配当チャンピオン(≒配当貴族)の配当利回りと10年リターン
配当チャンピオンたちの、配当利回りの高さと、その後のリターンを調べます。
5年リターンでは、配当利回りが高い=リターンが高いでした。しかし・・・
何と今度は、高配当=低リターンとなってしまいました。どっちが正しいのでしょうか?
今度は視点を変えて、S&P500全体をみます。S&P500平均の値動きと、S&P500のうちで高配当上位80社平均(SPYDというETF銘柄)との比較です。
ただのS&P500よりも、高配当80社に絞った方が好成績なのでした。
ほかの高配当銘柄ETFの推移もみてみてください。ほぼ高配当ETFが勝っていますよ。
【結論】
●「2011~2021年」・「配当チャンピオン」に限ると、配当利回りの高さとリターンは逆の関係だった。
●しかし「超長期間」・「全銘柄」でみると、やはり配当利回りの高さがリターンの高さにつながる。
配当チャンピオン(≒配当貴族)のPERとリターン
配当チャンピオンのPER(割高性)と、5年後のリターンを検証します。
バラツキはかなり大きめですが、PERが高い=将来高リターンとなっています。
しかしその更に5年後までを見てみると・・・話がまるで違います。PERが低いほど、リターンが良いのです。じゃあ、どっちが正しいのでしょうか?
次は配当チャンピオン全体ではなく、米国市場全体のPERとリターンの関係です。こちらを参照下さい。
(配当チャンピオンに限定せず)米国株全体でみると、やはり低PER=高リターンであることがはっきりわかります。PERとリターンの関係については、こちらに載せさせていただきます。
【結論】
●「2011~2021年」・「配当チャンピオン」に限ると、PERとリターンは無関係
●しかし「超長期間」・「全銘柄」でみると、やはりPERの低さがリターンの高さにつながる
シーゲル博士が『株式投資の未来』の第1部第3章「時に裏打ちされた価値ー黄金銘柄を捜して」の部分で、かなりPERについて検証して口酸っぱくといています。そして成長見通しを楽観して多少PERが高くても買ったとすると、あまりリターンを手に出来ない事もこの章で証明しています。
【配当チャンピオンの10年検証から見えたこと】
●配当チャンピオン(≒配当貴族)は、そうでない銘柄よりもリターンがよくオススメ!
●配当チャンピオン(≒配当貴族)にかぎらず、配当金がでたらすぐに再投資せよ!!
●配当チャンピオン(≒配当貴族)に限らず、下落したからといって損切するな!!
●配当チャンピオンに限らず連続増配年数が長いほど、リターンは良い。
●「2011~2021年」・「配当チャンピオン」に限ると、配当利回りの高さとリターンは逆の関係だった。
・・しかし「超長期間」・「全銘柄」でみると、やはり配当利回りの高さがリターンの高さにつながる。
●「2011~2021年」・「配当チャンピオン」に限ると、PERとリターンは無関係
・・しかし「超長期間」・「全銘柄」でみると、やはりPERの低さがリターンの高さにつながる
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