コロナショック(2020年3月末の第一波、6月末の第二波)で、既に投資していた人は溜息がでていると思います。あるいはこれから投資する人は、仕込むチャンスだとお考えでしょう。
そんなコロナショックの時に、仕込むのにオススメの株を紹介いたします。
手堅い投資が身上の僕なので、手堅く仕込む方法をお伝えします。
主張:不況時はディフェンシブ株での運用開始がオススメ
コロナショックで仕込むのにオススメは、ディフェンシブ株を仕込むのをオススメします。
ディフェンシブ株の反対である景気敏感株(シクリカル株)は、あまりオススメできません。ギャンブルになるし、トータルリターンも下がるからです。
これを詳しく説明していきます。
理由:不況時でもすぐ無傷で立ち直る可能性が高い
具体例②:(景気敏感株は)ダメージが増幅する
具体例③:長期リターンもディフェンシブ>景気敏感株と解ってる
具体例:こんな経験あるはずです
具体例①:(ディフェンシブは)不況での株価低下が少なめ・すぐ回復する
ディフェンシブ株というのは、株価がすぐに回復します。
なぜなら、「最初は(ディフェンシブでない)他の株につられて下がるけど、すぐに好業績が解って単独買いされる」からです。
言い換えると、不景気になったから現金を手元に置きたいと考えて、みんな株を(ディフェンシブも含めて)なんでもかんでも売るのです。でも実は思ったより業績が悪くない、むしろいいやんとなって、(ディフェンシブだけを)単独で買い戻します。これで株価がすぐ回復していくのです。
この具体例は、リーマンショックの時の製薬企業株です。製薬企業株を一つにすると「自分の都合のいいデータだけ抜いた」と言われかねないので、上位9社(取得できないロシュ除く)全部VS市場平均を記載します。
どうでしょうか?リーマンショックの2008年➡2009年は大きく落ちますが、製薬株は落ち方が小さく、しかも市場平均(S&P500 ,点線)よりも早く回復していきます。しかも製薬株は配当金を含んでいないので、実際はさらに高リターンでした。
何がいいのかというと、たとえリーマンショック時に急に現金化する必要がある場合、製薬株のようなディフェンシブ株は高く売れるって事です。あまり下がらないのって、安心ですよね。
このように、ディフェンシブ株というのはすぐ回復するから安心です。
具体例②:景気敏感株はダメージが増幅する
ディフェンシブ株の逆である景気敏感株は、ダメージが大きく危険です。
なぜなら本当に業績悪化するので「思ったより悪いな」と、更に売られる傾向にあるからです。
実際に景気敏感株の代表である原油業界は、2020年3月からのコロナショックで、「原油価格が史上初のマイナス(オイルの値段<オイルタンクの維持費の為)」とニュースにもなりました。
せっかくですので、原油のスーパーメジャー6社すべてと、市場平均の比較を貼ります。
リーマンショックの直前に暴騰していたオイル株価は、2008年中ごろのリーマンショックで一転して暴落しています。そして回復しきれずに現在まで来ています。
そして2020年3月のコロナショックで、株価が市場平均以上にストンと落ちています。
要するに不景気時に、景気敏感株はダメージが大きいです。こんな原油株のような景気敏感株は、いざというときに役に立たないのです。
具体例③:長期リターンもディフェンシブ>景気敏感となる
ディフェンシブ株は長期リターンまでもが、よくなります。
なぜならディフェンシブ株というのは、世界のニーズ(人口増加・高齢化・医療の高度化・消費増大など)に答えている分野だからです。
例として、さきほどの具体例1、具体例2のグラフをみてください。
●景気敏感株代表の原油は、市場平均にボロ負けどころか、13年前より安くなっている
これに気が付くはずです。実はこうなって当たり前で、シーゲル博士の統計でもこのようなリターン成績がわかっています。
セクター | 平均リターン(年%) |
★ヘルスケア | 14.19 |
★生活必需品 | 13.36 |
情報技術 | 11.39 |
△エネルギー | 11.32 |
一般消費財 | 11.09 |
△金融 | 10.58 |
△資本財 | 10.22 |
★電気通信 | 9.63 |
★公共事業 | 9.52 |
△素材 | 8.18 |
業種平均 | 10.85 |
ヘルスケアがぶっちぎりのリターンを、歴史上たたき出し続けているのです。ヘルスケアはディフェンシブ株ですし、その中に製薬株が含まれます。エネルギーは上位のリターンですが、ヘルスケアには及びません。
長期リターンでも★マークのディフェンシブ株が上回っています。
反論への理解
例が「製薬(ディフェンシブ)」「原油(景気敏感)」しかないじゃないか、と批判は覚悟しています。ですが、「金融(景気敏感)」「生活必需品(ディフェンシブ)」とかでやってみてください。ほとんど同じような結果になります。
ディフェンシブへの具体的な投資法
お待たせしました。投資方法というのは「製薬株に分散投資させる方法」か、「オススメ製薬株を狙う方法」があります。
分散投資させる方法(別記事参照)
➡そのまま製薬株上位10社に均等に投資するだけです。どうして均等投資して放置していいのか、その理由も書かせていただきました(別記事に)。
オススメ製薬株を狙う方法(別記事参照)
➡僕の薬剤師としての感覚から、思ったより安く売られてる株をピックアップしました。どれも「1社だけで狙っても分散しているので比較的安全」な会社だと思います。
おわりに:
最近、ネットで投資を検索すれば「ディフェンシブ株は安全でよい」とみんなが推奨しています。ですがそれだけだと「不況で半額に下がったオイルメジャーを、買えばいいじゃないか」などと思うのです。どうしてオイルメジャーがよくなくて、ディフェンシブ株がいいのか。解りにくかったので、自分なりにはっきりとデータで、理解したかったのです。
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