mFOLFOX6:抗がん剤レジメン

わかりやすく、抗がん剤レジメンを解説したいと思います。

またスケジュール管理・抗がん剤量を自動計算できるよう、Excelで数式を組み込みました。よければダウンロードし、使ってください。

【レジメンの意味】

mmodified=調節された。
オキサリプラチンを100㎎/㎡➡➡85㎎/㎡に調節。
FOLFOLinic acid=フォリン酸。レボホリナート。
FFluorouracil=フルオロウラシル。
OXOxaliplatin=オキサリプラチン。

日本で「FOLFOX」というと、たいてい「mFOLFOX」の事だそうですね。僕もレジメン記入時、「mFOLFOX」と記入しなおしています。

【投与量・薬理】

<投与量>

オキサリプラチン85㎎/㎡
レボホリナート200㎎/㎡
フルオロウラシル(急速)400㎎/㎡
フルオロウラシル(持続)2400㎎/㎡

<薬理>

オキサリプラチンDNAの構造をぐにゃぐにゃにし、合成できなくする。
レボホリナートフルオロウラシルを増強する
フルオロウラシルDNAのニセ原料で、取り込まれると合成できなくなる。

薬理の部分は、僕が患者さん説明用に使う文章(一例)です。「抗がん剤がなんで1種類じゃないのか!」と言われない様に、抗がん剤ごとに違う説明をしています。

詳しくは、こちらにエクセルを貼っておきます。自動計算と、投与スケジュール、前後投薬の副作用止めも、載せてあります。

mFOLFOX6療法.xlsx
Shared with Dropbox

※マクロ不使用です。ウイルス等は一切入っていません(入れようがないです)

【服薬指導の例(初回)】

抗がん剤の服薬指導では、薬全部を順番通りに説明、はNGです(そんなに長々と聞いてもらえない)。ポイントを絞って、説明しましょう。(詳しくはこの記事を参照)

<初回指導のポイント>
●がん告知はどこまで済んでいるか?
●抗がん剤の薬理・起きやすい副作用かみ砕いた説明
●副作用止めについての説明
●以上を、紙の資料(抗がん剤メーカ-発行のでOK)用いて行う

がん告知がどこまで出来ているか、とても重要です。次のようなNGを避ける為に、是非確認しましょう。

●がん未告知なのに「この抗がん剤の効き目は~」などと告知してしまう
●がんを全部切除したと聞かされている患者に「取り残したがんにも効くように」などと説明してしまう

抗がん剤の薬理を、そのまま説明しても伝わらないです。今回のレジメンであれば、下記の様にかみ砕きましょう。

(電子カルテでがん全告知を確認して)
●がん細胞は増えまくる事で悪さする。増えまくる細胞を抑える薬が、がん細胞です。
●増えまくる細胞は、がん細胞の他に正常細胞の口腔粘膜・胃粘膜・毛母細胞・血液細胞も含む。それにより副作用は出ます。
●口腔粘膜を抑える➡口内炎、胃粘膜を抑える➡げっぷ・消化不良、毛母細胞を抑える➡脱毛、血液細胞を抑える➡貧血・免疫低下、を引き起こしえます
●予想される副作用が起きないよう、大量に副作用止めを使います。
●また抗がん剤は体力消耗する=だるさが残ります。
●抗がん剤でやられた正常細胞も、数週間でだいたい戻ってきます。

僕であれば、このくらいを説明します。ちょっと長いですが、メーカーパンフレットに沿って説明すれば忘れにくいです。

【服薬指導の例(2回目)】

2回目となると、説明箇所はこれです。

2回目指導のポイント:レジメンの変更箇所、体調変化

患者さんの知りたがってる所は、限られていますからね。あと間違っても、「腫瘍マーカーが下がってきた」だの「CTで影が小さくなった」だの、言わないでください。医師が説明しますし、私たちが薬剤師が言っても、不安にさせますからね。

【関連レジメン:+~mab】

mFOLFOX6+B-mab

mFOLFOX6+P-mab

mFOLFOX6+C-mab

mFOLFOX6+R-mab

コメント

タイトルとURLをコピーしました