ディフェンシブ株で、米国株なら良く伸びます
ディフェンシブ株で、それが米国株であれば期待ができます。
なぜなら、ディフェンシブ株はよく伸びるセクターです。そして米国株であれば、成長性は世界平均を上回っています。
ちなみにディフェンシブ株のなかでも伸びるといえば、「ヘルスケア」「生活必需品」といったセクター(分野)です。
そして銘柄リストも付けさせていただきます。
セクター | 平均リターン(年%) | |
★ヘルスケア | Health Care | 14.19 |
★生活必需品 | Consumer Staples | 13.36 |
情報技術 | Information Technology | 11.39 |
△エネルギー | Energy | 11.32 |
△一般消費財 | Consumer Discretionary | 11.09 |
△金融 | Finacials | 10.58 |
資本財 | Industrials | 10.22 |
★電気通信 | Communcation Services | 9.63 |
★公共事業 | Utilities | 9.52 |
△素材 | Materials | 8.18 |
業種平均 | Average | 10.85 |
理由:過去に好成績だった/今後もそのまま伸びる可能性高
実績②:米国株・新興国株・日本株・全世界株 のリターン
実績①:ヘルスケア株・生活必需品株・その他分野平均
変なバイアスかかってはいけませんので、全て2019年時点のランキング上位6社で比較します。日本のランキングでは仕方がないので(縮小マーケットで、日本企業でさえも海外売上を重視しはじめているので)、世界ランキングが参考になります。
生活必需品(のうち、日用品上位6社)を比較➡圧勝
まず、生活必需品株(日用品・食品)というのは非常に伸びています。
生活必需品(のうち、食品上位6社)と比較➡圧勝
食品会社もかなり伸びています。凄いのは、「配当金入れなくても市場平均と同等」ということです。
つまり「何も考えずに食品会社に分散投資して放置すれば、市場平均なみに伸びて、配当金の分はまるまるプラスされる」ということです。これは結構すごい事です。
ヘルスケア(のうち、製薬企業上位6社)と比較➡いい勝負
製薬企業は一見負けです。
ですが、配当金を含むとこの通りです。いい勝負になります。
製薬企業(配当有) VS 市場平均 だと、いい勝負なだけでなく、ショック耐性が強いです。リーマンショックで市場平均が半減するなか、製薬企業は半減までいかずだいたい30%減で耐えております。不況でいざ現金欲しい時、下落が小さいと備えになるのです。
エネルギー(のうち、オイルメジャー上位6社)と比較➡惨敗
オイルメジャーはみるからにボロ負けですね。実は海外機関投資家たちが、「石油関係はもう投資不適格だ!」と考えているので、あまり資金流入していないんです。
リーマンショック前のバブルから、ショック中は暴落しています。その後は回復せずに来ています。オイルメジャーはコロナショックで減配したところも多く、今後のリターンは比べるべくもありません。
金融(のうち、銀行6社)と比較➡惨敗
配当金込みの金融機関の株価です。惨敗しています。リーマンショック中のバンクオブアメリカなど、ほとんど紙切れ同然です。
このように景気敏感株はあまり伸びなかったり、ショックであっさり暴落する為いざって時に換金できません。ですから同じ長期リターンであっても、振れ幅は小さい方がいいにきまっています。
結論:シーゲル博士の解析通り、業種は「生活必需品」「ヘルスケア」が良い。
具体例2:米国株・新興国株・日本株・全世界株の推移
以下の3つの指数(ETF銘柄)で比較します。
VTI:全米株式と連動
MSIS:新興国株式と連動
ACWI:全世界株式と連動
これ、どれが全米・全世界・新興国をさしているか解りますか?
・・・正解は上から順に、全米・全世界・新興国です。つまり成長性も、全米>全世界>新興国です。ちなみに日本株は全くのびておらずこれ以下です。
今後もこうなるか解りませんが、コロナショック後のもどり方に注目です。戻りの大きい株は、やっぱり米国株でした。今後も米国がのびる傾向は否定できず、今後も成長率は米国がトップと思われます。
結論:ディフェンシブ株×米国株となると、伸び方最強!
これが結論です。ディフェンシブのなかで「ヘルスケア」「生活必需品」はよく伸びるので、これらのセクターで調べます。
ディフェンシブ株で米国株のものリスト
このようになります。
ヘルスケア×米国株
Becton Dickinson & Co. | BDX | Health Care |
Johnson & Johnson | JNJ | Health Care |
Medtronic plc | MDT | Health Care |
Stryker Corp. | SYK | Health Care |
West Pharmaceutical Services | WST | Health Care |
ジョンソンエンドジョンソンは、日本でもおなじみですよね。この会社は僕も注目・所持していて別記事でも分析しています。
メドトロニックは医療機器メーカーです。世界シェアが大きく、独占的な地位を持っています。これからも医療機器の使用は増えていきますし、製薬系と比べて割安株が多いのも特徴です。
生活必需品×米国株
Coca-Cola Company | KO | Consumer Staples |
Lancaster Colony Corp. | LANC | Consumer Staples |
McCormick & Co. | MKC | Consumer Staples |
Altria Group Inc. | MO | Consumer Staples |
PepsiCo Inc. | PEP | Consumer Staples |
Procter & Gamble Co. | PG | Consumer Staples |
おなじみのコカ・コーラ、ペプシコーラ、P&Gもあります。アルトリアはたばこ株なので、あまり伸びませんがひそかに営業利益率40%越で業績がいいです。
反論への理解:
「景気の底で、景気敏感株を買えばいいじゃないか」といわれます。たしかにリーマンショックのそこで買えば、バンクオブアメリカなどかなりの割安で買えました。
・・・でも、どうしてこんなに安かったと思いますか?それは業績が極端に悪くなって、破綻寸前だったからです。リーマン・ブラザーズという「つぶれない銀行」がつぶれて、ありえない事が起きたのがリーマンショックなんです。安く買うどころか、そのまま倒産して紙切れになるリスクが高いからなんです。だからショックの底で景気敏感株をつかむのは、リスクが高いんです。
ですからショックの底で掴むなら、景気敏感よりディフェンシブだと思っています。
市場規模でも、アメリカより新興国の方が伸びるのではといわれます。ですがアメリカは今も昔も金融の中心で、求心力は衰える気配ありません。
おわりに:
僕は安全・ローコストなのに高確率でふえる資産運用を目指しています。
みなさんも老後2000万円問題の心配とかで、資産運用を検討されているかと思います。でも専業投資家で、四六時中モニター張り付きでいられる人は殆どいません。ですから一度買ったらあとは放置でもOKくらい、安全ローコストな資産運用を考えましょう。
その解として、「ディフェンシブな米国株」はいい選択肢だと考えられます。それは歴史をみても明らかです。
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