多分このサイトを閲覧される方というのは、究極目的は「お金を増やしたい」に尽きるのではないでしょうか。
(FIREしたい・老後資金を備えたいので)早くお金増やしたいです。おすすめの財テク方法を教えてください。
こんな悩みにお答えします。
【この記事を書く管理人について】
●アラフォー、2児の父。
●日中はフルタイムで病院薬剤師勤務。(しかもシステム・感染対策委員・抗がん剤管理者・薬剤マスタ管理なども担当しバリバリ働いています)
●帰宅後や休日は子供の世話・料理・遊びに連れてく等家の役割もあります
ようするにどこにでもいるサラリーマンのお父さんです。記事をよまれる皆さんとだいたい同じ立場です。こんな管理人が、解説いたします。
【財テクの前に】お金を増やす為にはまず、当面の余裕資金をもつべきです。
お金を増やす為(財テクするための前提として)まず、判断力を確保しましょう。その判断力確保の為にほぼ必要なのが、当面の余裕資金です。
なぜなら金欠は人の判断を誤らせるからです(思考力が落ちては、財テクはできませんよ)。具体的にいうと金欠状態というのは「トンネリング」を起こすからです。それはトンネル内部の目先の事しかみえず、トンネル抜けた後の未来が見えなくなる事です。
【トンネリングとは】
●一つの事に集中するあまり、他のことをほったらかす事。
●トンネル内部の事に集中するあまり、トンネルに入らない・トンネルの先の事が何も見えなくなること。
●そして「欠乏の為おこる集中」は、トンネリングをより強くしてしまう
<例1>本やテレビ・ゲームに集中するあまり、隣の友人からの質問に気が付かなくなること
<例2>貧困者がその日のお金確保・家計やりくりに集中するあまり、未来への貯蓄・教育といった貧困を抜け出すために必要な長期の事柄をおろそかにする事。
※例2は、現在の貧困者はおしなべて、昔貧困家庭で育っていたというデータもあります。「貧困の再生産」という言葉で調べてみてください。
金欠が判断を誤らせる例:ニュージャージー州のショッピングモールでの、有名な知能テストがありました。
【お金の有る・無しでの知能検査への影響実験】
●米国・ニュージャージー州のショッピングモールにいた人々に、「車に不具合があり修理が必要になった、直すか・このまま賭けで乗り続けるか」という設定の質問をしたあと、知能検査を受けてもらった。その結果を富裕層グループと貧困層グループにわけて集計した。
<結果1>車の修理代が300ドルとすると・・・知能検査結果に、富裕層・貧困層で違いはなかった。
<結果2>車の修理代が3000ドルとすると・・・知能検査結果が、貧困層のみ得点が低くなった。
●追加条件:「正解を出したら報酬を上げる」とした。しかし貧困層の得点は上がらずむしろ、微減してしまった。
・・・この結果は、金欠によりトンネリング(=視野狭窄。トンネルの先の未来の事が見えなくなる事)が起き、判断を誤らせていることを示唆するものでした。
でもここで、疑問がわきますよね?
お金持ち=頭のいい人だから判断良い、貧乏=頭悪いから判断悪いのでは?
> それを否定する実験もあります。つまり同じ人でもお金あるとき・ない時で判断力は落ちるという事です。
●例としてインド農村地帯の方々で、サトウキビ収穫直前(お金ない時)と収穫直後(お金もらった直後)でのテスト結果。結果は同じサトウキビ農家の人なのに、収穫直後にははっきりと好成績でした。
補足
高収入の人間でも、トンネリングは起こしえます。なぜならトンネリングは、いまの生活を維持するのにはお金はが不足・欠乏している状態でおこるからです。例えば「昇進したから広くて駅近に住み替え」などとやっていると、後述する「負債」がふえることで、余裕がなくなっていきます。余裕をなくした結果、トンネリングを起こします。
<結論>(トンネリングによって)判断力を鈍らせない為にも、まずは当面の余裕資金をもつことが大事です。
~余談~この実験の内容については、「いつも『時間が無い』あなたに 欠乏の行動経済学(センディル・ムッライナタン、エルダー・シャフィール著)」に示されています。
究極の財テクは、「収入>>支出」にすることです。
お金を増やすための根本的な公式(財テク)は下記です。
【お金を増やすための公式(財テク)】
「収入>>支出」の状態にすること。
全員から「そんなの知ってるよ」と言われるでしょうね。当たり前の事ですよね。ですが、これを守れない方がとても多いです。
どういう事かというと、収入が増えてもパーっと使ってしまう(浪費してしまう)からです。(金持ち父さん貧乏父さんの図解から)。貴方は浪費しないでしょうか?こちらの質問を考えてください。
●ボーナス沢山貰えた・昇給した・転職成功で手取増えたとします。下記の何をしたいですか?
「海外旅行や国内のプレミアムプランでの旅行へ行く」
「広くて駅近の高いマンション・タワマンに住み替える」
「ランクの高い車・かっこいい海外の車に買い替える」
「高給ブランドバッグを買う」
「友人に高いご飯をごちそうする」
「貯金する」
「米国インデックスファンドを買う(株式投資する)」
・・・もしあなたが「貯金する」「株式投資する」と答えていれば、(資産を増やす選択なので)お金を貯められる方かと思います。おそらく目先の事だけではなく、将来を見据えて物事を考えられる方だと思うからです。
それ以外の回答をされた方は、(負債を増やす選択なので)お金をためにくい方かと思います。これらの回答は将来を見据えず、目先で一瞬の幸せ・満足感ですからね。友人に高いご飯のごちそうはひょっとしたら巡り巡って『危機に陥った時の自分を助けてくれる』となるかもしれませんが、基本的には「おまえ又ボーナスでただろ、ごちそうしろよ」となる可能性だって高いです。高給ブランドバッグは外見よくなり街を堂々と歩けるようになるかもしれませんが、「汚されたらどうしようという不安」や「また次のボーナスでも買いたいという欲」とがでてきてしまいます。ひろゆきさんの著書「凡人道」の言葉を借りると、「こういった生活コストを上げることには賛成しません」とのことです。
【資産・負債ってどういう事なの?】
●「金持ち父さん 貧乏父さん(ロバート・キヨサキ著)」でわかりやすい図解と言葉で説明されています。
●資産=あなたにお金をもたらすもの。
●負債=あなたからお金を取っていくもの
●さきほどのひろゆきさんの「生活コストを上げる事」というのは、まさに負債を手に入れる事と同じです。
まず浪費する(さっきのブランドバッグを買う・新しい車を買う・・・)すると、当然こうなります。
負債を増やすことになるので、支出を奪う装置を増やすようなものです。
いっぽうで、「臨時収入で資産を買う人」はこうなります。資産を増やす=収入をもたらす装置を育てる事になるので、さらに収入がふえていきます。
資産・負債の区分けは人によってさまざまかもしれませんが、例として挙げます。
【資産】 | 【負債】 |
株・投資信託 (配当・分配金・値上り) | 不健康な身体 |
不動産 | 新車 (ローン・維持費・税金) |
職業直結の資格 | マイホーム (ローン・維持費) |
自分のビジネスの 信頼性・知名度 | ゴルフクラブ会費 |
健康な身体 | 自動車保険 |
生命保険 | |
ネット回線代・スマホ通信費 | |
海外旅行グッズ | |
自分へのご褒美習慣 | |
ブランドバッグ・服 | |
貧乏になる思考はこうです。
金持ちになる思考はこうです。
将来を見据えると、資産をふやす行動をとったほうが無難です。負債をふやす行動は、いずれ余裕をなくし(欠乏を起こし)知らず知らずにトンネリングに陥ってしまいます。
<結論>お金を増やす為にはまず、「収入を増やし、支出を減らす」(≒資産を増やし、負債を減らす)くせをつけましょう。
我々凡人サラリーマンでも手に出来る資産
もう一度断っておきますが、私は親が金持ちでも資産家でもなく、普通にフルタイムで働くサラリーマンです。
その普通の人間でも、手に出来る資産があります(実際私がかなり手にしています)。
健康の維持、仕事直結の資格を取る、そして何より、株式投資です。
私の他のサイトでは「個別株の分析」「株の買い方(検証)」でずいぶん書いていますが、すべて「資産をふやす為のお手伝い」です。そのやり方・株式投資を選ぶ理由についてはこちらに書かせていただきました。
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