トランクテーブルは、車の使い勝手向上の為に作ります。例えばこんな事ですね。
【トランクテーブルに求める事】
●車中泊中の荷台・テーブルになってくれること
●就寝スペースに干渉しないこと
●トランクの荷物積み下ろしに邪魔にならないこと
●外へ取り出しやすいこと
●スキー板・ボード板の手入れ台に転用できること
これだけの事を求めました。
車中泊中の荷台になってくれることが絶対条件です。
ですが、荷台のせいで寝心地が悪くなるのでは本末転倒です。だから就寝スペースにいっさい干渉しないようにしたい。これだけで難易度が跳ね上がりました。
なぜならテーブル脚はサイドポケットに入れるしかないからです。そうすると、サイドポケットに入れた方の脚は、12㎝短くなるのです。
次にテーブルを上から見るとは長方形にできません。バック側脚の幅をサイドポケット脚の幅(112cm)まで広げられないからです。112cmにすると今度は、取り出しにくくなってしまうからです。その為テーブルは台形(リア側が90㎝、フロント側が112㎝の台形)にすることにしました。
テーブル設置中でも、なるべく荷物の積み下ろしに邪魔させたくない。だから、テーブルの根太(ヨコのつなぎ、90cmパイプです)は上下いっぱいまで離すことにしました。こうすると、荷物は縦84cm×ヨコ97cmの隙間から入れる事ができます。
外に取り出しやすくするため、2つ工夫しました。バック側の脚の幅を90cmと狭くしたこと。次に左右のサイドフレーム部分を折り畳みにしました。折畳めるのは、サイドフレームのつなぎをヒンジジョイント(HJ-10)で固定したからです。
材料図
このサイドフレーム部分は、左右のサイド2枚分必要です。11㎝脚と23㎝脚はそれぞれ、この机を車から取り出したときの高さ調節用です。
こちらは1セットでOKです。
このJ-131がどうして6カ所使われるかというと、HJ-10ヒンジジョイントがずり落ちないようにするためです。ずり落ちたら困るけど、ヒンジ回転だけはしてほしいため、J-131で固定しているんです。
メタルジョイントがやたら多くて、高くつくことになります。ですがメタルジョイントは、プラスチックジョイントにくらべて頑丈なうえ、何度でもつなぎなおしできます。何度でもつなげる=失敗しても組みなおせますし、車種変わっても分解➡再利用できたりしてオトクです。
材料としては以下ですね。
【フリードスパイク 車内テーブルの材料】
120cmパイプ (108cmにカット) | 1本 | サイドバーフロント側で1本 @539円 |
90㎝パイプ | 4本 | サイドフレームリア側2本 ・サイドバーリア側で2本 @407円×4本=1628円 |
45cmパイプ (4本は42㎝にカット) | 6本 | @209円×6本=1254円 |
11cmパイプ ※30cmパイプを切って作る | 2本 | テーブル車外使用時の段差解消 @143円 |
23㎝パイプ ※45㎝パイプを切って作る | 2本 | テーブル車外使用時の段差解消 ハイテーブルにしたい時のみ使用 @209円 |
HJ-10ジョイント | 4個 | ヒンジ回転のお陰で折り畳める 上下固定の為J-131を併用する @550円×4=2200円 |
HJ-1ジョイント | 8個 | サイドフレームを ガッチリ固定・しかも取り外せる @440円×8=3520円 |
J-59Cジョイント | 2個 | 109㎝のサイドつなぎを固定 取外しがカンタンです @99円×2=198円 |
J-131留め具 | 6個 | ヒンジ回転の上下固定する為必須 @143円×3=429円※2個入りです |
J-110キャップ | 8個 | パイプ断面露出は危険だから @44円×8=352円 |
J-23Aジョイント | 4個 | パイプに継ぎ足し (フロント/リアの足の長さを)段差解消 @110円×4=440円 |
EF-1200S アジャスター | 4個 | 高さの微調節できるから (屋外は地面ボコボコなので必須) @220円×4=880円 |
40cm幅×115cm長さの コンパネorパイン材板 | 1枚 | パイプで作ったフレームをテーブル化 敢えて固定しなくてOK(自重で案外安定) 3780円くらい |
滑り止めマット | 2枚 | 1枚はテーブル板にしく滑り止め もう1枚はパイプのサイドフレームに巻き、 テーブルやスキー板を安定させる用 100均に普通に売ってる @110円×2=220円 |
合計15469円
●イレクターパイプといえば、こういう商品です。大き目ホームセンター(コメリならハード&グリーン)ならおいています。
上記どの商品も、イレクターパイプコーナーのあるホームセンターならどこにでも有りますよ。ここでは載せません。
【フリードスパイク 車内テーブルの道具リスト】
パイプカッター | 矢崎の純正は3000円超するが頑丈で使いやすい DAISOの600円カッターでもOK | |
六角ペンチ | メタルジョイントのねじ止めに必須 | |
プラスドライバー | J-131止め具の固定のために必要 |
六角ペンチ・プラスドライバーは100均でゲットできます。これで十分でした。
パイプカッターは運が良ければDAISOで600円商品で売っています。ですが矢崎の純正が高くても、使いやすいです(大きい分比較的力が要らない・連続使用でも疲れにくい・断面綺麗にきれるので怪我しにくい)。もしイレクターパイプで色々作りたい方は、矢崎の純正パイプカッターを使いましょう。
なおパイプカッターが無い場合、このDIYはほぼ不可能です。
合計3200円
・・・つまり2万円弱と4時間くらいの手間で、これだけのものを作れます。
【トランク収納モード】
フリードスパイクのトランクで、この机を組み立てるとこんな感じです。
イレクターパイプだけで作るとこんな感じです。ここに次の様に、板を載せて使います。
管理人はこの木の板は、パイン材板40cm幅のものを、115㎝にカットして(購入ホームセンターでカットしてもらって)使っています。これだとワンカットで、ホームセンター購入時にカットしてもらえば楽勝です。(パイン材頑丈だけど重すぎ・高価すぎ、正直9mm厚のコンパネで十分です)
※そのままだと汚れやすくてイヤなので、DAISOのリメイクシートなんかを貼る事オススメ。管理人はスプレーニス塗りました。
※テーブルは固定せず載せているだけです。あえて固定しないのは取り出しやすくするためなのと、固定しなくてもテーブル重さで安定しているからです。がたつきが気になるなら、サイドバーの部分はウレタンを貼ります(後述するスキー板手入れモードで助かりますよ)
どうしてバック側は高い場所にバーがあるの?
>理由1:バック側からにもつ入れる時、間口が広くとれて大きなものが入る。
>理由2:ここから色々なものをぶらさげられる。1m幅のカーテンもちょうど使えます。
>理由3:上にシェードなどを置けるから
※管理人はスキー・キャンプにいくので物干しスペースが増えるのは有難い。ランタンもつるせて便利。
※管理人のシェードはカネライトフォーム製でデッカイので、天井収納ふえるのが有難い。
【屋外テーブルモード】
折り畳み(ヒンジジョイント部分で回転する)なので、カンタンに外にだせます。
フリードスパイクのトランクからだして、使うときのフレームはこうです。
11㎝脚は、外で使うときに役立つんです。高さ50㎝のテーブルになります。イスを用意した時、ちょうどいい位の高さになります。
高い場所にバーがあるのがポイントで、ここから色々ぶら下げられて便利です。
23㎝脚も作ったんですが、これは高いテーブルにするとき使います。
こんな感じです。このモードだとテーブル位置がたかくなるので、立ったまま机使うとき便利です。
【スキー板・ボード板手入れモード】
このときは、屋外テーブルモードの、板無しバージョンです。これでスキー板・ボード板をフレームにセットして、磨きやすくなります。
スキー手入れ台としては少し取り出しにくいのですが、安定感は抜群で市販の手入れ台よりもガンガンワクシングできて快適ですよ。
管理人はちなみに、サイドバーの部分は100均の滑り止めラバーを貼っています。こうするとスキー板だけでなく、さっきのテーブル板も安定して置けます。
【作ったキッカケ】
管理人の趣味がスキーなのですが、早起きは嫌だし駐車場渋滞はいやだから車中泊したい。車中泊するための改造にお金を賭けたくない。なんとか快適に車中泊と思って、でも普段使い(お買い物や大物買いしたとき)に支障でたらイヤなので、いろいろ考えつくしたのです。
作ってものすごくよかったです。
まず、普段使いに支障ありません(スーパーでの買い物もそうだし、IKEAの本棚買って積んでも支障なかったです)
次に、スキーの時活躍しました。車中泊×スキーと荷物がとにかく多い中、この棚の収納力に助けられました。
折り畳めるので、じゃまな時外してコンパクトなのも使いやすいです。今の所外す必要性はでてきてませんが。
それだけじゃなく、夏のキャンプで遊んだときも活躍しました。虫が多くて外で食べられない時、食事テーブルにもなりました(テーブル高さが少し高いので、イス使いますが)
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