スキー車中泊する場合の寒さ対策集

車中泊

スキー車中泊をするなら、絶対に寒さ対策をして下さい。寒さ対策寒さ対策いうのは他でもなく、「死亡しない為」です。寒さ対策が不十分だと、この記事の通り死亡リスクが上がります。

【要注意】スキー場車中泊で死亡した例と予防策
スキー場での車中泊は、メリットが沢山あるのでやりたくなります。 でも想像つくと思いますが、スキー場車中泊で死亡する事故が毎年のようにあります。とっても楽しくてメリットだらけのスキー場車中泊ですが、死亡リスクはどうしても避けないといけません。...

例えば最低でも「床断熱(マットレス)」、「-20℃対応寝袋」は装備しましょう。

管理人寒さ対策の例 上から
管理人寒さ対策の例 横から
万全に対策した図(フリードスパイクのセカンドシート&トランクで)

■寝袋(極寒―20℃対応)での寒さ対策■

まず対応温度-20℃までは、最低限です。というのは寝袋の「-20℃まで対応」は凄く辛いけど何とか耐えれる温度が―20℃、という意味で―20℃でも快適ではないのです。そしてスキー車中泊は、-10℃くらいはザラなので、-10℃まで対応だと朝方確実に凍えます。

次にマミー型を。頭を絞れることで、冷気侵入できません。寝袋の狭さがイヤで布団がいいって方は布団を・・と言いたいところですが車のスペースを喰ってしまいます。おすすめは胴体封筒型の寝袋を、右開き・左開き1枚ずつつなぐことです。こうすると2人で寝ても広々していますし、なにより布団を取られる心配もありません。

丸洗い可能も、選ぶポイントにしたいです。寝ている時は汗が凄いですので、2泊もすると寝袋はズッシリしてきます(管理人は連泊してそうでした)。丸洗いできるモデルだと、手入れラクラクで助かりますよ。

【寝袋の選び方】
●-20℃以下まで対応
●マミー型(=頭を絞れる)は必須
●寝袋なれしない方は「胴体封筒・頭マミー型」が万能
●丸洗い可能
※上記ぜんぶ満たすものだけ紹介します

DESERT CAMEL寝袋(左開き)

DESERT CAMEL寝袋(右開き)

このセットは管理人使用しているセットです。娘と2人でスキー車中泊しているのですが、左右で1つずつつないで眠っています。こうすると横幅160㎝になって、寝袋の狭さが無く広々と寝れるのです。ちなみに中国製ですが、1年使って3回洗濯しても今の所大丈夫でした。何年使えるかは人柱レポートかく予定です。

DESERT CAMEL寝袋 こんな感じ
到着時 限界まで圧縮され意外と小さい
空気抜かれてペッタンコ
袋から出すと膨らむ 結構重く2.7Kg
ロゴデザインと寝袋ケース
説明書
説明書ウラ 怪しい直訳日本語あり

■マットレスでの寒さ対策■

車の床にいきなり寝袋・・・は現実的じゃないです。どんなに―20℃対応寝袋でも、背中が寒くて寒くて仕方なくなります(底冷えといいます)。ですのでマットレスも寒さ対策に必要です。そのマットレスはいろいろ種類があります。

【マットレスの種類】
●極厚銀マット
●EVAフォーム(ウレタンマット・クローズドセルマット)
●エアーマット
●インフレーターマット

極厚銀マットで寒さ対策

最も安く100㎝×200㎝でも2000円程度で手に入ります。独立気泡なので穴があいてもダイジョブです。しかし・・・肝心のクッション性は皆無です。寒さ対策(底冷え)にもなりません。寒さ対策にならないのは、R値が0.5~0.8程度と低いからです。

極厚銀マットを2枚重ねればなんとかなりそうなのですが、あまりおすすめしません。というのは前述の通りR値が低く、3枚重ねてようやく2を超える程度だからです。荷物を減らしたいし、そんなに重ねてはズレます。

そのうえに6つ折りのシングルサイズマットレスを組み合わせるのなら、なんとか暖かいです。マットレスは家の寝具としても普通に使えます。が、今度は嵩張って仕方ないです。

EVAフォーム(ウレタンマット・クローズドセル・架橋ポリエチレン)で寒さ対策

銀マットより高くつきます。100㎝×200㎝を確保しようとすると、51㎝×190㎝を二枚使うので、1万円オーバーです。ですがコンパクトですし、空気入れるなどの面倒な作業もない。穴があいても空気漏れしませんし、いいメーカーのものは長寿命です。クッション性は折り紙付きで薄いのにスゴイです。断熱性はそこそこで、アルミ蒸着だとR値2.6くらい。これだと厳冬期使えない事になっていますが、車内であれば-10℃の外気温でも十分です(実証済み)。

おすすめは「THERMAREST」ブランドのアルミ蒸着タイプです。R値は2.1程度で一見心もとないのですが、車内で使う分には十分かと思います。アルミ蒸着タイプは語尾に「ソル」「ソーライト」とついてますので、注意して下さい。アルミ蒸着がないと、さすがにスキー車中泊ではパワー不足だと思います。

シリーズリッジレスト
クラシック
Zライト ソルリッジレスト
ソーライト
Zライト
収納ロール収納式折りたたみ式ロール収納式折りたたみ式
アルミ蒸着なしありありなし
材質架橋ポリエチレン架橋ポリエチレン架橋ポリエチレン架橋ポリエチレン

これが結構長寿命なんです。管理人は2011年に購入したもの(RIDGE REST ソーライト Lサイズ)を毎年使用していますが、10年使用した今も全くヘタらず暖かいですよ。(あろうことか実家で漬物たるの下に4年間置かれていましたが、救出後それでもヘタってなく現役で使ってます。そのくらい頑丈で間違いないです)

THERMAREST 折り畳み収納(RIDGEREST)Mサイズ
サーマレスト アルミ蒸着タイプを2枚敷いた図(フリードスパイク荷室にて)
サーマレスト アルミ蒸着タイプを2枚敷いた図(キャラバン荷室にて)

しかし現在、THERMARESTのアルミ蒸着シートシリーズは在庫切れ。その為、ほぼ同品質・防寒性同性能の下記を強くおすすめします。

<折り畳み収納の安価別ブランド品>

2枚セットで9000円以下と格安ですが、サーマレストと同じサイズ・同等のR値をもちます。1年保証がついており、品質充分でしょう。

■電気毛布で寒さ対策■

電気毛布はどっちでもいいです。(というか他の寒さ対策やってると、不要になります。管理人はビビりなので持ち歩いています)

使うなら丸洗い可能なモデルを選んで、モバイルバッテリーから電源とります。

EVAフォームの上に敷パッド・電気毛布(茶色のシマシマ柄)をしいた図

上記画像の左側にあるのがモバイルバッテリー(266Wh)。一番上に載ってる茶色いシマシマが、電気毛布で最強モードで40W/h使用します。おかげで冬車中泊にありがちな「床冷え」がいっさいなく、暑い位でした。

■窓断熱シェードで寒さ対策■

寒さ対策するなら、窓断熱は最重要です。というのは寒さの侵入口は「窓>>車の壁(内装の隙間)>床」だからです。いちばん寒さの原因となる窓は、お金と時間をつかってシッカリと寒さ対策して下さい。詳しくはこちらに書きましたが、一言でいえば「市販の専用設計シェードが最強、メタルシートで自作しても十分」という事です。

意外と簡単!窓断熱
車体の内装内部には、断熱材を仕込むのがおすすめです。(自分でやるより車屋さんに任せた方がラク。工具もいらないし3万円くらいでフル断熱してもらえます) では内装でなく、窓部分は?それこの記事に記載します。 車の窓断熱の例 車の窓断熱の例 市販...

※実際スキー車中泊していると、よく銀マット切り抜きのシェードを見かけます。管理人は昔やってましたが、正直これだと力不足だと思っています。シェードから冷気が入って不快でした・・・

■車の内装断熱で寒さ対策■

寒さの侵入口といえば、窓の次に車の内装隙間です。ここの寒さ対策しないと寒くなりやすいだけでなく、実は厄介な「内装内結露」を起こします。どういう事かというと車の鉄板部分に結露ができ、それが内装におちて内装が濡れ、カビ生えたり耐久性が落ちたりします。

※実際管理人は前車モビリオスパイクで断熱材なしで結露させ内装に黒カビが生え、大変不快でした。その前車は追突事故に巻き込まれて廃車しています。

詳しい内装断熱については、こちらにまとめさせていただきました。

意外と簡単!車体断熱DIYの例
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管理人は断熱材は「メタルシート」を勧めていますが、それは管理人自身が検証した結果で勧めています。下記記事にはおすすめ断熱材と、以前の車で「グラスウール断熱」をして大失敗した実例もかきました。

【車中泊】車断熱材の比較
車に断熱が必要な理由 車には断熱性が元々ありません。夏になると暑くて仕方ないし、冬になると暖房なしでは走れないと思います。これは断熱材が元々ないからです。 じゃあ断熱材を入れるとどうなるのかというと、メリットが沢山あります。 【車を断熱する...

■服装で寒さ対策■

車体・寝具の寒さ対策はもちろんですが、どれだけ備えても人間が薄着だと寒いです。ですから人間の服装も寒さ対策しましょう。服装の寒さ対策といえば「レイヤリング」です。

【寝る時の寒さ対策】
●インナー:ヒートテック極暖
●ミドルレイヤ:GUフリースパジャマ
●アウター:冬用の寝袋

【スキー中の寒さ対策】
●インナー:ヒートテック極暖
●ミドルレイヤ:GUフリースパジャマ
●アウター:スキーウエア

インナーは2泊分くらいの洗い替えを持ちましょう。汗をかいて保温効果落ちますし、スキー後おふろなども入れますからね。

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