遠距離移動の手段といえば、2020年現在は「飛行機」が主流ですね。ですが、フェリーも選択肢に加えてください。「長距離旅行=飛行機>新幹線」と考える方が多いので、フェリーを知らずなのは勿体ないです。
※あくまで「選択肢の一つである」だけで、新日本海フェリーを宣伝するつもりはありません。
フェリーの特徴
フェリーの例として、新日本海フェリーを例にとります。
①移動時間がかかる
②便数は少ない
③愛車も一緒に乗れる
④船内は案外広く豪華・ちょっとしたクルーズ
例として、関西の人が新日本海フェリーを利用するとします。
①移動時間が長くかかります。関西の敦賀港➡北海道の苫小牧東港まで、じつに20時間かかります。
②ダイヤもたった1往復です。しかも0:30~20:30と微妙な時間です。20:30に北海道着いてもすることはなく、移動だけで1日終わってしまいます。北海道って、遠いんですね。
③しかし、愛車が一緒に乗れます。例えば一般的な乗用車として、全長4.1mのフリードスパイクを載せるとします。
乗用車航送運賃(1台あたり・運転手のツーリストA運賃を含む )
車両の長さ | 3m未満 | 4m未満 | 5m未満 | 6m未満 |
---|---|---|---|---|
期間A | 30,600円 | 32,700円 | 34,500円 | 41,600円 |
期間B | 33,310円 | 35,950円 | 39,250円 | 45,960円 |
期間C | 37,710円 | 41,450円 | 44,750円 | 52,560円 |
すると閑散期であれば34500円で、車+大人1人が乗れます。飛行機の正規料金と同じ位ですね。ツーリストAのお部屋は、カプセルホテルのような部屋です。一人旅向きで、家族旅行には向きません。(夫婦や家族連れで旅行するなら、ステートAがオススメです)
こんな使いにくい時間着であれば、格安航空サイトで安くねらえそうですね。
航空券最安値:7260円(新千歳18:45➡関西国際空港21:00)
フェリーは高い。一見勝負になっていませんが、自分の車を終始つかえることが利点です。
新日本海フェリーなら、自宅➡移動中➡北海道の目的地 まで、全部自分の車なんです。終電も何も気にしなくていいし、宿探しが面倒なら車中泊したっていいんです。(場所は常識の範囲で探してください。ただし北海道は車中泊場所が豊富です)船にさえ乗れれば、あとは自由気ままでいいのがフェリー旅行ですね。
④船内は案外広いです。施設もいっぱいあるし、綺麗です。食堂もいくつもありますし、食事も安くておいしいです。船内で演奏会・映画上映会などのエンタメもあります。ただの移動手段と考えるのはもったいないくらいですよ。
そして僕の体験談になるのですが、20時間も同じ船内にいると段々、友情のようなものが生まれてきます。僕は船内演奏してくださった方と、いまでもFBで友達だったりします。他にも失恋して気晴らし北海道なんて人もいました。
例:関西~北海道へフェリー旅行する場合
折角ですので、飛行機移動の場合とフェリー移動の場合を比較します。僕がフェリー信者だからフェリーにしなさいではなく、どちらも一長一短があるのです。これから紹介するフェリー旅の具体例をみて、両者とも知ったうえで、選んでください。
事例:家族4人(夫婦+7歳と3歳の子供)で旅行
こんなスケジュール例を考えました。
前日 | ー |
ー | 日勤の仕事普通にこなす |
18:30 | 仕事終了 |
19:30 | 帰宅(家は京都市伏見区役所と仮定) |
ー | 食事・入浴・旅行準備など |
21:00 | 愛車に荷造り・家族4人で出発 |
23:30 | 敦賀港に到着・乗船手続きする |
1日目 | ー |
0:30 | 敦賀港で乗船 |
ー | 新日本海フェリー「すずらん」 |
20:30 | 苫小牧東港到着 |
21:30 | 苫小牧市で宿泊 |
2日目 | ー |
8:00 | 登別温泉へ出発 |
ー | 途中馬や熊牧場・支笏湖や海遊びも寄り道可 |
18:00 | 登別温泉へ到着・宿泊 |
3日目 | ー |
8:00 | 余市や小樽へ出発 |
ー | ニッカウヰスキー工場や小樽街歩き・札幌観光 |
21:30 | 小樽港へ出発 |
22:30 | 小樽港に到着・乗船手続き |
23:30 | 小樽港で乗船 |
4日目 | ー |
ー | 新日本海フェリー「はまなす」 |
21:15 | 舞鶴港へ到着 |
0:00 | 自宅へ帰宅 |
時間はまるまる4日必要です。宿は1泊のみですがまるまる2日間、北海道で遊べます。船で2泊できるからですね。乗船時間がとても長いので、船酔いする人が居たらできません。
料金はというと、同一・類似経路は割引が利きます。愛車を4人家族で一般的な「日産セレナ(全長4770㎜)」と仮定します。4人家族なので部屋はツーリストは選べず、ステートA・ステートBを選びます。閑散期だと仮定します。
往路 | 料金 | 復路 | 料金 | |
車代 | 34500 | 車代 | 31050 | |
大人1人 | 10100 | 大人1人 | 9090 | |
大人1人 | 20800 | 大人1人 | 18720 | |
子供2人 | 20800 | 子供2人 | 18720 | |
合計 | 86200 | 合計 | 65400 |
こういう料金です。大人1人が格安なのは車代にツーリストA料金が含まれるため、グレードアップの差額が10100円だからですね。復路が安いのは、敦賀港で往復割引を申請し、往復まとめて買っているからです。なお敦賀➡苫小牧東と舞鶴➡小樽は同一経路とみなされます。
4日の連休を家族全員でとれて、旅行日数の半分が船旅にはなります。ですがそれなりに回れることが解るでしょうか?何より飛行機を使わない為、環境にやさしいです。
あと落とし穴なのは、フェリーの出る港の場所。そもそも苫小牧東港ってどこでしょう?
・・・結構遠いんですよね。苫小牧市でなく隣の厚真町で、しかも駅(浜厚真駅)からも遠いんです。苫小牧中心まで車で35分かかりました。苫小牧東という名前で早とちりしてはいけません。
もしフェリー旅で車を使わない方がみえるなら。苫小牧東港➡南千歳駅行のバスもあり、それは苫小牧東港へ着いてから乗客の準備出来次第発車です(苫小牧東港で受付にいえば待っててもらえます)。
旅行ルートですが、完全に独断です。安く・フェリーの港から近く・季節を問わず・北海道らしい場所をまわる、と考えてルートを組みました。本当は冬ならニセコスキー場だとか、夏なら積丹や帯広だとか、良いところが一杯あるので組みたいんですけどね。
・・・僕個人の話ですが北海道は大好きで、北北海道以外はほとんど回りました。マイカー載んでのフェリー旅だけじゃなくて、列車&自転車持ち込んでの旅なんかもしました。車窓から変わりゆく景色をぼーっと眺めるのも、本州では出会えない景色が沢山あって面白いのです。
あと北海道は想像以上にデカくて、例えば札幌➡函館間は車でまる一日以上かかります(車じゃなくて特急北斗で移動しましょう)。旅行ルート組むときはグーグルマップなどで所要時間を計算してから、行ってください。
結論:フェリー旅は大型連休&船酔いしない&車使いたい人に向く
時間が沢山必要な事が解ったでしょうか?3連休で北海道なら選択肢から消えます。4連休以上あって、はじめてフェリー旅が選択肢になります。
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