車中泊するのだけど、妻や娘が車内で着替えができない。もし車内でできたらいいのだけど、カーテンとかつけるの?でも準備時間ないからすぐ作れて、着替えをかける場所とかも作れたらいいな。あ、ボディに穴あけるとかの改造はお断りで、原状復帰できる改造じゃないとイヤです。
これは家族車中泊するにあたっての、管理人の実際の悩みでした。それを解消させた方法を、ここで書きます。
※管理人の改造はこれに限らず、いっさい車体に穴をあけない原状復帰できるものしか紹介しません。例えば鉄板に穴あけるとかは、錆の原因にもなるし故障者扱いされたり良い事ないので、一切行っていません。
ハッチバック部分と、車内の仕切り部分に、カーテンをつけてみましょう。
まず車の後ろの扉(ハッチバック)に、カーテンを付けた場合。ハッチバックのカーテンはとても便利ですよ。
●車中泊時、居住スペースを拡げられる
●海水浴後、カーテンで目隠ししてシャワー&着替えができる
●スキーやキャンプでも、目隠しして着替えができる
●更に中のハンガーレールもあるので、着替えをひっかけて置ける
例としてNV350キャラバン(管理人愛車)を用いていますが、ハッチバックのあるほとんどのミニバンやコンパクトカーでも、実践可能です。
【ハッチバックカーテンの固定方法】
<手順1>カーテンを取り付ける「フック」を作る
●マグネットフック(ハッチバックの鉄板に直接磁石でくっつける。跡が残らなず設置取外しともラク。強力マグネットが最強)
●粘着式フック(強くくっつくけど、剥がす時痕が残る。マグネットとグランドフックが使えない場所のみ)
●グランドフック(ハッチバックにネジ穴があればできます。絶対に外れず跡も残らずオススメですが、ハッチバックにネジ穴がそもそも少ない)
マグネットフック・粘着式フックはともに百均で沢山手に入ります。こんな感じですね。こんな風にO型フックがおすすめです、風が吹いても外れませんので。私はセリアで7個買って使っています。
※どうしてO型フックか?
➡J型フックだと外れやすいのですが、これが想像以上です。風ですぐ浮き上がりますから、使えません。ハンガーなどをかけるにしても、J型だとちょっと服に触っただけで簡単に外れてしまいます(そして土や砂がついてしまう)。買うならちょっとレアですが、セリアには有るO型フックですよ。
※今回不採用ですがグランドフックは、こういうタイプです。グランドフックはたった220円程度ですが、車内ユーティリティナットがあればピタリとハマり、そこにいろんなものをひっかけられて便利ですよ。
このサイズが使いやすいです。幅2㎝程度あるのである程度太いゴムフックなどでもひっかけられます。穴も6.8㎜径なのでM6ナット(=ユーティリティナットのサイズ)でも入ります。そして使わない時は折り畳まれるので出っ張らず、尖ってないので安全です。私は6個使っています。
<手順2>フック×シャワーカーテンをつなぐ
フックつけただけでは、シャワーカーテンは固定できません。しっかりとした固定をします。
●カラビナで固定する
●ダルマ型フックで固定する
おすすめはダルマ型フックで固定することです。
このダルマ型フックはステンレス製なのでさびません。雨の日や海水浴後にシャワー浴びる時も安心です。カラビナとおなじように完全に閉まるので、風が吹いてカーテンがフックからとれる心配も少ないです。
さらにこのダルマ型フック、ハッチバックに限らず車内の内装止めピンにも仕込めます。車内でカーテンつけるとき、出っ張らないので邪魔にならないし目立たず、とても便利ですよ。
このダルマ型フックに、シャワーカーテンを取り付けます。
このシャワーカーテンはごく標準的でどこでも手に入る、180×180サイズを1枚です。これでは足りないので、2枚に増やします。
この状態でシャワー&着替えする場合、目隠しはできますが水しぶきが荷室内に入ってしまいます。図にするとこの状態ですね。
そこで、更にシャワーカーテン増やして3枚にしますと、今度は目隠しも水しぶき対策もバッチリとなります。
ちなみに管理人採用はこのシャワーカーテンです。
もちろん床にはヒノキのスノコを敷きます。砂もつかないし、アスファルトを直踏みしなくて済みますのでおすすめですよ。
【ハッチバックにハンガーレールを追加する】
先ほどはハッチバックにシャワーカーテンのフックをつけました。今度は機能強化すべくカーテンで目隠しされた空間の中に、更に洋服かけのハンガーレールも追加してみましょう。
ハンガーレールの追加方法ですが、ハッチバックにネジ穴がある車でないと厳しいです。(写真にあるNV350キャラバンはネジ穴があります)
もしネジ穴のない車の場合、先ほどの強力マグネットフックO型を追加して、そこにハンガーや着替えをつるしてください。鉄板むきだしでなくマグネットが使えない車は、マグネットでなく粘着式フックを使いましょう。それでも十分に快適ですよ。
これだけ改造すると、リアハッチバックの下で完全に目隠しでき、中でシャワーもでき、着替えもハンガーレールにかけられ、床も地面を直踏みしなくてすみます。なにより立ったまま着替えができるので、快適そのものになります。
【車内にカーテンを追加する】
こんどは車内のしきりにカーテンを付けます。
上の図の様に、車内に仕切りを入れますと、助手席から荷室で着替え中の人を見えなくできます。
これは凄く簡単です。天井の内装固定ピンをはずし、ダルマ型フックをはさんで戻すだけ。これでカーテンを追加するフックができますよ。
これで車内での着替えもみえなくなります。車内にカーテンレールをつけて常設カーテン、としてもいいのですが設置が面倒ですし、何より車内でカーテン仕切る回数なんてそう多くないと思います。ダルマ型フックでの仕切りなら見た目もすっきりしていますし、ラクなのでオススメですよ。
使うカーテンなのですが、「遮光性」「埃なし」に拘る事をおすすめします。
他にもある!カーテン設置方法(取付・収納不要の方法)
この記事の上の部分では、設置が簡単な「内装ピンにダルマフック方式」を紹介しました。しかし家のカーテンとおなじで、カーテンレールをつけてしまう方法です。このカーテンは「収納場所が要らない」「設置もいらない」という、本当に家カーテンとおなじ感覚で作れます。そして小さな車でも設置できる方法です。こちらをどうぞ。
・・・実際管理人は以前のってたホンダ・フリードスパイクでこのカーテンレール方式を採用していました。カーテン開閉が本当に便利で助かっていました。しかし今の車・日産キャラバンで採用していないのは機能面ではなく「カーテンレールが生活臭だすから嫌」という、オシャレさの問題です。便利さだけでいえばカーテンレール作ってしまうのがラクです。
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