「連続増配株は、投資成績が一番よい」とされています。
そこで疑問があると思います。「じゃあどうやって、連続増配株を調べるの?」
連続増配株を知るだけなら、いろいろなサイトで見られます。でも連続増配株の調べ方は、あまり周知されていません。(僕も探すのに苦労しました)調べ方を幾つか、載せておきます。
連続増配株の探し方
U.S. Dividend championsサイト があります。
アメリカ合衆国で上場する、配当チャンピオンの一覧サイトです。配当「チャンピオン?」と思いましたが、配当金を増配orそのままで25年以上(=累進配当25年)の企業です。※配当貴族=連続増配25年以上
僕が見つけたのではなく、先人が見つけていましたので紹介します。
これを開くと、こんな感じです。例としてジョンソンエンドジョンソン(JNJ)の分析をしましょう。
こんな風に分析されます。アメリカ株は分析ソフトが豊富なので嬉しいですね。
使い方①累進配当の長い順に並べる
こうすることで、累進配当の長い順位に並びます。このデータは頻繁に更新されるのがうれしいですね。
使い方②ヘルスケアセクターに絞る
「チャンピオンの中でヘルスケアセクターだけ」を捜すこともできます。
なお例としてヘルスケアセクターを選んだ理由は、①長期的に安定しやすい(いわゆるディフェンシブ)なのと、②個人的に僕の本職が薬剤師なので詳しいから。
②薬剤師なので医薬品業界の動向は詳しく、これからどの会社が伸びそうかは肌で感じます。それはグラクソスミス(GSK)の記事にも書きましたが、これからの地球規模での医薬品需要にマッチした会社ですね。
こうやってこのサイトで好きな銘柄を見つけたとします。例えばコカ・コーラ(KO、1957以来、連続増配中)。でもこの表では、リアルタイムの詳しい株価は解りませんね。調べるなら次に紹介する「Yahoo!Finance US」です。
詳しい配当成績は?
お気に入り銘柄を見つけたとして、調べるならこちらをどうぞ。
あのExcel表でコカ・コーラ連続増配63年てなってるけど、本当か?
でしたら、Yahoo!Finance USで調べられますよ。
このページを開いて、コカ・コーラのティッカー(KO)と入力する。
このExcelファイルをひらくとこんな感じですね。配当金が下がったようにみえる箇所は、実はすべて株式分割です。それを加味するとこんな感じです。
・・あれ、めっちゃ減配してる年があるけど?
これは株式分割です。コカ・コーラ社の株式分割の歴史はコチラ。
1for2Stock Splitなら1株を2株に分割しました(増やしました)と言う事。 1962年に1株持っていれば、現在は392株に増えています。さっきのExcelファイルに株数を入力し、現在の1株当たりの配当金をだします。現在の1株当たりの配当金はコチラです。
きれいな右肩上がりですね。こうやって検証するのも手です。2001年にくぼんでいるのは臨時で追加配当を少しだけだしたからです(実際減配ではなく、増配しています)。
※先ほどのExcel「U.S. Dividend champions」でも調べられます。
株価推移のグラフは出せる?
PROFOLIO VISUALIZERを使い、バックテストします。
※VOOは正確には「S&P500指数に連動するETF銘柄の一つ」ですが、ほぼS&P500とおなじ動きです。
こうしてから、下の「Analyze Portfolio」ボタンすると・・・
成績がいちばんいいのがジョンソンエンドジョンソンですね。つぎにS&P500指数。
ただしこの方法は、3銘柄いずれもの「配当金」を含みません。配当金入りの価格推移(トータルリターン)の調べ方は、もう少しお待ちください。
いずれ僕の狙っている株も、上記のようなデータ付きで公開いたします。
配当チャンピオンを分散投資したい
僕はそう思います。ここまで散々、累進配当銘柄を紹介しておいてあれですが。
実は連続増配銘柄だったロイヤルダッチシェル(RDS B)を買った所、即座に減配されて株価が半減した経験があります。ちなみに購入当時の2003年~2019年まで累進配当16年(配当チャンピオンは目前だった)、これからも累進だろうと甘く思っていました。配当利回り7%(0.94×4÷53.00で計算)に目がくらんだんですね。
2020年1月1日:株価53.00USD、配当金0.94USD(年4回)
2020年5月1日:株価28.70USD、配当金0.32USD(年4回)
・・大減配で株価は半減して、塩漬けになってしまいました。52株持っていたので
52株×24.30USD×1ドル107円=135205円 もの損失を出しました。ダサいですよね。
その時に思ったのが以下。
同じエネルギーでもエクソン・BPにも均等投資すれば被害は小さかった。彼らは減配しなかった。
1月にシェルまとめ買いしたのもダメ。1月・2月・3月・4月に4分割で買えば単価53USDじゃなく、38USDだった。
減配は即売だけど、そもそも減配情報をつかむのは時間が足りない。ほったらかし投資がしたい・・・
素人投資家なんてこんなもんですね。・・・まぁ金のキャピタルゲインで、損失分は打ち消せんたんですが。減配は即売という格言ですが、これは
連続増配株>S&P500 指数>無配企業>減配企業
その中で減配企業のみ、投資成績はマイナスになる
あれ、無配企業にはgoogleやAmazonがあるぞ。超成長株を含めてもS&P500指数に負けるの?
無配企業には超成長株も入っています。
それでもS&P500指数に負けます。
・・・・僕の失敗の逆が、安全で手間のない投資方法です。つまりこうです。
①配当チャンピオンに分散投資
➡投資信託orETFに投資先を切り替える
②投資時期を分散
➡毎月の積立投資
具体的にはこうですね。
野村・米国株式配当貴族指数(Funds-i)
これだと配当チャンピオン(累進配当25年以上)のうち配当貴族(連続増配25年以上)全体に分散してくれます。そのトータルリターンは、何とS&P500 さえも上回ります。今だけは逆転されていますが、ほとんどの期間で上回っているのわかりますよね。つまり上記の「連続増配企業>S&P500指数」を証明していますよね。
つぎに、投資信託ですから「積立買い付け」ができます。ここで無理のない範囲で、月50000円買い付けとすれば、投資時期を年12回に分散投資できるのです。
・・・更に、楽天証券で、楽天カードで買い付けをする場合。投資額の1%が楽天ポイント(1ポイント=1円の価値あり)になります。月50000円なら、月500楽天ポイントですね。
ちなみにこの投資信託は、「楽天証券」で配当貴族へ分散投資する場合、手数料が最安値(年0.55%)になります。
安全投資するなら、この配当貴族の積立がいい。それでも個別株がほしくなったら、上記の方法で探せばいい。今ではこうやって考えてます。
コメント