※今回は大掛かりな改造になるので、一部は個人DIY不可能で、車屋さんにお願いする部分があります。個人DIYによる細かな工夫は、こちらにまとめています。
ベース車:キャラバンを選択する理由
ベース車両は、以下とします。
【車中泊車 ベース車両】
「日産キャラバン」
●プレミアムGX 標準ボディ(=最小サイズ)
=4ナンバー5人乗り
●ディーゼル4WD
※トヨタのハイエース・スーパーGLでも殆ど同じですが若干燃費悪い
上記を選ぶ理由はこれです。
●車内で4人車中泊(大人2人+子供2人)できる大きさ
➡車内でベッドキット使用で可能に。運転席の後ろは長さ3050㎜×幅1520㎜×高さ1325㎜の長大スペースあり。
●普段使いできる程度に小さい
➡5ナンバー乗用車サイズ(=4ナンバー貨物車サイズ)に収まるほどコンパクト。立体駐車場、スーパーやマンションの駐車場もなんでもOK。
※長さ4700㎜×幅1700㎜×高さ2000㎜以内のサイズ。5ナンバーサイズと全く同じ。車内広くとも、サイズは意外とコンパクト。
●維持費の安さ
➡4ナンバー車なので2年間維持費が安く96000円程度。何とエコカーかつより小さいプリウス・アクア(ともに11万強かかる)よりも安い。
※自動車税・重量税・自賠責保険・印紙代の合計
車内の広さの割に、安くつきます。
●燃費が良い
➡(安価な)ディーゼル燃料で10.2Km/L。燃料費で比較するとガソリン車の12Km/Lと同程度。
※さすがに街乗りでストップ&ゴーが多いと8Km/Lくらいに落ちます。でもディーゼル燃料なので安いです。
●雪道・悪路走破性もいい
➡4WD+ディーゼルの高トルクで走破性高い
●盗難リスク低い
➡キャラバンは窃盗団が見向きもしない。盗難率ベスト10にも入らない(上位はプリウス・ランクル・ハイエースなど。これらは専門の窃盗団が存在し、盗まれやすい)
●古い年式・長距離走行しても値崩れしにくい
➡10年おち10万キロでも150万以上で売れる。ディーゼル車は構造シンプルで故障しにくく、さらに高値がつきやすい(さすがにハイエースには劣る)
●車内のカスタマイズ性が高い(ベッドキット、ルーフレール等グッズ豊富、シート改造も将来可能)
➡将来的に7~8人乗り必要になっても、車やの追加改造でOK。
➡ベッドキットがあれば荷物+2人の就寝スペースを両立できる。車内スぺースの有効活用に。
※ラゲッジユーティリティナットの位置について
これを全て満たす車は、上記モデルのキャラバンです。キャラバンはコンパクトで運転しやすいのに4人寝れる位車内が広く、パーツが豊富なので車内カスタマイズ性も高く、燃費も悪くなく、値崩れもしにくく、維持費もエコカー以下とお得で、それでいて盗まれにくい車です。
【車内シート改造(車屋さんで・個人DIY不可)】
この項は、「車中泊車ほしいけど、どうしても8人乗りにしたい」人のみ参考にしてください。またこの項のみ、個人では不可能です(技術・設備的にも、道路交通法的にも)。キャラバン=5人乗り(プレミアムGXの場合)と思いがちですが、実はシート改造で8人乗りまでは対応できます。
車体シート改造するなら、下記3パターンのどれかになるでしょう。。
【車体改造は3パターン】
●現在も6人以上がのる場面あり➡4ナンバー8人乗りのシート改造
●いまは必要ないが、数年後6人以上がのる場面がでてくる➡(必要になったら)3列目追加・5ナンバー化のシート改造、それまでシート改造しない
●現在は6人以上のる場面が無い➡シート改造しない
●4ナンバーで8人乗りにシート改造する
➡個人DIYではできません。「懇意の車屋さん」におねがいする必要あります。
※4ナンバー5人乗り➡4ナンバー8人乗りへの変更申請ができない。またシート取り付けのためのレール設置も無理。
➡伊原工業(取り扱い代理店はWORKVOX)のREVOシートを使用する。取り付け工事は「懇意の車屋さん(専門店でなくても大抵できるらしい)」のほか、「その他キャンピングカー専門店」「IFUU(キャラバンカスタムで有名なお店です)」などで可能。
●3列目追加&5ナンバー変更のシート改造する。
➡個人DIYではできません。「懇意の車屋さん」にお願いする必要があります。
※「STEALTH」「350モータリング」さんなどが作る「オリジナルの3列目シート」を、作ってもらう。はめ込み穴をあける必要あり。
➡追加3列目シートはREVOシートの様なキットが存在しません。ですが追加3列目シートをみたところ、これはプレミアムGXシートの改造でできています。あとは内装へのはめ込み穴をつければできそうです。もちろん素人がこのような改造するのは危険だし、安全性試験をうけることもできません。プロの車屋さんに相談しましょう。
【車内改造(DIYで可能)】
●車内の断熱防音(ぜひ最初に!)
➡自作可能。内装を剥がし、「防音材レアルシルト」「断熱材メタルシート」を順に貼る。
車中泊で冷暖房のききめをよくし、高速走行時の風きり音を和らげる。車内での会話・DVD鑑賞も快適化する。
リア側・フロント側で別々に外れます。ルーフインナーバーや二段ベッド固定具などあると全て外す必要があります。つまりフルカスタマイズする前に最初にやるべき改造です。
防音材・断熱材はエンジンルームとおなじものを使います。
●ベッドキット追加
➡ぜひやってほしい車内改造。自作可能。キット購入も可能。
36㎝高にすればセカンドシートをフルリクライニングしたときの高さ(35㎝くらい)とも合うので、車内に3mと長い(ベッドキット~シート部分までの)フルフラット空間を作れるようになる。
【このベッドキットのポイント】
●価格は62,000円程度、安い
●セッティングに工具不要(手ネジなのでカンタン)
●使わない時はベッド板を収納でき、広々スペースを生かせる
●ベッド足場の一番前ぶぶんは伸縮できる➡2列目シートをフルリクライニングし、広々ベッドスペース化できる
●高さ調節が36㎝(フルリクライニング時にフルフラット化できる)にできるのがポイント高い
・・ちなみに管理人ですが、ベッドキットは購入せずすべて自作しています。理由は思い通りのレイアウトにしたかったのと、安くしたかったから。自作してから「市販品買った方がよっぽどラクだった」と後悔しています。自作の手順はこちら。
●二段ベッド追加
➡自作可能。サイドユーティリティナットと窓枠で固定する。子供2人寝るスペース&ふだんは荷物をつむスペースにできる。車内といえども、ハイエース・キャラバンほど広い車内なら二段ベッドも快適にできます。
2段ベッドキットは高価(20万円とかかかります!)・かつ車体穴あけ(修理歴扱いで査定ダウンしたりします!)するのでオススメしません。
<以下・管理人の作った二段ベッド>
オススメはイレクターパイプ(スペーシアパイプ)で自作し、ユーティリティナットに固定することです。
だいたい荷室幅1520㎜×長さ1500㎜×高さ450㎜程度はとれますので、その位でつくることをおすすめします。マットは4分割くらいにすると収納しやすく、テーブルとしても使えるはずです。また手すりをつければ、転落防止&色々なものをひっかけられるのでオススメです。
●はしご追加(リアラダー)
➡キットを購入して、はめ込むのみ(穴あけ加工不要)。はめこみ部分の錆に注意のこと。
※ルーフキャリア使わない人には不要。使う人には必要(ないと登れない)
※管理人は非採用
●ルーフキャリア追加
➡自作可能。イレクターパイプ+プラスチックジョイントで。
スキー板、サーフィンボード、自転車などを取り付け可能にする。
外部サイトですが、参考にどうぞ。さびないアルミやステンレスで作るのはいいアイデアですね。
ルーフキャリア自作レシピ
※ルーフのネジ穴はM8×25㎜長さ・左右4か所ずつです
●ステンレスパイプ 2500㎜×2本
●手ネジM6×20㎜×8個
●アルミスペーサー ×8個
●イレクターパイプジョイント ×8個
●ノーマルベンド28㎜用 ×4個
●イレクターパイプ直線接続ジョイント×4個
※管理人は非採用
●ルーフインナーバー追加
➡自作可能。ルーフユーティリティナットを使用し、イレクターパイプ&アタッチメントで。
洋服類のハンガー掛けがしやすい。小物、ランタン照明類もひっかけられる。
外部リンクですが結構参考になります。パイプは、ルーフキャリアと共通のさびないパイプを使うのがよさそうですね。
※パイプに直接穴を空ける方法もありますが、穴の位置がずれやすく、あとあとの微調整がきかないためユーティリティナットに歪み・ダメージになる場合が多いです。素人がまねできる方法ではないでしょう。
【キャラバン ルーフインナーバー自作(両側ぶん)】
●パイプ(直径28㎜パイプ) 1200㎜×2本
●アタッチメント ×8個
●メタルジョイントHJ-1 ×8個
●M6×長さ20㎜手ネジ ×8個
だいたい占めて6000円程度(キットの1/2以下で買える)
直径28㎜パイプ
アタッチメント
メタルジョイントHJ-1互換
6㎜の手ネジ
もちろんキット購入も楽でおすすめです。買っても片側12000円くらい、両側24000円くらい。
●エンジン室の断熱防音(プロに任せましょう)
➡自作可能。エンジンカバーを外し、「防音材レアルシルト」「断熱材メタルシート」を順に貼る。
ハイエース・キャラバン特有のエンジンのうるささ・エンジンルームの高熱を和らげる。(キャラバンはタイヤ・エンジンの真上に運転席があるのでうるさくて高温という弱点)
外部リンクなのですが、結構わかりやすいですよ。
防音材レアルシルト。エンジンに近い方に敷きます
断熱材メタルシート。熱伝導率0.023と最良で、しかも結露しません。運転席に近い方に敷きます。ただしエンジンは熱が凄く、メタルシートといえどもそこまで断熱ではないので敷けないかもしれません(管理人はエンジン接触するので断念、元々あるパンチカーペットで断熱しています)
※管理人は自分でやらず、車屋さんに購入時やってもらってます。
●床張り
ぜひやってほしい車内改造です。自作DIY可能です。車の下からの熱・冷気を遮り、また走行音をへらします。更には汚れにも強くなり、床にネジを打つこともできます。「キャンプ用品(食べ物や泥で汚れてる)」「スキー用品」「送迎時の子供の自転車、野球のスパイクやバット、ボールなど」も心置きなくおけて、でもサッと一拭きで綺麗になりますからね。
大まかにいうと断熱材、元々のフロアマット、(コンパネ)、カットした店舗用フロアマットの順で敷いて作ります。
※管理人はコンパネまでは使わず、元々のフロアマットの上に店舗用フロアマットを重ねて作りました。バイクなどの重量物を載せないし、床にネジを打つ機会もないのでこれで十分です。海水浴で泥と砂まみれの浮き輪やシューズを心置きなくおけて、あとで一拭きだったのは楽でした。
●網戸+ドアストッパーつける
車中泊に限らず、普段使いでも大活躍するアイデアです。たとえ泊まらなくても車内で食事するとき、網戸があるだけで虫を気にせず窓を全開にできます。高速のSAやPAで休憩するときも便利です。
勿論車中泊のときも優秀です。網戸といえば夏場の車中泊を思い浮かべますが、春秋でも夜間の車内暖房で結露した時、オープンできて空気入れ替えできるのは有難いですよ。
●シートバック収納をつける
車中泊に限らず、普段使いでも大活躍するアイデアです。車内で食事するとき、運転席や助手席のシートバックに色々収納できていると楽です。つけるとこんな感じの図になります。
管理人は2個使っていて、以下を収納しています。自作したセカンドテーブルとあいまって、食事の準備時間が大幅に節約できています。忘れ物もしなくなるし、なによりどこにあるか解りやすいですね。がんばれば運転席・助手席からもアクセスできるのもGoodです。
箱ティッシュ | 標準サイズの箱そのまま使用可能 |
アルコール ウエットティッシュ | 食事の手洗いかわり・ 汚れふきとり・ |
ビニル袋数枚 | 食事のゴミいれに |
食器類 | ステンレスのスプーン・フォーク 箸・それらのケース×家族4人分 |
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