【転落・崩落注意】ベランダ菜園で起こる問題(耐荷重その他)と解決策

ベランダ菜園

マンション住まいでも家庭菜園したい!とれたての果物・野菜を食べたい!子供の食育に育てたいって方。ベランダならではの問題点は気を付けてください。

 ※ベランダ菜園できるものとして、意外とブルーベリーもOKです。しかも全自動化できます。その例を貼ります。

【準備編】ブルーベリー養液栽培(個人・ベランダ可)
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ベランダの床が 抜けた例

【問題点:ベランダが通路として使える事】

 ベランダ家庭菜園で注意したいのは、通路としての機能を守る事。ベランダは必ず、人が通れる場所にしましょう。

というのはベランダは本来は、避難用通路です。消防法17条ではっきり書かれています(参考)。幅60㎝の通路は確保することになっています。

この図を見てもらうとわかりますが、「非常時には、ここを破って隣戸へ避難できます」とあります。つまり非常時には通路にするから、通路として空けなさいということです。それが幅60㎝なのです。

<解決策>逆に通路としての働きがあるのなら、ベランダをつかっても大丈夫。

この図ではモノを置いてはいますが通路は塞いでおらず、通路として問題なく使えます。かりに置いても、すぐどかせるものなら大丈夫なんです。

【問題点:ベランダを汚さない・傷つけない】

 ベランダ家庭菜園する上でダメな、ベランダを傷つける・汚すもの。例えば「土」があります。絶対にベランダに土流出させないでください。

 なぜなら、まず土があると排水口がつまります。排水できなくなれば、ベランダに水が溜まってしまい腐食してしまいます。

 土が悪いのは、ベランダの土に草がはえてしまい、草の根っこはコンクリートでさえも食い込んで割りながら伸びます。そうしたら、最悪ベランダ崩落です。

 こんな2つの理由から、ベランダに土を絶対流さないでください。流れないように鉢底の皿をつけて、土はプランターに返しましょう。

 ベランダを傷つける物がほかにもあって、「酸」です。雨の酸性はpH5くらいですが、たとえば肥料なんかでそれより酸性のモノを流すこともあるでしょう。この酸は、コンクリートも鉄筋も腐食して溶かしてしまいます。被害がすぐには見えなくても、何年も流し続けると深刻なダメージとなります。

 酸性の液というのが、たとえばブルーベリーの肥料や土。ブルーベリーの肥料や土はpH5前後なので、無視できないでしょう。こういう液は流れて行かないように、やはり鉢底皿をつけるのがいいでしょう。もしくは液肥自体を雨のpHと同じかちょっと高めくらい(pH5.5くらい。ブルーベリーにとっても好適なpHです)に作るのです。

<解決策>家庭菜園のプランターには皿を敷いて、中身を流出させない事。皿を用意できず流出させる場合は液肥をpH高めに作る。

【ベランダ耐荷重問題】

 ベランダ家庭菜園で、一番注意したい「耐荷重」。ベランダには当然耐えられる重さがあります。耐えられなければ、最悪床が割れて・抜けて下の階に落ちてしまいます。

ベランダ損傷・崩落の例 (外部サイトより引用)

 ベランダ菜園をやりだすと、凝れば凝るほど重たくなります。オシャレな床がいいからレンガタイルを張って、大きなプランターを置いて・・・ともなると耐荷重オーバーだと思います。そんな上に大人が乗って作業ともなったり、雨が降ってレンガが重くなったり・・・となると目も当てられないでしょう。実際にベランダが重みでずれたって方もみえます。

 ベランダの耐荷重は、この通りです。

 ベランダ局所的には1㎡あたり180Kg までOK(➡参考リンク)
 ベランダ全体的には1㎡あたり60Kg までOK

 <例として>
 ●1m×4m(面積4㎡)のベランダに置ける荷物は、240Kgまで。一か所には180Kgまで
 ●1m×6m(面積6㎡)のベランダ(下図)に、これだけおいても143.5Kgなので余裕。大人2人120Kgのっても大丈夫。

面積6㎡のベランダ こんなに置けます

 一切レンガタイルや余計なものを置かないとすると、結構な量が乗ると思います。

 管理人はブルーベリーの養液栽培をベランダでやっていまして、上記図のようになっています。でっかいプランターがあるので一見コワイですが、実は重量的には何にも問題なかったりします。

●ブルーベリー成木の重さ:重くて20Kgくらい
 ※高さH=180㎝、枝張りW=120㎝、根鉢径A=28㎝くらいのパウダーブルー成木で12Kg位らしい。
 ※高さH=200㎝超、土付きの成木で30Kgくらいらしい。(土なしで20Kgくらい?)
●ブルーベリー60L鉢の重さ:25Kgくらい(目いっぱい潅水した時を重めに見積もって、本当は24.75㎏前後。実際はフルで水につかる状態は少ない)
●潅水タンクの重さ:20L入りフルなら20Kgくらい
●液肥原液と液肥材料の重さ:2Kg(2Lの混合原液)+2.5Kg(多木有機液肥3号)+1Kg(カネヤマM5号)+0.5Kg(リン酸500mL)=6Kgくらい
 ➡➡栽培が2鉢なら総計で116Kg(20+25+20+25+20+6)くらい。最大限に色々重く見積もっても。
 ・・これを1㎡以内に置くことは不可能。人がこの狭い空間に一緒に載る事など不可能。
 ・・・70Kgの人が鉢に近づいても(20+25+70で)115Kgで、耐荷重180Kg/㎡を大きく下回るので問題なし。
更に詳しく・・・
●ブルーベリー60L鉢の重さ25Kgの根拠は?
 >アクアフォームの乾いた重さは35g/Lなので、50L入れると1.75Kg
 >アクアフォームの最大含水は、アクアフォーム100gあたり1200mLなので、
 アクアフォーム1.75Kgあたりで21L=21Kg
 >60L鉢の重さ2Kgなので
 >>>1.75Kg+21Kg+25Kg=47.75Kg (60L鉢にアクアフォーム50L と水を満タンに入れた場合)となる。
外部記事から参照
 
その為、あまり神経質にならなくてよさそうです。

【ベランダを菜園の為に広く使う工夫】

●洗濯乾燥機を導入する(とベランダ菜園しやすい)

 洗濯乾燥機は、実はベランダ菜園の強い味方です。

 というのは洗濯乾燥機使う事で、ベランダを洗濯物干しに使わなくていいからです。

 実際管理人も、洗濯乾燥機を使っています。ベランダに物干しにくるのは2週間に1回くらい、ふとんを干す時だけ。冬場だとスキーウエアに防水スプレーをかけるときも使います。布団干しではベランダの柵しか使わないので、洗濯乾燥機があるとベランダの中を使わないのです。そして普段は全く使わくなるので、大変もったいないスペースです。

 あとは物干しするときに植物のプランターでつまづく・植物が洗濯物にさわって汚してしまう(蜘蛛の巣張ってたり、虫がついていたり)とデメリットも大きい。

 というわけで、ベランダ菜園される方は洗濯乾燥機をぜひ導入して下さい。

●浴室乾燥機を導入する(とベランダ菜園しやすい)

 浴室乾燥機も、ベランダ菜園の強い味方です。

 というのは洗濯乾燥機と同じで、ベランダで洗濯物干ししなくてすむからです。

 「洗濯乾燥機があるから、浴室乾燥機なんか要らない」って意見も聞こえてきそうですが違います。まず浴室は濡れたままだとすぐカビだらけなので、浴室の為にも浴室乾燥が要る。次に乾燥機の高温がダメな衣類も多いですから、低温乾燥も必要です。

 ※乾燥機がダメな物の例:水着全て、ジャージ、ナイロンの服(夏の肌触りイイシャツなんかです)、ズボン類(シワッシワになって取り返しつかない)、保育園のお昼寝用敷布団カバー・・・

 というわけで、浴室乾燥機はベランダ菜園される方はどうぞ。

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