投資を考えている方。
産休・子育て・病欠・老後とかお金の不安でいっぱいです。お金をふやす為に、いい投資先はありませんか?
まさか損をするための投資はしないですよね?お金を増やしたいから、投資するんですよね?伸びてくれる所がいいけど、一発逆転てきなギャンブルはしたくないですよね?
そこで、ソコソコ手堅いけど成長性充分な「お宝銘柄」と思われるものを、探し方と具体例を書き出してみました。
※なおくれぐれも、投資は自己責任でお願いします。あくまで私流の探し方です。
安定性・成長性を両立した株はあります
安定性・成長性を兼ね備えた株銘柄は存在します。例えば、医薬品業種はいかがでしょうか?
●安定性:不景気で止める・減らすものではないので売上は維持される
⇔例えば交通系業種だと不景気で長距離移動・出張がなくなり売上減、インフラ系業種も電気ガス消費が減るので売上減、外食業種も当然売上減、銀行は貸し倒れで売り上げ減など、リスク大きい
●永続性:その時のブームで終わらず、未来永劫売れ続けるもの。
⇔例えばIT系企業は1995年~2000年のITバブル期はすさまじい値上がりだったけど、2000年のバブル崩壊。ほとんどのIT銘柄は紙くずになり、生き残りはヤフー、Amazon、e-Bayくらい。こういった流行り廃りの業種は永続できない。
⇔例えば現2020年現在はFAANGやテスラが急成長しているが前者は「世界シェアの急拡大で大きくなった」のであり、伸びる余地は少ない。
●成長性:世界の高齢者人口は伸びているので消費が伸びる
⇔世界人口伸びていてもタバコ株なら健康志向で売り上げ減、外食系は健康志向で売り上げ減などのリスクあり。
この様に、安定性・永続性・成長性をかなり高水準で兼ね備えています。これ以上の業種はないと思います。
ですのでこの記事では、安定性・永続性・成長性を兼ね備える「医薬品業種」のなかでの、選び方を述べていきます。
実は長期的に見て、いちばん優れています。業種別でみて(製薬株を含んでいる)ヘルスケア業種は、ものすごく伸びています。以下の表は投資の権威・ジェレミーシーゲル博士の膨大なデータ解析から解った、長期間スパンでの業種別の伸び方です。
セクター | 平均リターン(年%) | |
★ヘルスケア | Health Care | 14.19 |
★生活必需品 | Consumer Staples | 13.36 |
情報技術 | Information Technology | 11.39 |
△エネルギー | Energy | 11.32 |
△一般消費財 | Consumer Discretionary | 11.09 |
△金融 | Finacials | 10.58 |
資本財 | Industrials | 10.22 |
★電気通信 | Communcation Services | 9.63 |
★公共事業 | Utilities | 9.52 |
△素材 | Materials | 8.18 |
業種平均 | Average | 10.85 |
業種別で一番のびたのは「ヘルスケア:1年あたり14.19%」、つぎに「生活必需品:1年あたり13.36%」だとわかります。ちなみに「業種平均:1年あたり10.85%」で、大きく上回ります。一番のびるヘルスケアに、製薬株は入っているので選んで間違いなしです。
●いくら急成長しても、その会社が倒産したら紙くず(無価値)になるからです。1997年のアジア通貨危機(世界最大のヘッジファンドでさえも倒産)や、2000年のITバブル崩壊(アメリカのほとんどのIT会社が暴落・倒産した)が良い例です。
●急成長はなくとも永続できるのであれば、(株式市場全体は必ず成長してくので)株主に利益をもたらし続けてくれます。永続できるためには流行り廃りの事業ではなく、いつの時代も求められる事業で勝負し、生き残る・成長続けるための努力をしている会社のはずです。
株の「成長性」「永続性」について
この法則ですが、ジェレミー・シーゲル博士の著書を参考にしました。世の中には投資本があふれているのですが、一番解りやすく、また投資結果をだせた法則・理論が載っていました。
これは私の例なのですが、
著書に有る法則「業種別でもっとも伸びるヘルスケア分野を狙え」「期待されていないが業績のいい銘柄を見抜け」「株主に利益をもたらすのは、企業の急成長ではなく永続である」・・・これを忠実にまもり投資先を変更したところ、私は投資成績が急上昇し1年(2019年6月~2020年6月)で+10%を達成できました。
具体例付きでわかりやすいのですが、カンタンではありません。厳しい事をいうのですが、これでも難しい・億劫だとおもうのなら株式投資すべきではありません。そこまで株式はカンタンではありません。本気で投資を成功させたいのなら、2つとも買って理解してから銘柄を選ぶべきです。
医薬品業種の中で、お宝銘柄を選ぶ基準
「医薬品業種」が優れているのは前述のとおりです。ですがその医薬品銘柄の中でも、あまり将来性のない会社もあります。それは除外したいので、私独断の基準をもうけます。
また私の本職は「病院薬剤師(抗がん剤レジメン管理・高額医薬品管理)」で、医薬品業界のことはだれよりも早く・肌でわかる立場です。それも活かして、私なりの総合得点の高い順に5つえらびました。
<成長性あり>分子標的薬剤の新薬が多いorバイオシミラーに強い
<成長性あり>人口増の地域で、売っていること
<経営安定性あり>自己資本比率40%、流動比率150%が目安
分子標的薬剤の新薬ORバイオシミラーに強い(お宝率UP)
繰り返しますが医薬品業界は、ただでさえ伸びのいいマーケットです。下のグラフをどうぞ。伸び方が市場平均をはるかに凌いでいます。
その医薬品業界の中でも、「分子標的薬剤」「バイオシミラー(分子標的薬剤の特許切れ)」は、さらに伸びています。5年間で、医薬品全体が1.16倍なのに対しバイオシミラーは2倍になってしまいました。
売上変化 | 医療用医薬品 | バイオシミラー |
2019 | 1250000 | 5100 |
2014 | 1042500 | 2554 |
ですのでバイオシミラーや、その先発品である分子標的医薬品を狙うのが伸びのいい投資となります。
人口増の地域で売っている(お宝率UP)
またいくら伸び盛りの分野といっても、人口減の日本・韓国・ロシア・ヨーロッパといった地域に特化していては成長見込めません。高齢者人口が爆発的に伸びている北米・南米・東南アジアなどといった地域で販売できる会社がいいです。だからバイオシミラーに強いが、日本国内でしか売れない小野薬品工業・持田製薬・富士製薬の様な会社も除外します。
財政がよい(倒産リスクDOWN)
いくらイケイケで売っていても、財政の悪い会社は永続できません。財政の目安として自己資本比率40%・流動比率150%の目安を設定しました。
たとえば成長性があっても、近年経費のかさんでいたアストラゼネカ(AZN)は微妙なところでした。ですが近年(インフラ投資を主要医薬品に絞るなど)経費圧縮しつつあり、改善のめどがたったので、リストに加えました。
具体的な銘柄名
具体例1:アストラゼネカ(AZN)
割安さが魅力でPBR5と、分子標的抗がん剤を多発する会社なのに低めです。これは近年のインフラ費用・販管費がああまりにも高かったため利益を削っていたからです。でもその費用も今年は圧縮しつつあります。
具体例2:ブリストルマイヤーズ(BMY)
販売地域を米国集中(それでも伸びますが)➡全世界へ拡大成功しています。伸びてる分子標的薬もヤーボイ、オプジーポ、レブラミドといった分子標的抗がん剤で、しかも特許も10年くらいあります。
具体例3:メルク&カンパニー(MRK)
日本では「MSD」が略称になっていますよね。連続増配は実質50年の「配当王」になります。めったな事では減配しませんし、歴史上「配当王・配当貴族は長期リターンが市場平均よりよかった」と解っています。伸びている薬はキイトルーダという、分子標的抗がん剤がありますがそれでも25%以下の依存度です。
具体例4:バイオジェン(BIIB)
多発性硬化症・萎縮性筋萎縮症だけで売上93%(2019年)を占める、特化型の会社です。特化型といっても売上減のリスクは低めです。そして5年で市場規模が2倍に拡大した、バイオシミラー市場で力を入れていて急成長しています。
具体例5:アムジェン(AMGN)
分子標的抗がん剤は、あのオプジーポ(日本の小野薬品と共有)を含みます。財政がよく自己資本比率40%、流動比率160%を誇ります。これは米国の会社としてはかなり高いです。売上地域はアジアに拡大中で、コロナ治療薬も開発中と伸びる要素はほかにもいっぱいです。
おわりに:
株価は長期的には、一番のびていく資産です。ですが株銘柄の全部が伸びるのではなく、落ちていくバクチ銘柄と伸びていくお宝銘柄とあります。
製薬株といえどもバクチ銘柄もいくつかありますが、それらは割安で一発逆転の可能性を秘めてもいます。株式投資の上級者向けで、かつ業界に精通したMR・病院薬剤師にしか勧められないものです。これら一発逆転銘柄は別記事でいずれ書きます。
※ちなみに、バクチ銘柄の例です。
なお日本の武田薬品も、(財政まっかっかで期待度が低く、割安化しているので)バクチ銘柄です。
これが100%伸びるお宝銘柄だ、とは解りません。ですが伸び盛りの業種(歴史上もっとも伸びるヘルスケア業種)を選んで、伸び盛りの地域(北中南米・アジア・アフリカ)で勝負できていて、伸び盛りの商品(例えば特許の長い・治験中の分子標的薬剤)をもっているとしたら。お宝率は高くなると思います。
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