【連続増配50年超】ジョンソン&ジョンソン(JNJ)は長期保有むきの安定株

個別銘柄(ヘルスケア>製薬株)

投資をしたいけど迷う方。

ちゃすけ
投資家

投資したいけど、どの銘柄にしよう?不景気でも伸びてくれたらいいな。

でしたら、「ジョンソン&ジョンソン」はいかがでしょうか?迷う方にはこういう、安全な株をオススメします。

だけど、折角大事なお金をつかって投資するなら、知っておきたいですよね?

●投資歴1年半で、コロナショックでも収益プラス
●投資スタイルは買ったら放置(2人子育てで忙しいから)
●放置したいので、安定株しか買わない・分析しない
●高収入じゃない分、生命保険・学資保険代りに資産が欲しい
●投資・金融が専門外なので、却って初心者の気持ちが解る

の僕が、解説いたします。

【そもそもどんな銘柄?】

社名を知らない方はまずいませんよね。規模を把握したいので、同業種の売上も比較してみましょう。

・・と、医薬品業界ではトップの時価総額(医薬品売上TOPではない)です。

今度は売上の内訳をみてみます。

・・・医療用医薬品(ヤンセンファーマという社名で販売)が半数を占めています。いちばん伸びている部分も、この部分にあたります。

セクター(=業種)11分類でいうと「Health Care(=ヘルスケア)」ですね。当然景気敏感・ディフェンシブでいえば、ディフェンシブ株にあたります。

本当に安定しているの?

とても安定しています。理由はこうです。

①売上地域が分散してるから
②不景気でも止めない物だから
③実際に配当金が、増え続けているから
④長期リターンのいい「Health Care」業種だから
 

いっぱいありますね。ひとつひとつ解説していきます。

具体的な理由

①売上地域が分散してるから

これをご覧ください。

売上が世界中に分散していますよね。分散すると、安定するんです。

なぜなら、一カ国で不祥事・被害があって売上低下しても、他の国と地域が補ってくれるからです。

投資家では有名な格言で、「卵を一つのカゴにのせるな。(沢山のカゴに分散させろ)」というのもあります。

ですから「売上分散」というのは、おおきなメリットなんです。

ちなみに、地域別の売上の伸びをみると、この通りです。

②不景気でも止めない物だから

ジョンソン&ジョンソンの製品は、不景気だからと言ってやめられないものばかりです。。

なぜなら不景気で財布のひもをしめるとき、控えない品目だからです。

具体例を考えましょう。不景気でお金がなくなっても、怪我をしたら絆創膏買いますよね?そして「傷を湿潤療法できれいに早くなおす」絆創膏が欲しいとき、名の知れた企業のものを買うことが多いです。その名の知れたもの・・・ジョンソン&ジョンソンなら知名度抜群なので、まず最初に手に取るでしょうし、選ばれます。

別の例で、不景気になって買い控えるものではないですよね?不景気でお金なくなったら、どうやってお金を残しますか?外食控える・旅行控えるor近場にする・ぜいたく品を買わない、などじゃないですか?間違っても「リウマチ痛くて、レミケードやシンポニー薬注射しないと関節が動かないけど、不景気だからやめる」なんてことは、ないですよね?・・・・このように削れない分野で売上ているのが、この会社なのです。

ですから、ジョンソン&ジョンソンは不景気でも落ちにくいのです。ヘルスケア業種というのは、そういう物なんです。

③実際に配当金が、増え続けているから

これをご覧ください。年々、配当金が増え続けている事が解ります。

2020年は配当がまだ2回しかないので悪いようにみえます。緑の配当金は途切れることなく、増え続けています。そして配当するなら、利益が必要なんですがそれも大丈夫です。特筆すべきは、半世紀以上も増配したのに1株利益に余裕がある(=配当性向が低い)事なのです。

当然、利益も右肩上がりで伸びている会社です。

利益率の高さも、つねに25%を超えていて凄いです。これだけ売上分散しているのに、全体でこの数値は凄いの一言です。

④長期リターンのいい「Health Care」業種だから

業種的にも、オススメです。

なぜならHealth Care(ヘルスケア)の業種は、歴史的にも伸びの良かったからです。

具体的な数字をあげます。これは株式分析の権威:ジェレミー・シーゲル博士の統計からわかった、業種別の長期伸び率です。

セクター平均リターン(年%)
ヘルスケアHealth Care14.19
生活必需品Consumer Staples13.36
情報技術Information Technology11.39
エネルギーEnergy11.32
一般消費財Consumer Discretionary11.09
金融Finacials10.58
資本財Industrials10.22
電気通信Communcation Services9.63
公共事業Utilities9.52
素材Materials8.18
業種平均Average10.85

どうでしょうか?業種平均より大幅にいい14.19%の伸び率をだしています。業種的にも、伸びやすいといえます。伸びるということは、それだけ安定的だという事です。

詳しい売上内容

主要医薬品の売上と伸びはこうです。もちろん医療用医薬品は「ヤンセンファーマ」の名前で売っています。

REMICADE®:レミケード

分子標的薬剤に該当。関節リウマチの治療薬です。分子標的がでまわりだした2008年頃は、これじゃないと救えない患者さんが数多くいました。売上もすごかったですが特許切れして、将来を望めません。

SIMPONI®:シンポニー

分子標的薬剤に該当。関節リウマチの治療薬です。そう、レミケードにとって代わりつつある薬の一つなんです。この薬の良いところは自己注射製剤があること。自己注射=病院で看護師さんを介さず、自分で注射できるって事です。レミケードなら14日毎に通院して注射の必要でたが、これなら通院頻度がぐっと減ります。

STELARA®:ステラーラ

分子標的薬剤に該当。潰瘍性大腸炎・クローン病・尋常性乾癬の治療薬です。これらの疾患は患者数が多く、しかも世界的にも増加傾向です。おまけに完治させる方法がないため、薬は一生継続することになります。そのためステラーラは、売上がかなり伸びています。

 INVEGA SUSTENNA®:インヴェガ ゼプリオン

分子標的薬剤ではなく、低分子薬です。統合失調症の治療薬です。この薬は注射薬で、月1回の注射で効果持続する優れものです。近年精神科の診断はふえる傾向にあり、やはり伸びている薬となります。

 

 DARZALEX®:

分子標的薬剤です。多発性骨髄腫の治療薬です。やはり加齢に伴ってふえるガンの薬だし、骨髄腫は薬が効きやすいがん種なのでよく使われています。

反論への理解

58年も配当金増やし続けてもう増える余地がないのでは、といわれます。というか私も思いました。

たしかに増やし続けています。

ですが配当金の出所は、利益です。その利益も増え続けているんです。それにまだまだ利益の半分も、配当に回していません。今後も増配が続くのでは、と考えられます。

こんなに規模が大きくなって、もう伸びる余地がないのではとも言われます。

たしかに世界中で展開し終えています。

しかし、インド・パキスタン・ブラジル・インドネシアといった途上国での展開余地はまだまだあります。それに何より、この会社の製品を必要とする人数(世界の高齢者人口)は増え続けています。これに従ってどんどん増える可能性が大きいです。

ですから、まだまだ増える余地があります。

結論:ジョンソン&ジョンソンは利率のいい預金のような物

これがいえます。完全放置で、勝手に増えてほしい株が欲しいかた。ジョンソン&ジョンソンは売上地域・売上品目ともかなり分散されているので大コケしにくく、しかも「伸び盛りの分野内で分散」できているのです。これは非常に強く、世界中見渡してもこの会社だけです。

この通り、配当金なしの株価だけで、市場平均のS&P500に互角です。

高配当ではありませんが、株価はどんどん上がり続けています。安定性も高く、僕個人的には「預金並みに安全」だとかんがえています。年10%も利息のある、預金のようなものです。

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