはずです。でも大抵の投資家は実行できていません。
Q2:同じ米国がテーマのETF・IVVを買うなら、どっちパターンがいいですか?
●2001年~2021年まで、暴落なく成長しつづけた場合(現実とは違う)
●2001年~2021年のあいだにリーマン・コロナのショック(暴落)がある場合(現実と同じ)
・・・これ、解りました?多分世界経済的には前者のほうが圧倒的にいいですよね。街に失業者があふれることもなく、会社もあんなに倒産せず、投資で大損くらった人も少ないでしょうから。イメージでは前者がいいに決まっていますが、実際に投資家にとっていい話しはどっちなのか?
答え:現実通り(暴落あり)のほうが投資家にとっては良い
まず暴落がなく、順当に右肩上がりに成長し続けた場合です。株価は奇麗な右肩上がりと仮定しているので直線です。株数も、放物線になっていますね。そして最終リターンは377,549USDになっています。
今度は現実通りの、暴落アリの場合です。リーマンショックのダメージはすさまじく、株価が半減くらいしています。コロナショックも一時的に株価をおとしています。ですが、リターンはどうか?561,379USDと、先ほどより圧倒的にいいのです。
・・・投資家にとっては後者(現実通り、2度の暴落がある場合)のほうが圧倒的にイイのです。
どうして、投資家にとっては後者の現実通りがいいのでしょうか?それは、暴落が存在するからです。暴落というと聞こえは悪いのですが、暴落時=同じ額でも沢山買えるチャンスです。みんなが総悲観して『株なんてもう終わりだ!早く売らないと紙屑になってしまう!』と恐怖状態なっている時は何でも安く買えるのです(有名な株式投資の格言で「総悲観は買い」がありますよね)。この暴落時も機械的に1000ドルずつ積み立てている為、株数は(安く沢山買えるから)凄く増えます。そして暴落から回復すると・・・増えた株数がぶんだけ、価格上昇の恩恵を受けて大幅にリターンがよくなるのです。この様に値動きが激しいが確実に存在しつづける株式投資は、順当に伸び続ける株よりも積立購入するのにピッタリなのです。
※もちろん倒産しない業種を選んでください。IPO株なんかはダメですよ、倒産率高いですから。
【正しい知識3】成長株と、安定株はどっちがオススメ?
この知識、初心者が勘違いする知識ナンバーワンです(管理人の感覚ですが)。
というか成長性という結果を知っていていも、勘違いすると思います。
Q3:次の銘柄は、14年後の売上成長率(カッコ内に記載)もわかっているものとします。どれを買いますか?
●テバ・ファーマ(14年間での売上伸び率は最強)
●ファイザー(14年前の世界首位、今後も成長し世界2位に留まる)
●ノボ・ノルディスク(14年前とそんなに変わらない)
成長性は圧倒的にテバだと解っているとします。ファイザーは売り上げ低成長だけど、14年後に世界2位にいることが解っている。ノボノルディスクは、小さくて目立たないままだけど高成長。
順位 | 社名 | ティッカー | 国 | 2006 | PER | 配当 利回り | 成長率 | 2020 |
1 | ファイザー | PFE | 米 | 45,083 | 5.13 | 3.56 | 0.52% | 47,644 |
2 | グラクソ・スミスクライン | GSK | 英 | 39,335 | 8.11 | 3.25 | -2.16% | 23,648 |
3 | サノフィ・アベンティス | SNY | 仏 | 37,461 | 10.37 | 2.48 | -0.44% | 30,398 |
4 | ノバルティス | NVS | スイス | 29,491 | 10.12 | 1.67 | 4.89% | 48,659 |
5 | ロシュ | RHHBY | スイス | 27,318 | 12.35 | 2.4 | 5.11% | 41,665 |
6 | アストラゼネカ | AZN | 英 | 25,741 | 7.26 | 2.31 | 0.75% | 25,890 |
7 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | 米 | 23,267 | 11.71 | 2.21 | 5.23% | 45,572 |
8 | メルク | MRK | 米 | 22,636 | 12.84 | 3.36 | 3.42% | 35,251 |
9 | ワイス(現ファイザー) | WYE | 米 | 16,884 | ー | ー | ||
10 | イーライ・リリー | LLY | 米 | 14,816 | 12.93 | 2.93 | 3.96% | 23,754 |
11 | アムジェン | AMGN | 米 | 14,268 | 21.97 | 0 | 4.88% | 24,214 |
12 | ブリストル・マイヤーズスクイブ | BMY | 米 | 13,861 | 19.13 | 4.47 | 7.60% | 42,518 |
13 | アボット・ラボラトリーズ | ABT | 米 | 12,395 | 16.28 | 1.18 | 7.07% | 34,600 |
14 | ベーリンガー・インゲルハイム | 独 | 11,637 | 投資不可 | ー | |||
15 | バイエル・シエーリングファーマ | 独 | 9,873 | 投資不可 | ー | |||
16 | 武田薬品工業 | TAK | 日本 | 9,613 | 投資不可 | ー | ||
17 | ジェネンテック | DNA | 米 | 9,284 | ー | ー | ||
18 | シェリング・プラウ(現メルク) | SGP | 米 | 8,561 | ー | ー | 7.18% | |
19 | テバ製薬工業 | TEVA | イスラエル | 8,408 | 52.22 | 0.79 | 8.63% | 16,659 |
20 | アステラス製薬 | ALPMY | 日本 | 7,717 | 投資不可 | ー | ||
21 | ノボ・ノルディスク | NVO | デンマーク | 6,858 | 18.8 | 1.66 | 8.11% | 15,938 |
平均 | S&P500平均値 | S&P500 | ー | 1000 | 17.3 | 0 | 6.10% | 2291.531 |
ここで改めて質問します。14年後の売上まで解った状態で、どれを選びますか?
答え:テバは罠銘柄です。ノボが黄金株でした。
・・・うっかり成長性最強のテバを買ったあなたは、2016年の後発品バブル崩壊でひどい目に遭っています。
逆に成長力2位で2020年でも売上上位ではないノボを買ったあなたは、大金持ちになれていました。
この様に14年後の売上成長を知っていても、ワナを引いてしまう可能性はあります。
・・・それでは、ノボの様な黄金株を選ぶ知識は何でしょうか?
・・・その知識こそが、PERです。実はリターンとPERは逆相関の関係にあります。製薬株すべてのデータで管理人が検証したものがコチラです。
このPERとリターンの関係は、なにも製薬株に限った知識ではありません。株式投資すべてにおいて使える知識なのです。詳しくはこちらを参照下さい。
また管理人は病院薬剤師である為、製薬業種には詳しいです。製薬株全体の話はこちらに載せています。
株式投資の知識・その源は・・・
これらの株式投資の知識は、すべて一冊の本から生み出されたものです。
こちらを読めば、株式投資が間違っていなかったということがよく判ります。自信をもって、正しい株式投資ができるようになるはずです。
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